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CSR報告書2007

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環境 地球環境に対する航空会社としての責任
私たち航空会社は、二酸化炭素の排出などさまざまな負荷を環境に与えています。それらを正しく認識し、少しでも改善できるよう取り組みます。
より安全に、より快適に目的地にお客さまや荷物を運ぶこと。それが公共交通機関としての使命です。同時に、地球と共生し次世代に豊かな環境を残すことも企業にとって大切な課題です。私たちは、環境に負荷を与えざるを得ない航空会社の果たすべき責任は何かを考え、さまざまな活動に取り組んでいます。
JALの考え方 環境への影響を少しでも減らすために、運航乗務員としてできることを常に考え、工夫し、実践していきます。
松並孝次
747機長
私たち運航乗務員は、1990年の初めに燃料効率化委員会を発足し、できるだけ地球環境にやさしい運航を探ってきました。現在は「運航本部チーム・マイナス6%」として、2カ月に一度集まり、全社的に日常運航のなかで無駄な燃料を使わないためにどんな工夫ができるかなどについて知恵を出し合ったり、乗務員に印刷物で伝えたりしています。
このチーム・マイナス6%は、さまざまな試みに取り組んでいます。航空機が空港でエンジンを止めているときは、機内のエアコンや照明などの電力を賄うために補助エンジンを回します。これは1時間に600〜700リットルの燃料を使うため、できるだけ出発直前まで始動させずに、地上から電源や冷気・暖気の供給を受けています。また、離陸のときになるべく燃料を使わない上昇の仕方を乗務員に広めたり、上空で巡航しているときも効率のいいスピードを勧めたりしています。強い追い風がある場合など、スピードを落としても十分定刻に到着しますから、定時性を守りながら地球環境に配慮した飛び方ができるわけです。
細かいところでは、着陸した後、4発機のエンジンを一つ止めて三つのエンジンで降機スポットまで移動させたり、1〜2キロのものでも不要なものは機内から降ろして軽くするなど、どんなことでも試してみようと、チーム内で話をしています。

上記についてご意見ご感想をどうぞ!

JALに期待すること 大型旅客機でも、1〜2キロの重さに気を使うことはとても大切。そうした地道な努力の積み重ねが、省エネを大きく前進させるのです。。
いろいろなところで省エネの話をする機会がありますが、例えば家電製品にしても自動車にしても、昔はエネルギーを節約するために、実に細かい工夫をしてきた時期がありました。自動車などは、燃費をよくするために100グラム、50グラム単位で重さを削るといった努力を積み重ねて、あるときハイブリッド車のように急激に4割も燃費がいい車が出てきたりしました。航空機もそういう道筋をたどるのではないかと思います。ありとあらゆる細かい無駄をつぶして、もうこれ以上はできないと思ったときにブレークスルーが来て、一気に消費エネルギーを減らすような技術が生まれる。機器の進歩とか省エネ技術というものはそんな傾向があります。ただし、そういうブレークスルーは細かい努力を地道にやっていかないと起こりません。日本航空が1〜2キロの重さにも気を使って飛ぶという話が航空機メーカーに伝わると、航空機の設計の転換が起こることもあるのではないかと思います。
それと、「早く着くことだけが航空輸送サービスの使命ではない」という考え方が多様性の一つとして認められてもいいと思います。そうすれば、もう少し低速で燃料を使わない飛行機が出てきたり、省エネの新しい発想が生まれてくるかもしれません。
安井 至
1945年、東京生まれ。国際連合大学副学長。東京大学生産技術研究所教授、東京大学国際・産学共同研究センター長などを経て、2003年より現職。専門は無機材料化学、環境科学、産学共同研究。自身のホームページなどで、さまざまな環境問題に対して幅広く発言している。著書に『高機能性ガラス』『リサイクルのすすめ』『市民のための環境学ガイド』『21世紀の環境予測と対策』など多数。

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関連情報はこちらにも掲載しています。
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