|
平成15年度中間決算 |
 |
日本アジア航空(社長 市川 護)は、平成15年度中間決算を取り纏めました。
【概 要】
今年度上期の旅客需要は、SARSにより大きな打撃を受けました。当社の旅客数は、日台間で前年度比52%、4月なかばより運休した台北香港区間を合わせると、50%を下回る結果となりました。特に日本発需要は、5月初めの「渡航延期勧告」を機にキャンセルが相次ぎ、6月には旅客数5,000人と前年度比10%程度にまで落ち込んでしまいました。
7月の「渡航延期勧告」解除から業務渡航を中心に回復傾向にありますが、依然観光需要は低迷を続けています。台湾発需要は、7月から急激な回復を見せ、8月下旬から9月にかけてはほぼ前年並みとなりました。結果、上期の旅客収入は前年度比51%の約98億円となりました。
一方貨物需要については、SARSの影響をあまり受けることなく、比較的好調に推移しました。当社は旅客需要に合わせ旅客便を大幅に減便したことから、供給スペ-スも大幅に減少しましたが、貨物臨時便の運航、搭載効率向上努力などにより、運送重量確保に努めた結果、日本発台湾宛輸送実績は、前年度比約80%の9,665トンとなりました。台湾発日本宛は、冷夏の影響で鰻の需要が落ちましたが、ドライ貨物が比較的堅調で、前年度比約99%を確保し、上期の貨物収入は、前年度比93%の約40億円となりました。
この2科目に付帯事業収入などを加えた営業収入全体では、前年度比58%の約170億円となりました。
営業費用については、全社の費用削減努力や、当初計画比で運航便数が約70%、供給座席数が約65%となった旅客便の減便効果等の結果、前年度比75%の約199億円となりました。
この結果、営業損益は約28億円の赤字となり、経常損益は約30億円の赤字となりました。
下期は、11月よりほぼ当初計画とおりに復便します。日本発観光需要回復に向けたキャンペ-ン等、業績改善に全力を尽くしていきます。 |
 |
 |
平成15年度及び14年度中間決算比較 |
(単位:百万円) |
 |
科目 |
前年度 |
本年度 |
差異 |
経 常 損 益 の 部 |
営業損益の部 |
営業収益合計
航空運送収益 |
29,381
29,381 |
17,039
17,039 |
-12,341
-12,341 |
営業費用合計
航空運送費
一般管理費等 |
26,538
19,979
6,558 |
19,885
15,091
4,794 |
-6,652
-4,888
-1763 |
営業利益または損失(−) |
2,842 |
-2,846 |
-5,689 |
営業外損益の部 |
営業外収益 |
232 |
105 |
-126 |
営業外費用 |
514 |
228 |
-286 |
経常利益または損失(−) |
2,560 |
-2,969 |
-5,529 |
特別損益の部 |
特別利益
特別損失 |
626
55 |
90
282 |
-535
227 |
税引前中間純利益または損失(−) |
3,131 |
-3,161 |
-6,292 |
|
 |
(注)決算値は百万円未満切り捨て表示 |
 |
 |
平成15年度上半期営業実績 |
 |
|
平成14年度 (上期) |
平成15年度 (上期) |
比率・差 (%,P) |
有償飛行時間(時間) |
9,612 |
6,169 |
64.2 |
有償旅客数(人) |
674,553 |
324,117 |
48.0 |
有償旅客キロ(千) |
1,241,154 |
641,928 |
51.7 |
有効座席キロ(千) |
1,861,884 |
1,252,022 |
67.2 |
座席利用率(%) |
66.7 |
51.3 |
-15.4P |
有償屯キロ(千) |
196,297 |
129,808 |
66.1 |
有効屯キロ(千) |
284,943 |
215,030 |
75.5 |
重量利用率(%) |
68.9 |
60.4 |
-8.5P |
有償貨物屯キロ(千) |
80,095 |
68,981 |
86.1 |
|
 |
(注1)本表には、自社機並びに賃借機等のすべての実績を含む。
(注2)座席利用率・重量利用率の比率欄には、差(P)を表示した。 |
 |
 |
以 上 |
|