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1998年10月26日 第98060 号 ![]() 日航月報(1998年10月)![]() |
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1.JALトピックス 2.9月輸送概況 (付表:国際線、国内線輸送実績) 3.9月運航概況 4.旅客・貨物輸送実績推移 5.1998年度上期輸送概況 6.1998年度上期運航概況 7.月次日誌(9月30日〜10月23日)
1. JALトピックス1. 100機目となるB747型機の受領を発表 【9月30日】本年 11月に、ボーイング社(本社:シアトル、フィリップ・M・コンディット会長兼最高経営責任者)エバレット工場で、ボーイング747型機(以下、B747)の100機目を受領することを決定しました。日本航空が B747を初めて受領したのは、1970年4月22日です。それまでの航空機とはスケールの違う雄大なその姿は、当時の人々の憧れであり、新しい時代を告げるひとつの象徴として、ジャンボ*という愛称で親しまれてきております。それから28年、弊社は主要フリートとしてB747を導入し続け、今年11月に遂に100機目を迎えることになりました。*ジャンボ:非常に大きいもの。 ( 語源)1882年頃に米国のBarnum & Bailey Circusが購入した巨大なアフリカ象の名。
2. 新潟=ホノルル線の申請を発表 【10月9日】新潟 =ホノルル線開設に関する路線免許を申請しました。弊社ホノルル線につきましては、 1954年2月に弊社初の国際線である東京=ウエーキ=ホノルル=サンフランシスコ線を開設以来、1978年4月に大阪線、1981年3月に札幌線、同年6月に福岡線、1986年4月に名古屋線、1994年11月に仙台線、本年4月に広島線をそれぞれ開設し、需要動向に応じて逐次ネットワークを拡充して参りました。【新潟 -ホノルル線(政府認可条件)】
3. キャセイパシフィック航空との広範な業務提携に合意したことを発表 【10月15日】中国における最大の窓口の一つであり、国際的ビジネス/観光都市である香港を拠点とするキャセイパシフィック航空(ピーター・サッチ会長)と広範囲に業務提携することで合意いたしました。 この度の基本合意に基づき、両社は日本と香港との間でのコードシェアリング、FFP相互提携など広範な協力関係の構築を目指し、利用者利便の更なる向上と日本と香港間の交流促進を進めたいと考えております。
4. 年末年始の割引運賃を大幅に拡充することを発表 【10月16日】年末年始の割引運賃の設定について、届出を行いました。 [概要] T.届出日 1998年10月16日(金)U.設定期間 1998年12月25日〜1999年1月10日(ピーク期)V.割引運賃の概要 (1)前売り21【新設定】 ピーク期に設定の無かった「前売り21」を、以下の通り新規設定します。 「前売り21」のご利用で、ご帰省・ご旅行も元旦以降にご出発されれば大変お得となります。
@対象便 1999年1月1日〜10日の下り便(奇数便名の便)1999年1月8日〜10日の上り便(偶数便名の便)
A割引率 25%
B適用条件 「前売り21」と同様 (2)特売りきっぷ【大幅拡大】 新幹線競合路線・早朝便・深夜便を中心に、設定便、割引率を大幅に拡大しました。 @対象便 83便 (昨年年末年始対比 +59便)A対象路線 28路線( 〃 +13路線)(3)ス−パ−特売り【新登場】 東京 =札幌線に増便される早朝・深夜便に特定便割引「スーパー特売り」が新登場します。@対象便 529便 (東京発札幌行) 05:50発/07:20着528便 (札幌発東京行) 21:40発/23:10着A割引率 50% B適用条件 往復とも上記の便を利用することが必要です。 その他の適用条件は「特売りきっぷ」と同様です。 (4)ほくほくきっぷ【継続設定】 通常期同様、東京・名古屋・大阪発の初便、東京・名古屋・大阪着の最終便に15%〜40%の割引率で継続設定します。 (5)その他 以下の運賃につきましては、昨年同様の適用条件にて設定します。 ・年末年始シルバ−割引運賃
