2002年10月に出された米国通商代表部「2002年対日規制緩和要望書」の中でも、「成田及び関西空港の着陸料は世界で一番高い…実際のコストと国際標準に即した透明な料金水準にすべし」との米国政府見解が述べられている。
黒野新東京国際空港公団総裁は、同公団が2003年発行したNAA Green Port No.93の「総裁が語る民営化の課題と展望」欄で、「近隣アジア各国で整備が進む国際拠点空港との競争力を一層強化する」との国家的観点から、「経営努力で着陸料値下げを実現したい」との抱負を述べられているが、かかる姿勢は高く評価されよう。
一方、世界のほとんどすべての航空会社を会員としている国際航空運送協会(International Air Transport Association=IATA)は、これまでも黒字基調にあった成田空港公団の経営状況は、2002年4月の2本目滑走路供用開始により、2002年度着陸回数は対前年プラス35%、着陸料計算の基礎となる着陸総重量は対前年プラス20%も増大したことにより、経常黒字は大幅に増大しているとして、空港の民営化を待つことなく、出来るだけ早く着陸料の値下げを実施するよう公団に強く要望し、現在、両者間の協議が行われている。