発生日 | 運送会社 | 機種 | 出発地 | 目的地 | 概要 | 原因 | 処置・対策 |
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4月1日 | JTA | 737-400 | 福岡 | 那覇 | 飛行前点検中、左側補助翼上面に損傷が発見されました。 | 自然現象(雷) | 損傷した左側補助翼を交換しました。 |
4月3日 | JAL | 777 | 東京国際 (羽田) |
福岡 | 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月3日 | JAL | 777 | 東京国際 (羽田) |
福岡 | 巡航中、第2エンジンが過熱したことを示す計器表示が発生したため、当該エンジンを停止し、緊急着陸を行いました。 | エンジン取り付け部の配水管が作動油の固まりにより詰まり、溜まった水が検知システムに不具合を発生させ、誤表示が出たものでした。 | 電線、コネクターおよび配管を交換し、作動試験で正しく作動することを確認しました。また、配管の定期的な点検を実施します。 |
4月3日 | JAL | MD81 | 仙台 | 福岡 | 飛行前点検中、第1エンジンのファンブレード4枚に損傷が発見されました。 | 異物等の衝突と推定されます。 | マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月3日 | RAC | DHC-8-300 | 那覇 | 宮古 | 飛行前点検中、右側主脚ドアが10センチ程度開いていました。 | 主脚ドアのヒンジ部のベアリングが抜け出したため、ドアの位置が正規の位置からずれたことによるものでした。 | 当該ベアリングを交換しました。当該ベアリングが抜け出しにくいようにする改修を実施中です。 |
4月4日 | JAL | A300-600 | 広島 | 東京国際 (羽田) |
進入中、被雷により右翼上面および第1エンジンのカバーが損傷しました。 | 自然現象(雷) | マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月7日 | JAL | 747-400 | モーゼスレイク | モーゼスレイク | 上昇中、鳥衝突により第4エンジンのファンブレード5枚が損傷しました。 | 鳥衝突 | マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月8日 | JAL | A300-600 | − | − | 定期整備中、右翼フラップ(高揚力装置)にへこみが発見されました。 | 鳥等の衝突と推定されます。 | メーカーの指示に従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月8日 | JAL | A300-600 | 東京国際 (羽田) |
徳島 | 進入中、対地接近警報装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *2を参照願います。 | *2を参照願います。 |
4月8日 | JAL | 767 | 関西国際 | 東京国際 (羽田) |
上昇中、鳥衝突により第2エンジンのファンブレード3枚が損傷しました。 | 鳥衝突 | マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月10日 | HAC | SAAB340B | 奥尻 | 函館 | 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月10日 | JAL | A300-600 | 東京国際 (羽田) |
徳島 | 進入中、対地接近警報装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *2を参照願います。 | *2を参照願います。 |
4月10日 | JAL | 747-400 | 新千歳 | 東京国際 (羽田) |
降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月13日 | J-AIR | CRJ200 | 高知龍馬 | 福岡 | 降下中、被雷により右翼のウィングレットが損傷しました。 | 自然現象(雷) | マニュアルに従い、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月13日 | JAL | 747 | 成田国際 | ソウル (仁川) |
巡航中、機内放送システムが不作動となりました。 | 機内放送システムの増幅器の一時的な不具合と推定されます。 | 該当する増幅器を交換しました。多発傾向にはないことから、品質をモニター中です。 |
4月14日 | JAL | MD90 | 中部国際 | 福岡 | 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月14日 | JAL | 747-400 | シンガポール | 成田国際 | 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月16日 | JAL | 777 | 東京国際 (羽田) |
