社員研修
心理的側面から設備面の考察まで、さまざまな障がいの疑似体験を含む研修を行っています。
香港での研修風景
ユニバーサルデザイン
インストラクター養成講座
国内の主な空港から、台湾、シンガポール、香港など、世界各地でユニバーサルデザイン探検隊を実施しています。障がいをお持ちの方にご協力いただき、実践的な学びが得られました。
新しい視点でのサービスのあり方を見つめなおし、お客さまの行動を洞察する大切さを体感しました。
空港における足元の段差を体感
JAL独自の開発によるユニバーサルデザインの10原則や、実践に役立つシートなどを盛り込んだオリジナルの社内教育テキストで、社員のユニバーサルデザインの深化を目指しています。
JALユニバーサルデザインガイドブック
多くの社員が自発的に「サービス介助士」資格を取得しています。
JALが就航しているすべての国内空港(42空港)に有資格者326名(*1)を配置しました。(*1) 2010年10月1日現在
サービス介助士バッジ
客室でのサービス向上を目指し、以前から社内の有志により学ばれていた手話が、1995年から正式な社内講座となりました。
全ての社員インストラクターは、手話技能検定3級以上を取得しています。
※空港・機内では筆談ボードもご用意しております。
2009年9月のデフリンピック台湾大会開催時には、日本選手団のご渡航に際し出発式
での手話通訳を行ったほか、大会期間中は選手の皆さんがご利用になる全ての便に手話を使える客室乗務員が搭乗するなどの協力を行いました。
手話を学ぶ客室乗務員
手話技能検定
資格バッジ
「I LOVE YOU」「飛行機」
「J・A・L」の意味が込められたJAL手話対応マーク
ご利用いただくすべてのお客さまが安心して快適な旅をお楽しみいただける商品とサービスをご提供する「やさしいJAL」の取り組みとして、聴こえの不自由な高校生(現在、大学1年生)の改善提案をきっかけに共同開発に取り組み実現しました。JALグループは、今後も「やさしいJAL」の商品・サービスの展開に努めてまいります。
「スタッフに手話のできる目印をつけてほしい」というご要望をもとに、2012年3月25日より手話のできる客室乗務員は、国内線・国際線乗務時に手話バッチを着用します。
手話バッチは手話と手話勉強中の2種類があります。
「I LOVE YOU」、「飛行機」、「J・A・L」を手話の指の形で表現したデザインです。
手話バッジ
「空港でストレスの無いスムーズな手続きを希望します。例えばカウンターでの手続きの簡略化や保安検査場での時間短縮、イレギュラー発生時の迅速な情報提供をお願いします。」というご要望をもとに、指さしでコミュニケーションができる案内ボード(=コミュニケーションボード)をお客さまとともに開発しました。カウンター編、保安検査場編に分かれ、他言語(日・英・中・韓)と絵文字(ピクトグラム)に対応しています。
コミュニケーションボード(国内線用)
「機内で飲み物がわかるようなメニューがあると嬉しい」というお声に加えて、ご希望のものをすぐにお選びいただけるよう、写真付きメニューカードを2012年の1月から導入しています。窓側にお座りのお客さまや、隣でお休みの方に配慮されるお客さまにとって、乗務員の声が届きにくいなど、いままでご不便があったと思われます。外国人のお客さまにもわかりやすい英語表記もご用意しています。
お飲み物メニューカード
私たちがめざす「みんなにやさしいJAL」を推進していくために、各種イベントや取り組みにも参加、協賛をおこなっております。
「だんだんボックス」とは、知的障がいをお持ちであるアーティストのイラスト作品を起用した輸送用段ボール箱です。 障がいをお持ちの方の自立支援の一環として、だんだんボックス事務局の活動を広くアピールするお手伝いをいたしました。
2008年からJALは継続的に出展しています。2010年は、12月11日(土)からの9日間にわたり台北市の台湾デザインセンターにて開催され、20万人以上が来場しました。JALは「日本のおもてなし」に基く心からのUDを紹介しました。
赤ちゃんとママにもやさしい旅をご提供し続けるエアラインとして、いのちの大切さを訴える映画「うまれる」に共感し、広くメッセージを届けるお手伝いをいたしました。赤ちゃん同伴歓迎のママさん上映会では、機内用ベビーガイドとママにもやさしいハーブのカモミールの種をプレゼントしました。
お身体に障がいやご病気をお持ちの方が将来の自立や積極的な社会参加の可能性を見出せる場を提供することをコンセプトとしたイベントです。
7月30日(金)、31(土)にパシフィコ横浜で開催され、JALは「旅リハ!旅行に出かけて元気になろう!」ブースに出展いたしました。
ご高齢の両親をお持ちの方を対象として、これからもこれまでと変わらない生活が送れるように、ご両親に変わって必要な情報を集められる場を提供することをコンセプトとしたイベントです。
7月17日(土)、18(日)に東京国際フォーラムで開催され、「おでかけ」のゾーンに出展いたしました。
より革新的なユニバーサルデザイン開発の試みとして、東京大学大学院工学系研究科の皆さんと産学協同プログラムを実施しました。ユーザーの視点から、空港のソファ、手荷物カート、ご搭乗を円滑にするシステムなど斬新な提案がなされ、今後の開発における大きなヒントとなりました。
お客さまの思いにかなう、より良いサービスのご提供のため、JALが取り組んできたユニバーサルデザインのあゆみをご紹介いたします。
ここでは