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安全への取り組み

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■安全上のトラブル(2006年11月)

発生日 運送会社 機種 出発地 目的地 概要 原因 処置・対策
11月3日 JAL 737-400 東京国際
(羽田)
那覇 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月5日 JAL 767 上海
(浦東)
成田国際 出発のための地上走行中、左翼フラップ(高揚力装置)に剥離が発見されました。 当該フラップと内側補助翼間のシールが強く当たっていたため、繰り返し荷重により亀裂、剥離に至ったものと推定されます。 修理手順に従って修理を完了し、他の使用時間の長いフラップについて検査を実施し、不具合の無いことを確認しました。また、シールの調整作業手順の見直しを行いました。
11月6日 JAA 747 成田国際 台北 巡航中、客席照明灯から一時的に煙が発生したため、非常事態を通報し、引き返しました。 客室照明用蛍光灯の安定器のオーバーヒートによるものでした。取り卸された安定器内部で過電流が流れ、内部素子が焼損し、またヒューズが切れていることが確認されました。 マニュアルに従って、修理を完了しました。過電流保護回路を強化した安定器への換装を実施します。
11月6日 J-AIR CRJ200 秋田 名古屋 進入中、被雷により左側胴体外板および水平尾翼左側先端部を損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月7日 JAL MD87 新千歳 関西国際 上昇中、被雷により右側昇降舵端を損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月7日 JAL 747 サンフランシスコ ロサンゼルス 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月7日 JTA 737-400 福岡 那覇 飛行前点検中、フラップ(高揚力装置)下部に異物によるものと思われるへこみが発見されました。 なんらかの異物が衝突したものと推定されます。 マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月9日 JAL 767 那覇 関西国際 着陸後、第2エンジンの逆推力装置が正常に操作できませんでした。 逆推力装置作動時に、第2エンジン操作レバーに関連した安全装置が解除されず、逆推力操作レバーの動きが制限されたものです。 当該装置を交換し、修理を完了しました。多発傾向はないことから、品質をモニター中です。
11月9日 JAL MD87 新千歳 三沢 上昇中、被雷により胴体外板、左側昇降舵端等を損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月10日 JAC DHC-8-400 大阪国際
(伊丹)
宮崎 巡航中、乱気流に遭遇し、一時的に運用限界を超える速度で飛行しました。 気流の変化(乱気流)により、一時的に空気との相対的な速度が変化したためです。 手順に従い修正のための操縦操作を行いましました。到着後、マニュアルに従い機体を点検し、異常のないことを確認しました。
11月10日 J-AIR CRJ200 名古屋 長崎 進入中、被雷により水平尾翼左側先端部を損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月11日 J-AIR CRJ200 とかち帯広 名古屋 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月11日 J-AIR CRJ200 名古屋 高知龍馬 着陸時、第1エンジンの逆推力装置が作動しませんでした。 関連する圧縮空気の配管のキャップが外れていたためです。 キャップを取り付け、正常に作動することを確認しました。全機に対して一斉点検を実施しました。
11月11日 JAL MD87 福岡 関西国際 飛行前点検中、被雷による機体の損傷が発見されました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月11日 JAL A300-600 東京国際
(羽田)
旭川 進入中、フラップ(高揚力装置)の一部が正常に展開しませんでした。着陸に支障はありませんでした。 フラップを展開させるための部品の動きがスムーズではありませんでした。 フラップを展開させるための部品を交換して修理を完了しました。多発傾向にはないことから、引き続き品質をモニター中です。
11月12日 J-AIR CRJ200 長崎 名古屋 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月12日 JAL MD81 宮崎 福岡 飛行前点検中、左翼スラット(高揚力装置)を動かすケーブルの一部が損傷しているのが発見されました。 ケーブル内部の素線から腐食が進行しており、その結果素線に損傷が発生したものでした。 損傷が見つかったケーブルを交換して修理を完了し、更に当該ケーブルの検査を強化しました。
