About 「東北画は可能か?」取り組みのご案内

東北画は可能か?

山海遊廻記(サイド) 1200×7425mm 2014年

山海遊廻記(正面)
1190×1290mm 2014年

山海遊廻記(正面)
1190×1290mm 2014年

奥羽六泉郷 〜未知の奥へ〜
2210×4394mm 2014年

東北八重山景
2034×3830mm 2010年

 「東北画は可能か?」は2009年11月、東北芸術工科大学にて日本画コースの三瀬夏之介教授と洋画コースの鴻崎正武准教授により、学生と共に東北における美術を考える活動としてスタートしました。

 活動するメンバーはこの問いを武器に、日本における東北という辺境において、その地域名を冠にした絵画の成立の可能性を探り、地産地消的アートマーケット、東アジアへの展開までをも視野に入れた挑戦を、アートシーンからは遠く離れたこの場所から目論んでいます。またそれは「日本」「東北」と一括りにされた風土、価値観の投影に対するローカル地域からの逆襲でもあり、一つの言葉ではけっして括れない様々な地域のグラデーションを辿りつつ、全国から集まったメンバーそれぞれの制作動機を探す旅でもありました。

 「東北画」といってもそれは旧来の「日本画」のように画材や制度などに規定されるものではありません。「日本」の「東北」という私たちが縁あって「今」住む「ここ」という場所の歴史的な成り立ち、それと自身の関係性を読み解き、他者に向けて表現すべき必然性のある素材、技法を再選択させる。つまり東北画の「東北」には様々なものが代入される可能性があるのです。

 「いま」、「ここ」、そして「わたし」が交わるところに各々の「東北画」が生まれると設定し、地域、歴史の勉強会、取材旅行、フィールドワーク、地域型アートプロジェクトへの参加、共同制作などを行ってきました。そこから生まれたイメージに対してのディスカッションなどを通して、様々な「東北画」が生まれてきています。

以上三瀬夏之介教授談抜粋

 日本航空は、地域に根差した視点から「いま」、「ここ」、「わたし」を問い続ける「東北画」の活動をご紹介しながら、「東北」の胎動と新たな魅力をお伝えしていきます。

※ 東北芸術工科大学は山形県の蔵王山麓に位置する日本初の公設民営方式の私立大学です。

 

直近の展示会について

「つくることは生きること 震災《明日の神話》」展

会場: 川崎市岡本太郎美術館/神奈川
会期: 2016年10月22日(土)〜2017年1月9日(月・祝)

 

しきおり絵詞

三瀬教授と方舟計画
2293×3795mm 2011年

展示会スケジュール

展示名 会場 会期
TARO 賞 20 周年記念『20 人の鬼子たち』展 岡本太郎記念館/東京 2017年3月12日(日)〜6月18日(日)
「東北画は可能か?」 鶴岡アートフォーラム/山形 2017年7月15日(土)〜8月2日(日)

制作風景

東北画における共同制作への取り組みは今日のアートの現場が単独の作家性への疑いにより、集団的な協調性や匿名性へと傾きつつあるという実感に即した、プラットフォームのような芸術の現場の副出が出来ないかという試みです。

三内丸山遺跡
日本最大の縄文遺跡、土偶や土器が多く出土しており竪穴式住居などが再現されている。 東北画では2010年の「東北八重山景」のための取材旅行と2014年裂織取材旅行の際に訪れている。