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プレスリリース


 1998年04月28日
 第98023 号

日航月報(1998年4月)


1.JALトピックス

2.3月輸送概況

 (付表:国際線、国内線輸送実績)

3.3月運航概況

4.旅客・貨物輸送実績推移

5.1997年度輸送概況

6.1997年度運航概況

7.月次日誌(3月22日〜4月24日)

 

−1−

1.JALトピックス

1.6月以降の「特売りきっぷ」の拡大を発表 【3月27日】

6月1日〜7月16日の割引運賃について、届出を行いました。

[概要]

@.届出日 1998327日(金)

A.設定期間 199861日〜1998716

B.内容 羽田〜九州間について35%割引の「特売りきっぷ」を大幅拡大するとともに、 羽田〜関西、名古屋〜福岡などのJR新幹線との競合路線についても、設定便 を追加いたしました。

C.「特売りきっぷ」の主な適用条件

(1)搭乗日の前日までに予約が必要です。

(2)航空券購入後の予約変更は出来ません。

(3)ご利用いただける席数には限りがございます。

 

2.JAL貨物事業、ISO9001認証取得を発表 【4月7日】

成田貨物支店の輸出業務を対象に、品質管理や品質保証システムに関する国際標準規格である「ISO9001」(注)を、日本の定期航空会社としては初めて認証取得しました。

この国際標準規格は、各業務の工程ごとに責任と権限を明確化するもので、全ての産業・事業分野に適用可能です。既に欧米では製造業のみならず運輸、医療、保険等あらゆる分野に普及しており、航空業界も「ISO9000シリーズ」の認証取得が、高品質を目指す世界の航空会社の趨勢となりつつあります。

この度は第一段階として、当社の基地空港で、日本発輸出貨物の大宗を取扱っている成田貨物支店輸出業務を認証取得の対象としました。今後は、認証取得後の品質管理への効果や、お客様からの評価を検証しながら、第二段階として成田貨物支店の輸入・上屋業務等での認証取得を目指すと共に、そのノウハウを駆使して国内外各支店でのサービス品質管理、安全管理、委託業務管理等に役立てていきます。

()ISO9000シリーズは、1987年にISO(国際標準化機構)により制定されたもので、製品の品質を保証するだけでなく、製品の設計、製造及び付帯サービスに至る全てのプロセスにおいて、品質保証システムが正しく機能していることを保証する内容となっています。また、このISO9000シリーズは以下の5つの規格からなり、今回成田貨物支店輸出業務が取得したISO9001は、シリーズの中でも最も審査対象が広範囲となっています。

@ISO9000ISO90019004の規格をどの様に使い分けるかの解説的内容

AISO9001:設計/開発から製造、付帯サービスまでの全てを対象

BISO9002:製造及び据え付け段階を対象

CISO9003:最終検査・保管包装のみを対象

DISO9004:供給者が品質管理を行う時の手引き

 

3.JALカードに「JALカード」新登場を発表 【4月10日】

5月より、学生*1向けクレジットカード「JALカード」を発行します。航空会社のクレジットカードでは、学生マーケットだけを対象とする、はじめてのカードであり、旅行のみならず学生生活もサポートする、魅力あふれる特典がついています。また、在学期間中年会費無料キャンペーンも実施します*2。

−2−

*1;対象は、18歳以上25歳未満の在学中の学生(大学、短大、専門学校、工業高専45年生)。

*2;キャンペーン期間;99331日(必着)まで。

(1)スカイメイトサービス

(2)国内初!JR九州、JR四国、JR北海道との提携サービス

(3)インターネット情報サービス

(4)「JALカードnavi」会員だけのボーナスマイル

 

4.1998年度ゴールデンウィーク期間(4/255/5)予約状況を発表 【4月17日】

国内線(上下線) 582,365人 前年比 100.1

国際線(日本発着) 350,527人 前年比 104.5

 

