本日は、平成25年3月期 第1四半期のJALグループ連結業績について、ご報告をさせていただきますが、その前に、JALグループの安全に関する取り組みにつきまして、少しお話させていただきます。
言うまでもなく、安全運航はJALグループの存立基盤であり、社会的責務です。
私は、8月12日に、社長として初めて御巣鷹の尾根に慰霊登山にまいり、520の御霊に「安全運航の堅持」、これをお誓いするつもりです。JALグループでは、事故後に入社した社員が約9割を占めるようになりましたが、若い世代も、安全運航を心に誓い、日頃から羽田の安全啓発センターの見学、また御巣鷹の尾根への慰霊登山などを行ってくれています。
現在、JALグループ全職場で実施をしております夏期安全キャンペーンによる意識づけもあり、今年4月から7月までの間、JALグループにおける航空事故は0件、重大インシデントは1件という状況となっております。これは、再生に向けて安全の砦を守り抜こうというグループ社員一人一人の高い安全意識、頑張りの成果であると考えております。
私たちは、「二度と事故を起こしてはならない」、「安全のためには、いかなる妥協や言い訳も通用しない」といった強い思いをしっかりと胸に刻み、引き続き、高い安全意識を維持し、基本に忠実に作業を実施し、安全運航の堅持に努めてまいります。
では、平成25年3月期 第1四半期 連結業績を発表させていただきます。
プレスリリース「
JALグループ 平成25年3月期 第1四半期 連結業績の概況」をご覧ください。
平成25年3月期 第1四半期のグループ連結売上高は2,867億円、営業費用はコスト削減が功を奏しまして、2,553億円に抑えられました。結果、営業利益314億円、経常利益が307億円、当期純利益は、269億円となりました。
平成25年3月期の連結業績予想は、5月に発表させていただきました数字から修正はなく、売上高 1兆2,200億円、営業利益 1,500億円、経常利益 1,400億円、当期純利益 1,300億円、とさせていただきます。
第1四半期においては、柔軟な需給適合を図りつつ、収益性の維持向上に努めてまいりました。国際線では、ボーイング787での新規路線開設など商品力・収益性の向上を図り、国内線では、需要が見込まれる路線の開設・増便・機材大型化により、ネットワークの拡充に努めてまいりました。貨物部門においては、国際線で欧州の景気悪化などによって総需要が低迷する中、旅客便の貨物室を最大限に活用することで収入の極大化を図りました。また、安全運航の堅持を大前提とした上で、部門別採算制度による採算意識の徹底を図り、さらなる経営の効率化に取り組みました。結果、第1四半期においても相当額の利益を確保することができ、確実に収益をあげられる経営体質になってきたと実感しております。
私からの業績概況の報告は以上です。ありがとうございました。