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安全への取り組み

運航乗務員  安全運航には運航乗務員の高い能力、知識そして健康が不可欠です
訓練生から副操縦士を経て機長になるまでには、訓練・審査を繰り返して約10年以上かかります。機長になった後も、毎年、定期的に訓練や審査を受けることが義務付けられます。手順通りに航空機を操縦し、危険な状態に近づかないことを目指す訓練のほかに、個人の操縦技量や知識、チームとしてのトラブル対処能力の向上を図るための訓練があります。

(1)フライトシミュレーター(模擬飛行装置)を使った異常事態からの回復操作
以下のような異常事態や緊急事態からの回復操作をできるだけ多く体験し、理解することにより、対処能力を向上させます。
・エンジンや重要なシステムが故障した場合の対処
・機内で急減圧が発生した場合の対処
・飛行中や離着陸時に急激な風向や風速の変化に遭遇した場合の対処
・機体の異常な姿勢からの回復
・地表や山、ほかの航空機に異常接近し、警報装置が作動した場合の回避操作
など
(2)ヒューマンエラーの対処に役立つCRM訓練
CRMとはCrew Resource Managementの略語で、安全運航を達成するために、運航の現場で得られる利用可能なすべてのリソース(人、機器、情報など)を活用し、技術はもとよりチームとしての意思決定やコミュニケーション、リーダーシップの取り方などを学ぶ訓練です。 航空事故の分析によると、その約7割には何らかのヒューマンエラーが関与しているといわれていますが、運航乗務員がCRM訓練を通じて学ぶ知識や能力は、チームとして、ヒューマンエラーを未然に防止し、また発生したトラブルに適切に対処するために活かされます。
●健康管理
運航乗務員は、国が定める航空身体検査と、それよりさらに精密な健康診断にも合格しなければなりません。運航乗務員の健康状態は、健康診断や健康相談を通して、心身ともに厳密に把握されています。
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