お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。
まず決算報告の前に、この度の「平成28年熊本地震」におきまして、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。 また、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
それではJALグループの平成28年3月期の連結業績についてご報告させていただきます。プレスリリース資料「
JALグループ 平成28年3月期 連結業績」をご覧ください。詳細につきましては、後ほど、財務・経理本部長の斉藤より説明させていただきますが、私からは概要をご報告させていただきます。
平成28年3月期のグループ連結売上高ですが、国際線については燃油サーチャージ減の影響をカバーしきれず減収となったものの、国内線はレベニューマネジメントの強化、需要喚起策の実施が奏功し増収となりました。結果、前年対比0.6%減の1兆3,366億円となっています。営業費用は燃油市況の下落に加え、グループ全社で継続して費用削減に取り組み、前年対比3.2%減の11,274億円となりました。
その結果、営業利益2,091億円、経常利益2,092億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,744億円となりました。営業利益、経常利益につきましては、過去最高の数字です。なお、営業利益率につきましては15.7%となり、中期経営計画において目標としている「10%以上」という値を上回って推移しております。また自己資本比率についても、「50%以上」という目標を上回り、53.4%となりました。引き続き「営業利益率10%以上」「自己資本比率50%以上」という数値目標を維持してまいります。
平成28年3月期の配当金につきましては、昨年度に引き続き、親会社株主に帰属する当期純利益から法人税等調整額の影響を除いた額の25%程度を株主の皆さまへの配当に充てる方針としております。今年1月29日に平成28年3月期第3四半期連結業績を発表した時点では一株あたり119円になる見込みとお伝えしていましたが、1円増の120円とさせていただきます。
また、平成29年3月期の業績予想は、2月18日に「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2016」にて発表した内容からの修正はなく、連結売上高は0.5%増の1兆3,430億円、営業費用は1.3%増の1兆1,420億円、営業利益は3.9%減の2,010億円とします。引き続き、さまざまな課題に積極的にチャレンジし、増収増益を達成できるよう、努力してまいります。
最後になりますが、2012年2月15日に5年間に渡る中期経営計画を発表してからすでに4年が過ぎ、あと1年を残すのみとなりました。中期経営計画の総仕上げの年である今年度は「2017年度以降に備える期間」として、常に危機意識をもった「自立」、失敗を恐れずに新しいことに臆することなく取り組む「挑戦」、世の中の変化に素早く対応する「スピード」をキーワードに、 3つの経営目標を必達すべく取り組んでまいります。
私からは以上です。ありがとうございました。