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安全への取り組み

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■安全上のトラブル(2007年6月)

発生日 運送会社 機種 出発地 目的地 概要 原因 処置・対策
6月1日 JAL 747-400 ニューヨーク サンパウロ 飛行前点検中、客室天井の脱出口指示灯の一つが点灯しませんでした。 定期整備時に、当該指示灯の電線がターミナルに接続されなかったものと推定されます。 マニュアルに従って、電線を接続しました。作業手順を改定し、確実な作業完了確認ができるようにしました。
6月2日 JAL 767 松山 東京国際
(羽田)
着陸時、左側エンジンの逆推力装置が作動していないことを示す計器表示がありました。 駆動装置の不具合でした。 当該駆動装置を交換し、正常な作動を確認しました。多発傾向にはないことから、品質をモニター中です。
6月3日 JAC DHC-8-400 松山 大阪国際
(伊丹)
離陸滑走中、抽気系統の故障を示す警告灯が点灯したため、離陸を中止しました。 交換した抽気系統の部品に原因があったものと推定されます。 抽気系統の部品を交換し、作動試験で問題ないことを確認しました。メーカーに原因の調査を要求しています。回答を入手後、適切な対策を検討します。
6月4日 J-AIR CRJ200 高知龍馬 名古屋 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月4日 JAC DHC-8-400 信州まつもと 福岡 上昇中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月5日 JAC SAAB340B 高松 鹿児島 着陸後の地上走行中、ブレーキの効きが悪くなったため、エンジンを停止して、機体を停止させました。 ブレーキのハウジングが破損し、作動油が漏れていました。 当該ブレーキおよび車輪を交換しました。ブレーキ・ハウジングに亀裂が発生することを防止する対策の実施を準備中です。
6月5日 JAL 737-400 中部国際 福岡 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月6日 JAL 767 成田国際 上海
(浦東)
降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月8日 JEX MD81 仙台 中部国際 進入中、被雷により胴体後方および昇降舵の一部が損傷しました。 自然現象(雷) マニュアルに従って、損傷した部分の修理を実施しました。
6月13日 JAL 747-400 東京国際
(羽田)
新千歳 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月14日 JAL MD81 関西国際 帯広 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月17日 JTA 737-400 那覇 石垣 上昇中、エンジンの排出ガス温度が運用限界を一時的に超過しました。 6月19日、石垣発那覇行きでの事象の欄を参照願います。 マニュアル上では、発生した状況に対する整備処置は要求されていませんが、念のためエンジンの外観検査を実施し、問題のないことを確認しました。
6月19日 JAL 737-400 東京国際
(羽田)
岡山 上昇中、エンジンの排出ガス温度が運用限界を一時的に超過しました。 6月19日、石垣発那覇行きでの事象の欄を参照願います。 マニュアル上では、発生した状況に対する整備処置は要求されていませんが、念のためエンジンの外観検査を実施し、問題のないことを確認しました。
6月19日 JTA 737-400 石垣 那覇 上昇中、エンジンの排出ガス温度が運用限界を一時的に超過しました。 エンジン内部の部品の損傷によりエンジンの効率が低下したためと考えられます。 マニュアル上では、発生した状況に対する整備処置は要求されていませんが、短期間に複数回の事例が発生したため、内視鏡による検査を実施したところ、部品の損傷が確認されたことからエンジンを交換しました。耐久性を向上させた改良型の部品への交換を実施します。
6月20日 J-AIR CRJ200 名古屋 福岡 上昇中、与圧系統の不具合を示す計器表示が発生しました。 空調関連バルブの内部スイッチの不良が原因でした。 当該バルブを交換しました。多発傾向にはないことから、品質をモニター中です。
6月21日 JAL 737-800 ホノルル マジェロ 離陸後、脚格納操作用レバーを格納位置に動かせなかったため、引き返しました。 レバーの固定状態を解除する電気回路への電線が断線しかかっていたため、レバーの固定状態が解除できなかったものでした。 当該電子回路を交換しました。当該機はメーカーから受領した新造機のため、メーカーに原因調査を依頼しました。
6月21日 JAL 737-400 福岡 那覇 降下中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。
6月27日 JTA 737-400 石垣 那覇 飛行前点検中、客室内の脱出経路指示灯の一部が点灯しませんでした。 指示灯に電源を供給する電気配線の断線が原因でした。 断線部を修理しました。本件については、多発傾向はないことから、品質をモニター中です。
6月28日 JAA 747-400 成田国際 台北 到着後、誤った部品番号の携帯用酸素ボトルが搭載されていることが発見されました。 交換作業時に、準備された部品の部品番号の確認が不十分でした。 正規部品番号の部品に交換しました。部品交換時の手順を確実に行うよう周知しました。
6月28日 JAL 747-400 成田国際 香港 降下中、第3エンジンの燃焼が一時的に停止していたことが、着陸後のデータ解析で判明しました。 エンジン圧縮機入口に付着した氷の結晶が、燃焼室内部に吸い込まれたものと推定されます。 エンジンの試運転を行い、不具合のないことを確認しました。同種事例を防止するためのエンジン制御装置のソフトウエアを変更する改修を実施中です。
6月30日 JAL 777 東京国際
(羽田)
福岡 進入中、航空機衝突防止装置の指示に従って、回避操作を行いました。 *1を参照願います。 *1を参照願います。

*1:航空機衝突防止装置(TCAS)の指示は、通常の管制指示に従った正常運航においても相手機との位置や速度関係によって作動することがあります。
   このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。

*2:対地接近警報装置(GPWS)の警報は、地形の特性などによって作動することがあります。
   このケースは適切に対処できており、深刻な事態につながるものではありませんでした。

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