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運航乗務員が気管支喘息と診断されつつ乗務していた事例について

 弊社大阪乗員部所属の運航乗務員が、気管支喘息の診断を受けたことを会社へ報告せず、乗務をしていた事例が判明いたしました。

  1.   事例
当該乗務員は、2002年1月の初診時に、市中の医療機関から病名が気管支喘息である旨診断を受け、断続的に通院・服薬をしていましたが、症状が軽く乗務に支障はないと判断し、会社に報告をせず乗務をしていました。

判明からこれまでの状況
5月 6日    航空身体検査指定機関において航空身体検査を受診。その受診結果について検査を行なった指定医から弊社の産業医に対し、以前から断続的に気管支喘息の症状があり、症状の強い時期には薬を服用していたことを当該乗務員が申告した旨の連絡。直ちに当該乗務員の乗務停止を指示。
5月9日   市中の医療機関に対して会社から診察状況照会をするため、当該機長本人の同意書の送付を指示。
5月10日   国土交通省に第1報を報告。国土交通省から事実関係について詳細な報告を行なうよう指示を受ける。
5月12日   全運航乗務員に対し、注意喚起の文書を発信。
5月16日   市中の医療機関宛てに診療情報の提供依頼文書を送付。
5月20日   市中の医療機関からの診療情報提供書が届くが、処方薬の詳細、処方期間の記載がなかったため再度依頼。
5月24日   市中の医療機関から診療情報提供書が届き、処方薬の詳細が判明。
5月25日   当該乗務員に診療情報提供書の内容等について確認。 
5月26日   国土交通省に報告。
 
2.  

気管支喘息の診断を受けながら乗務した期間
2002年1月から2005年5月の期間、喘息の症状が現れた時に通院、服薬。
 
3.  

再発防止策
・  全運航乗務員に対し、傷病になり医療機関で受診した場合、速やかに病状、治療内容、投薬等について会社に連絡するよう、注意喚起の文書を発信(5月12日に発信済) 
・  今後一年毎に注意喚起の文書を全運航乗務員に対して発信し、定期的な周知徹底を図る。 

このような運航を行ったことについて、深くお詫び申し上げます。今後、より一層乗務員の健康管理に努めてまいります。
 
2005年5月27日
株式会社日本航空
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