本日はお忙しい中、JALとエアバスの合同記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。
当社は、本日取締役会において、中長距離路線用の更新機材として、
エアバス社製A350型航空機の導入を決定し、エアバス社CEOブレジエ氏と署名を行い、同社とA350-900型機18機、A350-1000型機13機からなる確定31機、およびオプション25機の購入契約を締結したことをご報告させていただきます。
2019年より順次更新が必要となる、ボーイング777型機の後継機の検討を昨年より開始し、安全性を含めた性能、機材品質、高い経済性、お客さまの快適性、地球環境への配慮など総合的に勘案したうえで、今回、次世代の航空機としてエアバスA350型機を選択させていただきました。日本航空と日本エアシステムの経営統合後はエアバス機を発注するのは初めてのことであり、エアバス社が日本の航空会社からA350型機を受注するのも初めてとなります。
導入機数および導入時期については、当社を取り巻く事業環境、お客さまの需要動向、競合他社との競争環境、航空機市場動向などを考慮し決定いたしました。具体的には2019年からの導入を目指してエアバス社とともに準備をし、その後6年程度かけて機材の更新を進めてまいります。
これまで当社は、多くの皆さまにご支援をいただき、再生させていただきましたことを、あらためて深く感謝いたします。一方、今回のA350型機の導入につきましては、航空会社として事業継続に必要な機材の更新であり、必要不可欠な事業投資であります。当社は、A350型機の導入により、「安全運航の堅持」、「顧客満足No.1」、「外的環境変化に対応できる財務基盤の確立」という経営目標の実現を目指し、お客さまに最新鋭機での快適な空の旅をお届けできるものと確信しております。
A350型機は、本年6月、初の試験飛行を行い、来年2014年の商業運航開始に向けて順調に開発が行われています。私どもが導入を目指す2019年には間違いなく準備万端のすばらしい状態で納入されるものと考えております。
一方、A350型機に搭載するエンジンは、これまでよりも一層燃費の良い新開発のロールスロイス社製トレントXWB (エックス・ダブル・ビー)です。さらに、機体においても胴体、主翼など広範囲に複合材を用いることにより、同サイズの既存機に比べて大幅な燃費改善が見込まれております。あわせて、二酸化炭素や窒素酸化物の排出も抑えられており、経済性のみならず環境にも優しい航空機となっております。また、機内の気圧を地上に近づけることなどで、お客さまにより快適な空の旅をお楽しみいただけます。
JALは、高い運航性能、商品競争力を持ったA350型機を最大限に活用し、首都圏発着枠拡大をはじめとするビジネスチャンスに積極的に対応してまいります。
今後も機材更新により、収益性の向上を図りつつ、新しい客室仕様や着実なネットワーク展開により、企業価値を高め、常にお客さまに最高のサービスを提供してまいります。
私からは以上です。