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飛行記録集積装置 AIDS:aircraft integrated data system
ACMS:airplane condition monitoring system
●飛行記録集積装置
AIDS:aircraft integrated data system
ACMS:airplane condition monitoring system

 飛行中の航空機のエンジンの運転状態,操縦翼の動き,各種計器類のデータを収集記録し,これを機上および地上のコンピューターで処理解析して,各種システムの早期故障発見,航空機の性能解析,日常運航のモニターなど,運航・整備面の効率的運用を図る空地一体の総合システム。飛行中のデータを記録解析することは,航空機の性能を知る上で航空機メーカーでは古くから行われていた。ますます高価で複雑となってくる航空機の運用の効率を図るため,1960年にアメリカン航空で開発が始められ,その後,KLM,アリタリア航空などでも開発を始めた。現在はTWA,KLM,SAS,スイス航空,英国航空,アリタリア航空などが,おもに747,DC-10,L-1011の広胴機に装備し,実用化されている。日本航空では現在全機種(747,DC-10は一部装備していない)に装備している。
 AIDSは大きく分けて機上システムと地上システムにより構成される。各社の利用方針に応じ異なるが,代表的な機上システムは,データ収集装置(FDAU:flight data acquisition unit),補助データ収集装置(ADAU:auxiliary data acquisition unit),コンピューター(DMU:data management unit),データ記録装置(DAR:digital AIDS recorder),データ入力装置(FDEP:flight data entry panel),プリンター(printer)で構成され,各種センサーから刻々送られてくるデータ信号を一定の方式でデジタル形式に変換し,カセットテープに記録する。また,コンピューターで解析した結果を直ちにプリンターにより印字し,アウトプットすることもできる。ただ機上での解析処理は,機上コンピューターの能力もあり,本格的なデータ処理は地上の大型コンピューターで行う。
 地上システムは,航空機から取り下ろしたカセットテープを,地上のコンピューターに合う磁気テープに変換するデータ変換装置と,大型コンピューターおよびデータ解析用のプログラムで構成される。このプログラムは膨大なデータを解析して有効な資料を得るために必要不可欠なもので,各航空会社とも自社の利用方針により独自のものを開発している。そのため機上で採取するデータも異なるが,主なものとして速度,高度,機首方位,ピッチ・ロール・ヨー角,風速,風向,マッハ数,エルロン,フラップ,ラダーや操縦桿などの位置関係,オートパイロット操作およびINSのデータ,エンジンの排気ガス温度,推力,エンジンオイル温度,圧力,タービン回転数,振動,その他燃料,空調,脚,補助動力装置等の主要パラメーターなど約370項目にものぼる。
 なお,AIDSと同じ機能を有するシステムを,767の一部および747-400,777ではACMSと呼び,MD-11ではADAS(auxiliary data acquisition system)と呼んでいる。
図1-5-3 AIDSの概念図

 
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