発電機とバッテリーの関係
7台装備された発電機(含む緊急用)
787型機では、飛行中に必要な電力は、すべてエンジンに取り付けた発電機から供給されています
発電機は、主翼にある左右のエンジンにそれぞれ2台ずつ、計4台が装備されており、普段の飛行中は、もっぱらこの発電機が必要な電力をすべて供給しています。また、これらエンジンの発電機が故障した際のバックアップ用として、補助動力装置にも2台の発電機が装備されており、さらに、これら6台すべての発電機が故障するという万一の事態に備えた緊急用として風力発電機1台が装備されています。(普段は胴体に内蔵されており、緊急時に機外に展開します)

2台装備されたバッテリー
7台の発電機とは別に、787型機には2台のリチウムイオン・バッテリーが装備されています。2台とも同じものですが、1台はメインバッテリー用として、もう1台は補助動力装置用バッテリーとして使用されます。それぞれの主な用途は、以下の通りです。
メインバッテリー
- 地上駐機中、エンジンや補助動力装置が停止していて発電機が作動しておらず、空港の地上電源装置(空港に備え付けの電源装置)も接続されていない時に、航空機に電源を供給
- 万一、7台すべての発電機が故障するなどして、発電機から電力が供給できなくなった場合のバックアップ用電源として、航空機に電源を供給
補助動力装置用バッテリー
- 地上駐機中、エンジンや補助動力装置が停止していて発電機が作動しておらず、空港の地上電源装置(空港に備え付けの電源装置)も接続されていない時に、補助動力装置を始動する際に、始動モーターの電源として使用
- 補助動力装置使用中の制御装置の電源