5.成田=大連線、成田=青島線の路線開設を発表 【4月17日】

成田=大連線・成田=青島線開設に関する路線免許を申請いたしました。路線免許取得の手続きを経て、それぞれ成田発71日(大連発:73日)、74日から週間2往復の運航を予定しています。

[概要(予定)]

成田=大連線

運航開始日

成田発:199871日(水) 大連発:73日(金)

運航曜日

成 田 発:水・日曜日(大連着:同日)

大 連 発:月・金曜日(成田着:同日)

運航便数

週間2往復

使用機材

ボーイング767-300型機

提供座席数239(エグゼクティブ30 エコノミー209)

運航距離

1,700km

JMBマイル数

1,042マイル

 

成田=青島線

運航開始日

199874()

運航曜日

成 田 発:火・土曜日(青島着:同日)

青 島 発:火・土曜日(成田着:同日)

運航便数

週間2往復

使用機材

ボーイング767-300型機

提供座席数239(エグゼクティブ30 エコノミー209)

運航距離

1,796km

JMBマイル数

1,105マイル

 

 

 

−3−

6.アメリカン航空との相互乗り継ぎ提携開始を発表 【4月20日】

アメリカン航空との相互乗り継ぎサービスを実施することで合意し、421日からシカゴ接続で、428日からその他の都市でサービスを開始します。これにより、当社便からアメリカン航空便へ乗り継ぐ場合、日本出発空港にて当社便に加えてアメリカン航空便の搭乗手続きが可能となり、米国内乗り継ぎ空港での搭乗手続きが不要となります。逆にアメリカン航空便から当社便へ乗り継ぐ場合も同様です。

[相互乗り継ぎサービス対象空港及び対象便](984月現在)

1.接続対象空港

シカゴ*、ニューヨーク、アトランタ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ホノルル、

バンクーバー、サンパウロ、成田

*:421日からサービスを開始。それ以外の地点は、428日からとなります。

2.対象路線

アメリカン航空:国内線・国際線の全路線*(一部のコードシェア便を除きます。)

日本航空:国際線の全路線*(一部のコードシェア便を除きます。)

*:但し、乗り継ぎ時間は6時間以内に限ります。

 

 

2.3月輸送概況

 

旅 客

《国際線》

3月の国際線輸送旅客数は93万3,768人、前年比91.3%、座席利用率72.1%となりました。

路線別にみると、グアム・サイパン線(113.3%)が好調でしたが、香港線低迷により東南アジア線(72.4%)、オセアニア線(80.8%)等が前年を下回りました。

 

《国内線》

3月の国内線輸送旅客数は177万6,987人、前年比95.5%、座席利用率67.3%となりました。

路線別では、羽田=伊丹線、伊丹=福岡線が好調に推移したものの、ほとんどの路線が前年並もしくは前年割れとなりました。特に他社が供給を伸ばしている従来幹線では、羽田=沖縄線、羽田=福岡線等が大きく落ち込みました。また、地方路線でも総需要が前年割れとなっており、当社需要も供給座席数並の低い伸びにとどまりました。

 

 

 

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貨 物

《国際線》

3月の国際貨物輸送実績は総計4万8,002トンで、前年比93.0%と前年実績を下回る結果となりました。

日本発需要は、米州線は年度末の需要の盛り上りがみられず前年割れとなりました。欧州線は引き続き半導体関連を中心に需要は堅調でしたが、東南アジア線は通貨危機の影響で弱含みで推移し前年実績を下回りました。また、日本着需要につきましては、太平洋線は、相変わらず円安の影響で総需要が低迷し前年割れとなりました。欧州線は、引き続き総需要が低迷しているイギリス発の落込みが大きく、全体でも前年割れとなりました。東南アジア線は総需要は回復傾向にありますが、香港発旅客定期便キャンセルの影響、日本宛需要の低迷によって、やはり前年を下回りました。

郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。

 

