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●整備士の資格
航空機の整備作業を実施するにあたり、必要となる資格があります。その資格には、国家から与えられる「法定資格」と、JALが会社として認定する「社内資格」があります。
[整備作業に携わるための法定資格]
整備をした航空機あるいは装備品、エンジンについて、法に基づいて適切かどうかを確認するための資格で、以下の4つがあります。
・
一等航空運航整備士
駐機場などで発着時や夜間帯整備をするために必要な資格です。飛行前点検をはじめ、タイヤ交換などの軽微な作業を確認します。
・
一等航空整備士
作業の確認範囲が一等航空運航整備士に比べて広くなり、より難しい整備作業を確認します。
・
航空工場整備士
格納庫でのより詳細な点検・整備、エンジン分解・組み立て、動翼、電子部品など、それぞれ専門分野ごとに確認できる作業や検査範囲が異なります。
・
航空無線通信士
航空機無線局や地上無線局の通信操作を行う場合に必要です。
[より厳しい基準で技術向上を図る社内資格]
複雑で、高度な技術の結晶である航空機・エンジン・装備品の整備作業を行うためには、十分な専門知識と技量が必要です。
JALグループでは、入社時から計画的に教育と訓練を繰り返し、整備士は社内資格である「初級整備士」、「2級整備士」、「1級整備士」、「検査員」、「確認主任者」などの順に資格を取得してゆき、より高度な作業や検査・確認ができるようになります。 航空機の整備状況を最終確認して機長に航空機を引き渡すことのできる「ライン確認主任者」やエンジンや装備品の整備状況を最終確認することのできる「装備品確認主任者」には、法定資格としての「航空工場整備士」「一等航空運航整備士」「一等航空整備士」を取得した後、知識・技能・経験・教育受講暦などの要件を満たし、社内の厳しい審査に合格してから任命されますので、入社後約8〜10年以上かかります。
【MRM訓練】
整備作業におけるヒューマンエラーが原因で、航空機や装備品の品質に影響を与えることがあります。JALグループでは、間接部門の社員も含め、運航乗務員のCRM訓練と同じ目的でエラーへの対処能力、コミュニケーション・リーダーシップ・チームワーク能力を高めるためにMRM(Maintenance Resource Management)訓練を繰り返し行っています。
●整備士のスキルアップと心構え
日常の整備業務のなかで経験を積むことはもちろん、新しい機種が導入されればその整備のための特別な訓練を組みます。また、既存の機種であってもマニュアルは変わることがあるため、常に最新のマニュアルを準備し、使わなければなりません。
また、ある一人の整備士がヒューマンエラーを起こせば、ほかの整備士も同じことをする可能性があります。組織としてそれを防ぐために、エラーを発見したらできるだけ早く周知徹底して同じ間違いを繰り返さないよう文書やミーティングで情報を共有します。