[広報ニュース] 2003年11月14日[03014]
平成15年度中間決算
日本アジア航空(社長 市川 護)は、平成15年度中間決算を取り纏めました。

【概 要】
今年度上期の旅客需要は、SARSにより大きな打撃を受けました。当社の旅客数は、日台間で前年度比52%、4月なかばより運休した台北香港区間を合わせると、50%を下回る結果となりました。特に日本発需要は、5月初めの「渡航延期勧告」を機にキャンセルが相次ぎ、6月には旅客数5,000人と前年度比10%程度にまで落ち込んでしまいました。
7月の「渡航延期勧告」解除から業務渡航を中心に回復傾向にありますが、依然観光需要は低迷を続けています。台湾発需要は、7月から急激な回復を見せ、8月下旬から9月にかけてはほぼ前年並みとなりました。結果、上期の旅客収入は前年度比51%の約98億円となりました。
一方貨物需要については、SARSの影響をあまり受けることなく、比較的好調に推移しました。当社は旅客需要に合わせ旅客便を大幅に減便したことから、供給スペ-スも大幅に減少しましたが、貨物臨時便の運航、搭載効率向上努力などにより、運送重量確保に努めた結果、日本発台湾宛輸送実績は、前年度比約80%の9,665トンとなりました。台湾発日本宛は、冷夏の影響で鰻の需要が落ちましたが、ドライ貨物が比較的堅調で、前年度比約99%を確保し、上期の貨物収入は、前年度比93%の約40億円となりました。
この2科目に付帯事業収入などを加えた営業収入全体では、前年度比58%の約170億円となりました。
営業費用については、全社の費用削減努力や、当初計画比で運航便数が約70%、供給座席数が約65%となった旅客便の減便効果等の結果、前年度比75%の約199億円となりました。
この結果、営業損益は約28億円の赤字となり、経常損益は約30億円の赤字となりました。
下期は、11月よりほぼ当初計画とおりに復便します。日本発観光需要回復に向けたキャンペ-ン等、業績改善に全力を尽くしていきます。
平成15年度及び14年度中間決算比較
(単位:百万円)
科目 前年度 本年度 差異





営業損益の部 営業収益合計
 航空運送収益
29,381
29,381
17,039
17,039
-12,341
-12,341
営業費用合計
 航空運送費
 一般管理費等
26,538
19,979
6,558
19,885
15,091
4,794
-6,652
-4,888
-1763
営業利益または損失(−) 2,842 -2,846 -5,689
営業外損益の部 営業外収益 232 105 -126
営業外費用 514 228 -286
経常利益または損失(−) 2,560 -2,969 -5,529
特別損益の部 特別利益
特別損失
626
55
90
282
-535
227
税引前中間純利益または損失(−) 3,131 -3,161 -6,292
(注)決算値は百万円未満切り捨て表示
平成15年度上半期営業実績
  平成14年度
(上期)
平成15年度
(上期)
比率・差
(%,P)
 有償飛行時間(時間) 9,612 6,169 64.2
 有償旅客数(人) 674,553 324,117 48.0
 有償旅客キロ(千) 1,241,154 641,928 51.7
 有効座席キロ(千) 1,861,884 1,252,022 67.2
 座席利用率(%) 66.7 51.3 -15.4P
 有償屯キロ(千) 196,297 129,808 66.1
 有効屯キロ(千) 284,943 215,030 75.5
 重量利用率(%) 68.9 60.4 -8.5P
 有償貨物屯キロ(千) 80,095 68,981 86.1
(注1)本表には、自社機並びに賃借機等のすべての実績を含む。
(注2)座席利用率・重量利用率の比率欄には、差(P)を表示した。
以 上
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