《国内線》

3月の国内貨物輸送実績は総計2万5,920トンで、前年比90.5%と前年実績を下回る結果となりました。

年明けからの需要の翳りは3月に入ってからも回復の兆しは見られず、前年を下回りました。恒例の沖縄発切花チャーター便を昨年より1便多い8便(羽田7便、名古屋1便)運航し、彼岸用の菊の花を約630トン輸送しました。

郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。

 

 

 

月次決算レート

1998年 1月 129円

      2月 128円

      3月 127円

−9−

5.1997年度輸送概況

 

旅 客

《国際線》

97年度の国際線輸送旅客数は1,116万9,994人、前年比97.8%、座席利用率71.8%となりました。

需要は、香港線が低迷するなど日本発観光需要が減少し、堅調であった日本発ビジネス需要も、急激な景気後退の影響で12月以降、伸びが低下しました。外国人需要はビジネス、観光共に増加して健闘しましたが、需要全体としては前期を下回りました。当期は「SEASONS」対象全機材への「スカイラックス・シート」装着を完了し、11月からはファーストクラスにフルフラットシート「JALスカイスリーパー」を順次導入しました。また、エコノミークラス普通運賃ご利用のお客さまへの事前座席指定を開始するなど、個人旅客向けサービスの強化を図りました。一方、観光需要の喚起のために、「新リゾッチャ」キャンペーン等の各種施策も実施しました。路線運営面では、関西=大連線の開設、他社との共同運送による路線開設、需要動向に応じた機材運用、増便、減便を行い、路線網を拡充すると共に効率的な路線運営に努めました。

 

 

《国内線》

97年度の国内線輸送旅客数は2,019万4,369人、前年比107.5%、座席利用率63.8%となりました。

供給体制としては、年度中に羽田=帯広線、羽田=女満別線、羽田=高知線の開設と羽田=大分線、羽田=熊本線、羽田=鹿児島線等の増便を行いましたが、一方で関西=長崎線、関西=熊本線、関西=大分線、新潟=札幌線の運休及び大阪発着路線を中心とした機材小型化も行っており、全体の座席数は2%増にとどまりました。需要動向の路線別では、羽田=伊丹線が年間を通して高い座席利用率を維持しながら高い伸びを達成しました。また、沖縄、札幌等の観光需要も堅調に推移し、全体的に競争力の向上を背景に需要を伸ばしましたが、第四四半期以降景気低迷による個人旅客の落ち込みに他社の供給増もあいまって、需要の伸びが急速に鈍化しました。

 

 

 

貨 物

《国際線》

97年度の国際貨物輸送実績は総計55万6,603トンで、前年比104.5%と前年実績を上回る結果となりました。

日本発需要は、米州線、欧州線につきましては半導体関連貨物を中心に需要は堅調でした。東南アジア線は下期から通貨下落の影響を受けて需要が低迷しました。日本着需要につきましては、太平洋線は円安の影響で総需要が低迷し大きく落込みました。また、欧州線は全体的に堅調に推移し、東南アジア線は、通貨下落の影響による一時的な需要低迷は見られたものの、前年を上回りました。

郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。

 

 

《国内線》

97年度の国内貨物輸送実績は総計29万3,243トンで、前年比99.2%と前年実績を下回る結果となりました。

4月1日からの消費税上げにもかかわらず、7月までは堅調に推移しました。しかしながら、8月以降低迷する国内景気の影響は航空貨物市場にも広がり、幹線では生鮮貨物を中心に需要の低迷が続きました。また、一般貨物でも昨年のような消費市場でのヒット商品(パソコン・PHS等)がなく、企業需要が低調なまま終了しました。景気要因もさることながら、幹線への競合他社の増便、機材大型化などで競争が激化したことも当社需要低迷の一因でした。このような環境の中、ローカル線は堅調に実績を伸ばしてきてはおりますが、残念ながら幹線の落込みをカバーするには至りませんでした。

郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。

 

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