(広報メモ)
 
2003年4月4日
日本航空システム広報部

「重症急性呼吸器症候群(以下、SARS)」に関する
JALグループの対応について


 

 4月4日午後3時現在のJALグループ各社(日本航空、日本エアシステム、日本アジア航空)におけるSARSに関する対応状況については以下の通りです。

【日本国内空港での対応】

  • 空港検疫所の要請に基づき、成田空港、関西空港、福岡空港、名古屋空港において、下記出発地空港からご到着のお客様について、SARS症状のお申し出があった場合は検疫官、健康相談室等にご相談いただくよう、ご案内しています。
    (対象出発地空港:ハノイ、ホーチミン、香港、北京、上海、大連、天津、青島、アモイ、広州、ジャカルタ、デンパサール、シンガポール、バンコク、マニラ、バンクーバー、台北、高雄)

【日本国外空港での対応】

  • 香港、シンガポール、広州、北京、ハノイ、台北、高雄ではチェックインの際に職員より、専用の用紙を配布し、お客様の健康状態につき、質問させていただきます。香港、台北、高雄は4月2日から実施済み、シンガポール、広州、北京、ハノイでは4月5日から実施します。
  • その他の空港においてもチェックイン時に体調のすぐれないお客様については空港クリニックの受診をお勧めしています。

【機内での対応】

  • 空港検疫所の要請に基づき、上記対象出発地空港からの日本到着便にて、SARS症状のお客様は着地空港検疫官、健康相談室等にご相談いただくよう、機内アナウンスにてご案内しています。
  • 検疫当局の要請に基づき、香港、広州からの日本到着便では当局指定のフォーム(質問票)を機内に搭載し、お客様にご記入をお願いします。
  • 香港検疫当局の要請に基づき、香港到着便では「検疫質問票」をお客様に配布しています。この質問票は香港到着後に検疫当局により回収されます。
  • 日本=香港線、日本=広州線、台北=香港線の機内ではお客様の大多数がマスクを着用されている状況に鑑み、お客様にご安心してサービスを受けていただくため、客室乗務員がマスクを着用します。台北=香港線では4月3日から実施済み、日本=香港線、日本=広州線では4月5日より実施します。
  • 日本=香港線、日本=広州線、台北=香港線については、お客様のご要望に応じて配布するための高性能フィルター付き医療用マスクの搭載準備を進めています。4月5日より配布可能となる見込みです。
  • 香港、広州からの出発便においてその出発前、香港、シンガポール、広州、北京、ハノイ、台北、高雄からの到着便においてその到着後に客室のテーブル、肘掛け、窓の日よけ、トイレ等のお客様が通常触れる箇所の消毒を行います。
  • お客様にご安心してご使用いただくため、日本=香港線、日本=広州線での機内搭載おしぼりは4月8日より、使い捨てタイプのものに変更します。

【社員、乗務員への対応】

  • 香港、シンガポール、広州、北京、ハノイ、台北、高雄においては空港支店長、空港所長の判断に基づき、地上職員のマスク着用を許可しています。空港域内における乗務員も同様としています。
  • 職員用として、SARS伝播地域の空港へマスク、ウェットティッシュを送付し、手洗い用消毒液の送付を検討しています。
  • SARS伝播地域での宿泊を伴う勤務に備え、乗務員に対して、マスク配布を行っています。

【その他の対応】

  • 国際線全機材において高性能フィルター付きマスクを搭載し、機内でのSARS発症に備えることとします。
  • 現在のところ、SARS伝播地域であることを理由とした運休、減便はありませんが、今後の旅客需要動向により、路線計画については検討を行います。


以  上