日本航空で財務・経理本部長を務めております、取締役専務執行役員の斉藤でございます。
本日、私からは『平成27年3月期第1四半期連結業績』についてご説明させていただきます。
プレスリリースをご覧ください。
平成27年3月期第1四半期の営業収益は、国際線の増収などにより、前年同期比で+4.4%、129億円の増加で、3,070億円となりました。増減の主な内訳は国際収入で82億円の増加、国内収入で30億円の減少となりました。営業費用につきましては、燃油費、整備費などの増加を主な要因として、前年同期比で6.0%増加し2,884億円となりました。引き続き、部門別採算制度を通じた一層の採算意識の徹底により、費用増加を抑制してまいります。結果、当第1四半期の営業利益は186億円、対前年34億円の減益となり、売上高営業利益率は6.1%となりました。また、経常利益は169億円、対前年27億円の減、四半期純利益は147億円、対前年35億円の減益となりました。為替につきまして、USドルが、1ドル99円から102円となり、前年同期比3円の円安となりました。USドル以外の通貨を含め、収入面では円安による外貨建て収入が10億円の増収、費用は31億円の増加となり、為替影響で合計21億円の減益となりました。
国際旅客事業の状況についてご説明申し上げます。
国際線におきましては、ASK(有効座席キロ)が前年同期比で4.2%の増加であったところ、RPK(有償旅客キロ)は5.1%の増加となりました。結果、座席利用率は0.6pt上昇し、73.3%となりました。海外発需要、日本発業務需要が好調に推移しており、円安により海外発旅客の単価も向上したことから、イールドが3.1%、単価が4.7%上昇しました。当第1四半期においては、羽田の増便と成田のネットワーク拡充で2大ハブ機能を強化し、収益基盤の充実を図りました。また、「JAL SKY SUITE 777」、および「JAL SKY SUITE 767」の導入拡大により、単価及び利用率の向上に寄与しました。以上により、当第1四半期の国際旅客収入は前年同期比で8.4%増加の1,072億円となりました。
続いて、国内旅客事業の状況についてご説明申し上げます。
国内線は、ASK(有効座席キロ)が前年同期比で4%減少となる中、RPK(有償旅客キロ)が2.2%増加となりました。この結果、座席利用率は3.8pt増加の62.4%に改善しております。団体旅客の構成比が拡大し、また、前売り運賃利用のお客さまのご利用が増加したことにより、単価は下落しましたが、需要全体では順調に推移しました。当第1四半期においては、ご搭乗日の21日前までご購入いただける、新設の「特便割引21」が好調でした。また団体旅行商品の予約受付期間を出発10日前から7日前への延長等の施策に取り組みました。加えて、5月28日より、まずは羽田=福岡線に従来よりも足元のスペースを拡大した新座席「JAL SKY NEXT」を導入し、ご好評をいただいております。イールドは、先得割引など前売り運賃利用旅客や、団体旅客の構成比拡大などにより、前年比でマイナス4.9%となりました。結果、旅客収入は前年比で2.8%減少の、1,057億円となりました。
営業費用は前年比プラス6.0%、金額で164億円増となり、合計は2,884億円となりました。燃油費については、円安と市況の上昇により、前年比プラス7.8%である53億円増加いたしました。整備費は、エンジン整備の費加などにより、前年より16億円増加いたしました。
続いて貸借対照表についてご説明します。
有利子負債残高は前年度末と比較して、リース債務の返済が進み、前年同期から111億円減少し、1,231億円となりました。自己資本比率は、四半期純利益の計上があったものの、配当金の支払いによる利益剰余金の減少、及び退職給付会計基準変更などにより前年度末から3.3ポイント減少し、48.2%となりましたが、今年度末には計画値53.1%を達成し、昨年度に引き続き50%以上を維持する見通しです。
最後に、通期の業績予想は4月30日に公表いたしました、営業収益1兆3,500億円、営業利益1,400億円に変更はございません。また、配当金予想につきましては、業績見通しが明らかになった段階で、お知らせいたします。今後もさらに高い水準の営業利益の達成を目指してまいります。
私からは以上です。ありがとうございました。