まず、1点目でございますが、ボーイング787型機の各種トラブルにより、1月16日から同型機による運航を見合わせておりますために、お客さま、関係の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。
現在、原因調査が行われておりますが、日米の関係当局、メーカー、およびサプライヤー等と密に連携しながら、調査に最大限、協力してまいります。
また、本日発表させていただきました
プレスリリースのとおり、2月25日に予定しておりました、ボーイング787型機による成田-ヘルシンキ線の新規開設につきましても、延期させていただくことといたしました。
ヘルシンキ便の就航により、欧州各地へのスムーズな乗り継ぎを期待してくださっていたお客さまならびに関係の皆さまには、大変申し訳なく思っておりますが、代替機による運航を確実に行うことも難しい状況であるため、延期の判断をさせていただきました。
ボーイング787型機での運航については、お客さまに安心してご搭乗いただけることが十分確認できましてから、再開したいと考えております。
次に業績概況について、ご説明します。
プレスリリース「
JALグループ 平成25年3月期 第3四半期 連結業績の概況」をご確認ください。
平成25年3月期 第3四半期のグループ連結売上高は9,420億円、営業費用は経営効率化を深化させ、7,838億円になりました。結果、営業利益 1,581億円、経常利益 1,542億円、純利益 1,406億円となりました。
売上高営業利益率は、「
JALグループ 2012〜2016年度 中期経営計画」で掲げている経営目標である「10%以上」を確保して16.8%となり、また自己資本比率についても、目標の50%に近づく、44.8%まで高めることができました。
平成25年3月期の通期の連結業績予想につきましては、国際旅客で、ボーイング787型機の運航停止による影響が懸念される一方、足もとでは特に欧米、東南アジア方面の需要が好調に推移しており、新商品・サービスなどの各種施策による増収効果も期待できますので、売上高を1兆2,280億円とさせていただきます。
また、費用について、至近の円安基調により燃油費をはじめとした各費用の上昇が想定される中で、継続的に取り組んでいる費用削減の効果もあり、前回発表予想額と比べて80億円の減少を見込んでいることから、結果として、営業利益 1,860億円、経常利益 1,770億円、当期純利益 1,630億円と修正させていただきます。
最後に、当社の配当方針の変更について、お話させていただきます。
プレスリリース「
JALグループ 平成25年3月期 第3四半期 連結業績の概況」の最終ページをご確認ください。
当社では、株主の皆さまへの還元を経営の重要課題の一つと位置付けており、年度業績に応じて配当金を算出する業績連動型の配当を考えております。
平成25年3月期における目安とすべき配当性向として、「連結当期純利益の15%程度」を株主の皆さまへの配当に充てると発表させていただいておりました。
しかしながら、上場以来、株主の皆さまから株主還元の充実を求める声を多数いただいていること、また来年度内に、目標の一つである「自己資本比率50%」の達成が視野に入ってきたことから、今期以降の配当性向を、「連結当期純利益の20%程度」に変更いたします。
結果、平成25年3月期における配当金予想は、1株あたり180円となります。
これからも安全運航の堅持を大前提に、通期の見通しを確実に達成できるよう、収益の最大化、費用の最小化に努め、筋肉質な経営を維持してまいりたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございました。