
2018年3月期第1四半期の業績についてご説明いたします。
当第1四半期では対前年で増収増益の決算となりました。
営業収益は前年対比5.9%増、176億円の増収で、3,148億円となりました。
営業費用は、全社を挙げて費用効率化に取り組む中、前年対比で、エンジン整備が増加したことなどによる整備費の増加、旅客基幹システム刷新に伴う一時的な人員増などにより人件費が増加し、前年対比149億円の増加、2,900億円となりました。
この結果、営業利益は前年対比12.0%増、26億円の増益で247億円、営業利益率は7.9%となり、対前年で0.4Ptの改善となりました。
四半期純利益は前年対比32.9%増で195億円となりました。
続いて、市況関係ですが、燃油市況は前年対比で上昇し、シンガポールケロシンは前年対比22.7%増の1バレル$62.2、また米ドルはほぼ前年並みの111.0円となりました。
国際旅客事業の輸送実績および収入の推移についてご説明いたします。
国際線においては、前年対比で旅客数が0.7%減少しましたが、日本発の業務需要および海外発需要は堅調に推移しました。また、ASKが0.8%減少、RPKが1.6%増加した結果、有償座席利用率は、前年対比で1.9ポイント上昇し、80.2%となりました。
単価については、レベニューマネジメントの強化やJAL SKY SUITEの導入拡大により、前年対比で6.8%上昇いたしました。
旅客収入は、燃油サーチャージ収入の増加と円安影響を合わせて、前年対比6.1%上昇、60億円の増収、1,055億円となりました。
国内旅客事業についてご説明いたします。
国内線の旅客数については、有償旅客数は、前年対比で8.1%上昇しました。
前年対比でASKが0.9%、RPKが8.2%増加した結果、有償座席利用率は、前年対比4.6ポイント上昇し、68.3%となりました。
単価については、他社との価格競争および前売り系運賃の利用増大の影響により、1.8%下落しましたが、個人・団体ともに需要が堅調に増加し、また、Wi-Fi無料サービスの効果もあり、国内旅客収入は、前年対比6.1%上昇、67億円増収の1,161億円となりました。
当初の業績予想対比では、営業利益ベースで約110億円の上振れとなりました。内訳としては、国際線旅客事業での単価上昇や、国内線旅客事業・貨物郵便事業での需要増により収入が約90億円上回り、費用面では主に燃油費の減少により約20億円下回りました。
第1四半期までの実績を踏まえ、2017年度の業績予想を見直し、本日発表させていただきました。
4月28日に発表した当初の予想では、営業収益1兆3,390億円、営業利益1,420億円、当期純利益1,000億円としておりましたが、第1四半期の計画達成状況を踏まえ、業績予想を上方修正し、営業収益は90億円引き上げ、1兆3,480億円、営業利益は110億円引き上げ、1,530億円、当期純利益は80億円引き上げ、1,080億円としております。
7月以降につきましては、当初計画を達成できる見通しであり、営業利益1,530億円の達成、また、さらなる利益の極大化を目指してまいります。
業績予想を上方修正したことに伴い、配当金予想は中間配当・期末配当ともに48円、合計で一株当たり96円とし、配当金総額は339億円を予定しております。