大阪国際 (伊丹) |
離陸滑走中、第1エンジンに不具合が発生したため、離陸を中止しました。 | 高圧圧縮機のブレードが損傷していました。何らかの原因により圧縮機内の空気の流れが乱れ、ブレードに影響を及ぼしたことが原因と推定されます。 | 当該エンジンを交換しました。エンジンメーカーとの連携を図り、運航データの解析により不具合を未然に防止する仕組みを導入しました。 |
4月16日 | JTA | 737-400 | 石垣 | 那覇 | 上昇中、与圧系統に不具合が発生しました。 | 与圧系統に関連するダクトの破損が原因でした。 | 当該ダクトを交換しました。また、全機に対し、ダクトの状況の一斉点検を実施しました。 |
4月17日 | JTA | 737-400 | − | − | 運航整備中、誤った部品番号のケーブルがエンジンに取り付けられていることが判明しました。 | エンジン整備の委託先にて、修理作業時に部品番号を特定する際に不適切な情報を使用したことが原因でした。 | 正規部品番号の部品に交換しました。作業者の再教育、作業環境や作業手順書の改善等を行いました。また、領収検査の手順を強化しました。 |
4月18日 | JAL | MD87 | 三沢 | 新千歳 | 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月19日 | JAA | 767 | 中部国際 | 台北 | 巡航中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月20日 | JAL | A300-600 | 広島 | 東京国際 (羽田) |
飛行前点検中、前脚左後方ドアの後縁が変形し損傷しているのが発見されました。 | 前脚後方ドアを動かす機構のロッドが固着して動きが制限され、ドアが閉まるときに機体側に強く当たったためでした。 | メーカーの指示に従い修理を実施しました。定期整備時に、ロッドの詳細点検を実施することにしました。 |
4月21日 | JAL | 747-400 | 成田国際 | サンフランシスコ | 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月21日 | JAL | 767 | 関西国際 | ハノイ | 飛行前点検中、鳥衝突による左翼スラット(高揚力装置)の損傷が発見されました。 | 鳥衝突 | マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。 |
4月22日 | JAL | 747 | ソウル (金甫) |
東京国際 (羽田) |
飛行前点検中、前方客室の脱出経路指示灯の一部が点灯しませんでした。 | ライトに電源を供給する電線が、客席の下部で断線していました。 | マニュアル上に従って、断線部を修理しました。多発傾向はないことから、品質をモニター中です。 |
4月22日 | JAZ | 747 | 成田国際 | ホノルル | 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 | *1を参照願います。 | *1を参照願います。 |
4月24日 | JAC | DHC-8-400 | 鹿児島 | 種子島 | 進入復行時、速度がフラップ(高揚力装置)下げ時の運用限界を一時的に超過しました。 | 他の操作や管制との通信に意識が集中し、進入復行時の推力調整が遅れたものです。 | 直ちに減速操作を実施しました。機体の検査を実施し、損傷等の不具合がないことを確認しました。運航乗務員に事例を紹介し、注意喚起を行いました。 |
4月25日 | RAC | DHC-8-100 | 那覇 | 久米島 | 上昇中、前脚ドアが開いたこと、主脚の格納位置での固定が外れたことを示す計器表示がありました。 | 脚、ドアの位置を検知するセンサーへの電線の一部が断線していたため、誤表示となったものでした。 | 当該センサーと電線を交換しました。他の機体においても、次回の定期整備時に当該電線を交換することにしました。 |
4月26日 | JAL | MD87 | 東京国際 (羽田) |
白浜 | 離陸後、前脚が格納されていないことを示す計器表示があったため、引き返しました。 | 脚格納操作用レバーの位置を検知するスイッチの不具合が原因でした。 | 当該スイッチを交換しました。対策を検討中です。 |
4月29日 | RAC | BN2B | 粟国 | 那覇 | 進入中、右側プロペラのピッチがフェザー側に変化し始め、着陸後にフェザーとなりました。 | プロペラのピッチ制御装置のシャフトが破損していました。破損の原因は調査中です。 | 当該ピッチ制御装置を交換しました。対策は検討中です。 |
*1:航空機衝突防止装置(TCAS)の指示は、通常の管制指示に従った正常運航においても相手機との位置や速度関係によって作動することがあります。
このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。
*2:対地接近警報装置(GPWS)の警報は、地形の特性などによって作動することがあります。
このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。