2003年7月10日
第03049号

JALグループ、新ユニフォームのデザインを決定
2004年4月より、運航・客室・地上スタッフが、
新ユニフォームでお客様をお迎えします。


 JALグループは、この度、日本航空インターナショナルと、日本航空ジャパンの運航乗務員、客室乗務員、地上スタッフ(合計約26,000名)が2004年4月から着用を開始する新ユニフォームのデザインを決定致しました。

 新しいユニフォームのデザインは、JALマークの「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」をモチーフに、JALグループの基本カラー(レッド・シルバー・ブラック・オフホワイト)をベースとし、"日本の象徴""安全性" "革新性" "品質感" "信頼性"等をイメージしたものと致しました。

 今回の新ユニフォーム導入・調達については、統合による発注量の増加はもとより、これまで以上に幅広く、数多くの業態の企業から選定を行うとともに、メーカーの材料調達計画を効率化するために詳細な発注計画を事前に通知する等、選定先とのコラボレーションを深めることによって、単位あたりコストの極小化に努めました。その結果、2006年度までの1更新サイクル(3年間)でほぼ初期コストを回収し、それ以降の更新(3年分)で約10億円の費用削減()に繋がる見込みであり、調達方法の改革も着実に進展しています。
(※)現行のユニフォーム着用を継続した場合との比較

 また、これまで更新時期の来たユニフォームは焼却処分していましたが、環境への取り組みの一環として「制服回収再利用制度(リサイクルシステム)」を導入し、限りある資源を無駄なく活用する仕組みを構築することと致しました。このリサイクルシステムでは、回収したユニフォームを小さく刻んで綿状に反毛化し、この繊維を原料として自動車の各フェルト成型品として製品化されます。これにより、廃棄による環境負荷が軽減されるため、新しいユニフォームにはエコマークが認定される予定です。

 Dream Skyward. −空に限りない夢とよろこびを。−

 JALグループでは、スタッフ一同新しいユニフォームに身を包み、たくさんの夢とよろこびをお届けすべく、新たな気持ちでお客様をお迎えして参ります。ご利用頂く皆様に、親しみやすく温かいヒューマンサービスをご提供して参ります。ぜひ、ご期待下さい。

 新ユニフォームの詳細は添付資料をご参照下さい。
 



以  上
  
 
添付資料1
 
【JALグループ 新ユニフォーム デザインコンセプト】

 
運航乗務員
日本という国を代表して、長い間の信頼に応える黒のダブルスーツに、安心感を示す金の袖章をアクセントにした格調あるデザイン。帽章、胸章に新JALマークが金色に輝き、周りの翼は、未来に向かって大きく翔たく形になりました。安心・信頼・伝統を表現したスタイルです。
 
客室乗務員
お客様からのみならず、着用している客室乗務員からも評価が大変に高い、JAL現行ユニフォーム(1996年10月導入)での実績を踏まえ、新ユニフォームのデザインは、引き続き稲葉賀惠(いなばよしえ)さんにお願いしました。新ユニフォームは、「信頼感と洗練」をコンセプトとし、強い一体感を伝えるデザインとしております。
女性客室乗務員のユニフォームには、現代の都市型の嗜好にマッチしている色として、チャコールグレーを採用、ピンク、ブルーのスカーフやエプロンをコーディネートすることにより明るさと優しさを表現しました。
また、先任客室乗務員は白と紺のスカーフでプロフェッショナルとしてのシャープさを表現しています。
男性客室乗務員のユニフォームはミッドナイトブルーのジャケットに統一し、信頼感を打ち出しています。ネクタイは細かいレジメンタルタイで上品にまとめました。

 
地上スタッフ
○空港・市内支店
日本の伝統と誇り、空への思いを込め、使用する生地に日本文様を取り入れて、伝統美の持つ優雅で心温まる美しさを表します。ジャケット、ベストにはかつて礼装用に用いられたといわれる「菱紋」を全体に折り込みました。また、スカーフには、無限の広がりと海がもたらす幸福を呼び起こす文様とされた「青海波文」をイメージモチーフに取り入れ、太陽を表すJALマークのアークと結びつけて、空に広がる幸福を表現しています。
○整備士
黒を印象的に配したユニフォームは、JALの原点である"安全"を最前線で支える整備士の誠実さ、正確さ、妥協を許さないプロフェッショナル意識を表します。カバーオールに代表される作業ユニフォームには、背中にJALマークを大きくあしらい、お客様への安全と信頼をお約束します。シンプルなデザインでありながら主張を持ったデザイン、随所に細かな造作を施し、優れた機能性と安全性を備えたユニフォームです。また、整備長のユニフォームには、肩章を付け、リーダーとしての風格と象徴性を表しました。
 
以 上
 
添付資料2
 
【JALグループ 客室乗務員新ユニフォーム デザイナー紹介】
 
稲 葉 賀 惠
YOSHIE INABA

1939年 東京に生まれる
1958年 横浜雙葉学園卒業
1960年 文化学院美術科卒業
1963年 原のぶ子アカデミー洋裁学園卒業
1964年 オートクチュール制作のアトリエを開く
1970年 アパレルメーカー株式会社ビギ設立。ブランド「BIGI」発足
1972年 ブランド「MOGA」発足
1981年 ブランド「yoshie inaba」発足
第25回 日本ファッション・エディターズ・クラブ賞受賞
1988年 ブランド「L'EQUIPE YOSHIE INABA」発足
2001年 ブランド「LaPeriodo yoshie inaba」発足
2002年 グッドデザイン賞審議委員を務める
日本貿易振興会JETRO「一村一品運動」に参加
 
【ライセンス商品】
1986年ネクタイ、1987年ハンカチの発表に続き、スカーフ、タオル、眼鏡、
靴、きもの、鼈甲眼鏡及びアクセサリー、バス・トイレタリー商品など、次々と発表。

【企業制服デザイン】
企業制服のデザインとして、サントリーホールや花王ソフィーナ、日本信託銀行、オムロン、青森銀行、東急電鉄・東急バス、そして1996年には、日本航空・客室乗務員の新ユニフォームを発表。
2002年には(株)アルビオン、(株)ミキモト、横浜雙葉学園、
2004年4月より着用予定のJAL,JAS統合新JAL・客室乗務員の新ユニフォームを手がける。
 
以 上