本日は、お忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
本日、私からは、2点お話させていただきます。1点目は地方創生に向けた取り組み「JAL 新・JAPAN PROJECT」について、2点目は女性活躍推進に関する新たな取り組み「JALなでしこラボ」についてです。
まず1点目は、地方創生、特に「観光振興」と「農水産物の流通」をテーマとした取り組み。
「JAL 新・JAPAN PROJECT」についてです。
皆さまもよくご存知のとおり、昨今大都市と地方のいろいろな面での格差が顕著になってきています。 今後、日本の人口が減少していくにつれてますますこうした傾向が強くなると言われています。しかしながら、経済が活性化し、豊かな社会を維持していくためには、地方が元気になって、人・モノが常に活発に移動する社会にしていかねばなりません。地方が元気になることによって、新たな航空需要が創出され、私たち航空会社の事業の継続にも繋がってまいります。
地方創生は、日本の主要な政策課題であり、当社はこれまでも、東北応援プロジェクトをはじめ、おもてなし人財の派遣、観光資源の保護活動など、さまざまな地域への貢献活動を行ってまいりました。また、日本各地のプロモーション活動として2011年5月から開始した「JAPAN PROJECT」は、来月で延べ52回を数え、観光・食・特産物などを中心に地域の魅力の発信に取り組んでおります。
こうした中で、JALは、今後より一層地方経済の活性化に繋がるさまざまな取り組みを実施していくことを決意し、「JAL 新・JAPAN PROJECT」を始動させます。このPROJECTは、現在も既に取り組んでいる「JAPAN PROJECT」つまり地域のプロモーション活動に限定したものではありません。地方が元気になる取り組み全般を包含するものであり、冒頭申し上げた考え方に基づき、旺盛な訪日外国人需要や国内の観光需要を地方に呼び込む「観光振興」と「農水産物の流通」に焦点をあて、「地方の元気」をつくっていこうというPROJECTです。その第1弾として、青森県とタイアップし、今秋から収穫が始まった青森県初の特Aランク米「青天の霹靂(へきれき)」のおいしさをご紹介するとともに、ブランド化に向けてJALグループをあげてお手伝いします。
人やモノの流れが地域に産業を産み、さらには雇用の創出にも繋がって、地方が活気づくとよい循環をつくるため、地域の皆さまと一緒になって取り組んでまいります。
次に2点目、女性の活躍推進に関する新たな取り組み。
「JALなでしこラボ」についてお話させていただきます。
前回7月の定例会見においても触れさせていただきましたが、2014年度以降、JALグループでは、多様な人財の活躍推進を経営戦略の一つとして位置づけ、女性をはじめとするさまざまな人財が力を発揮し活躍できるよう、人財育成や支援体制を強化してまいりました。JALグループは「一人ひとりがJAL」との強い当事者意識のもと、32,000人の総力戦で、「世界で一番お客さまに選ばれ、愛されるエアライングループ」を目指しています。また、エアラインは多くの職種、会社が力を合わせることでフライトを完成させる形態であることから、今般、この女性の活躍推進についてもJALグループ各社とともに一体感をもち、力強く取り組んでいくために「JALなでしこラボ」を発足させることにしました。
女性活躍推進については、人財の多様化、ダイバーシティ推進の第一段階と考えていますが、運航乗務員であった私が社長を務めていることも画期的なことです。当社におけるダイバーシティのパイオニアである私が率先して「JALなでしこラボ」の取り組みに参加し、活躍推進を促してまいります。
私からは以上です。