日本航空で財務・経理本部長を務めております、取締役専務執行役員の斉藤でございます。
本日、私からは『平成27年3月期第3四半期連結業績』についてご説明させていただきます。
プレスリリースをご覧ください。
平成27年3月期第3四半期の営業収益は、前年同期に比べ3.3%増加し、1兆223億円となりました。国際線で146億円の増収、国内線では18億円の減収となりました。その他の収入も含めますと、合計324億円の増加となりました。営業費用につきましては3.7%増加し、8,841億円となりました。供給の増加、円安、サービス強化のための費用増の要素がございました。燃油費につきましては、単価は下落したものの円安および搭載量増加等により、107億円の増加となりました。この結果、当社の平成27年3月期第3四半期の営業利益は1,382億円、対前年で7億円の増益となり、売上高営業利益率は13.5%となりました。経常利益は1,374億円、対前年で62億円の増益、また、当期純利益につきましては1,196億円、対前年で38億円の減益となっております。第3四半期に入ってから国内旅客収入が増収となり、費用面ではこれまで増加していた燃油費が当第3四半期単独では前年並みの水準に抑えられたことから、営業利益は前年比で増益の1,382億円となりました。また、第3四半期累計では為替の円安が進む一方、原油関連市況は下落に転じております。
国際旅客事業の状況につきましてご説明申し上げます。
国際線におきましては、ASK(有効座席キロ)は前年同期比で3.2%、RPK(有償旅客キロ)は同2.1%の増加となり、座席利用率は75.4%となりました。「JAL SKY SUITE(スカイスイート)」の導入拡大や、円安により海外発のお客さまの単価が向上したこと等から、イールドが2.3%、単価が4.0%上昇し、旅客収入は4.4%増加の3,459億円となりました。また、海外発のお客さまが前年比で約1割増加する等、円安やビザ緩和の効果により海外発需要が好調に推移しております。
続きまして、国内旅客事業の状況につきましてご説明申し上げます。
国内線におきましては、ASK(有効座席キロ)が前年同期比で3.4%の減少したものの、RPK(有償旅客キロ)が前年同期比で0.8%の増加となり、この結果、座席利用率は、2.8ポイント増の66.4%となりました。単価は第2四半期まで前年対比で下落しておりましたが、第3四半期単独ではイールド、単価ともにプラスに転じております。当第3四半期累計の国内線におきましては、「特便21」等の需要喚起型運賃をご利用されるお客さまの構成比が増加いたしました。一方、ご好評いただいている「JAL SKY NEXT(スカイネクスト)」の導入拡大などの各種施策を実施いたしました。
連結財務状況につきましては、有利子負債は前年度末と比較して、リース債務及び長期借入金の返済が進み、有利子負債残高は前年度末から292億円減少し、1,049億円となりました。自己資本比率は、前年期末と同様51.5%となっております。
平成27年3月期通期の業績予想につきましてご説明申し上げます。
今年度の営業利益予想につきましては、第3四半期の実績等を勘案し、前回10月31日の予想であった1,580億円から1,670億円へと90億円上方修正しております。営業利益率については、12.4%となる見込みでございます。当期純利益予想につきましては、前回予想1,350億円から1,390億円へと変更し、40億円上方修正しております。引き続き利益の極大化を目指して努力してまいります。今回発表させていただきました業績予想の前提でございますが、年間の市況前提は、為替は1ドル=106.3円、シンガポールケロシンは1バレルあたり112.6ドル、ドバイ原油は97.4ドルにそれぞれ設定しております。なお、当第4四半期単独の市況前提は、為替は1ドル=110.3円、シンガポールケロシンは1バレルあたり107.8ドル、ドバイ原油は93.0ドルとしております。昨今、燃油市況の下落が続いておりますが、この2月、3月にシンガポールケロシンが直近の水準である1バレルあたり68ドル、為替が1ドル=120円で推移すると仮定すると、国際線サーチャージ収入の減少と合せて収支合計では70億円程度の増益になる可能性があることをお伝えさせていただきます。
最後に、配当金予想額につきましてご説明申し上げます。
当社といたしましては、増収、費用削減の取り組みの結果、財務基盤の強化が着実に進捗していること等を勘案して、株主さまへの還元の充実を図るために、配当性向を今期より連結当期純利益から法人税等調整額の影響を除いた額の25%に変更させていただきます。これに基づく、今期の配当金予想額は1株当たり97円となります。
私からは以上です。ありがとうございました。