11月12日 JAL 737-400 福岡 那覇 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月13日 JAL MD90 関西国際 新千歳 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月15日 JAL A300-600 秋田 東京国際
(羽田)
上昇中、被雷により左昇降舵と機首部分を損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月16日 JAL 777 東京国際
(羽田)
大阪国際
(伊丹)
着陸時、第1エンジンの逆推力装置が作動しませんでした。 第2エンジンの逆推力装置を固定しているシステムの電気部品に一時的な不具合が生じ、着陸時にロックが解除できなかったものと考えられます。 関連する電気部品を交換し、正常に作動することを確認しました。
11月19日 JAC DHC-8-400 鹿児島 大阪国際
(伊丹)
離陸後、航空交通管制用自動応答装置に不具合が発生したため、引き返しました。 関連する電気部品に一時的な不具合が発生したものと推定されます。 関連する電気部品を交換し、正常に機能することを確認しました。多発傾向はないことから、品質をモニター中です。
11月19日 JAZ 747 ホノルル 成田国際 降下中、乗降用ドア付近に設置されているアシストハンドルが外れました。 ハンドルを固定している一部の部品に正規部品より薄い部品が使われていたことにより、大きな力で引っ張った際、ハンドルが抜けたものと思われます。 正規部品に交換し、以下の対策を実施しました。
・関係部署に書面で周知し、注意喚起しました。
・部品交換時の手順を確実に行うよう引き続き指導を行います。
11月20日 JAA 767 高雄 成田国際 出発準備中、非常脱出口を示す床面灯の一部がテープで覆われているのが発見されました。 床面の塗装作業終了後、テープを除去し忘れたものです。 テープを除去し、正常な作動を確認しました。
当該事象を写真付きの文書の回覧と、サンプルの展示にて周知し、注意喚起しました。
11月20日 JAL A300-600 東京国際
(羽田)
鹿児島 巡航中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月20日 JAL 747-400 東京国際
(羽田)
新千歳 離陸後、鳥衝突により、第1エンジン及び第2エンジンのファンブレードに損傷を受けました。 鳥衝突 マニュアルに従って、損傷した部分の修理を完了しました。
11月20日 JAL MD81 鹿児島 大阪国際
(伊丹)
巡航中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月22日 JAL 747 福岡 新千歳 上空待機中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月25日 JAZ 747 ホノルル 成田国際 飛行前点検中、第2エンジン取り付け部の覆いに亀裂が発見されました。 エンジンの振動により リベットが弛み、その結果、当該部に亀裂が発生したものと推定されます。 マニュアルに従って、修理を完了しました。定期的な検査により、品質をモニター中です。
11月29日 JAL MD87 定期整備中   定期整備中、第1エンジン取り付け部の防振装置に誤った部品番号のボルトが取り付けられていることが発見されました。 3本のボルトのうち、2本は大きいサイズ、1本は少し小さいサイズを使用するのが正規ですが、大きいサイズのボルト1本、少し小さいサイズのボルト2本で取り付けられていました。両方のボルトの形状は同じであり、サイズもわずかに異なるだけなので、見誤ったものと考えられます。 正規ボルトに交換し、以下の対策を実施しました。
・関係部署に書面で周知し、注意喚起しました。
・マニュアルおよび手順書に当該ボルトの注意事項を記載しました。
・部品交換時の手順を確実に行うよう引き続き指導を行います。
11月30日 JAC DHC-8-400 大阪国際
(伊丹)
新潟 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1 を参照願います。 *1 を参照願います。
11月30日 JAL MD87 新千歳 青森 進入中、対地接近警報装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *2 を参照願います。 *2 を参照願います。

*1:航空機衝突防止装置(TCAS)の指示は、通常の管制指示に従った正常運航においても相手機との位置や速度関係によって作動することがあります。
   このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。

*2:対地接近警報装置(GPWS)の警報は、地形の特性などによって作動することがあります。
   このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。

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