@設定期間・便 12月25日〜1月1日の上り便(偶数便名の便)1月 2日〜1月10日の下り便(奇数便名の便) A割引率 35% ・受験生割引運賃 @設定期間 1月16日〜3月15日の全便A割引率 35%
5. ベトナムの障害を持つ子供達へ車イスの空輸を発表 【10月23日】ベトナム (フエ市)の障害を持つ子供達へクリスマスプレゼントとして贈られる車イスに関して航空輸送面での支援をすることとし、12月中旬に、弊社ホーチミンシティ線(関西-ホーチミンシティ)で輸送する予定です。
6. 国際乗り継ぎ運賃の適用条件変更を発表 【10月23日】「国際乗継ぎ運賃」の適用条件変更の届出を行いました。「国際乗継ぎ運賃」は 1997年10月1日から導入された、日本国内から国内線と国際線を乗り継いで海外にお出かけのお客様が平均約50%割引で国内線をご利用頂ける運賃です。現在この運賃の適用条件は、「ご搭乗日の14日前までの予約発券」となっていますが、11月10日ご搭乗分より「搭乗当日」でもご購入頂けるよう、適用条件を変更しました。1.届出日 1998年10月23日(金)2.設定期間 1998年11月10日〜1999年3月31日(除く12月25日〜1月10日)3.内容 (1)対象運賃 「国際乗継ぎ割引運賃」
(2)運賃の概要 日本在住者がJAL国内線からJAL国際線へ乗り継いで海外旅行をされる際に、国内線区間に適用される割引運賃です。 (3)運賃額 大人普通運賃の50%割引額 (4)今回の変更点 予約期限 現行 ご搭乗日の14日前 変更後 ご搭乗当日まで 4.その他 海外在住の方の、日本訪問用の運賃「 WELCOME TO JAPAN運賃」も引き続き設定しております。
2.9月輸送概況 旅 客 《国際線》 9月の国際線輸送旅客数は105万0,766人、前年比106.3%、座席利用率79.0%となりました。 路線別にみると、グアム・サイパン線(118.1%)、太平洋線(111.3%)、韓国線(109.1%)等が好調でしたが、中国線(95.2%)や東南アジア線(99.3%)が前年を下回りました。
《国内線》 9月の国内線輸送旅客数は176万6,531人、前年比103.3%、座席利用率67.9%となりました。 路線別では、新幹線競合の羽田 =伊丹線、伊丹=福岡線が引き続き好調に推移しました。また、観光路線では、羽田、名古屋からの沖縄線が大きな伸びを示し、利用率も上昇しました。一方、9月19日からスカイマークが参入した羽田=福岡線に、大きな変化は見られませんでした。
貨 物 《国際線》 9月の国際貨物輸送実績は総計5万0,889トンで、前年比102.2%と前年実績を上回る結果となりました。 日本発需要は、米州線は好調に推移していたものの、太平洋線の一部を運航委託していたサザン・エア・トランスポート社の運航停止などの影響で、前年割れに終わりました。欧州線、東南アジア線も前年実績を下回りました。日本着需要につきましては、欧州線が引き続き英国発、イタリア発貨物の不調により前年割れとなりましたが、米州線の需要が回復し、前年並にまで戻しました。東南アジア線は、サザン・エア・トランスポート社運航停止の影響で米州宛の供給が減少したものの前年実績を上回りました。 郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。
《国内線》 9月の国内貨物輸送実績は総計2万4,393トンで、前年比98.2%と前年実績を下回る結果となりました。 国内景気低迷の影響を受けて依然荷動きは鈍く、輸送量は前年を下回りました。特に東京発輸送量は、東京の生鮮貨物の市場値が天候の影響により高止まりとなっていることから、生鮮需要が弱含みであった結果、昨年実績を下回りました。札幌発は、前年実績を上回り好調に推移しました。 郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。
月次決算レート 1998年 7月 140円 8月 140円 9月 145円
5.1998年度上期輸送概況 旅 客 《国際線》 98年度上期の国際線輸送旅客数は573万7,623人、前年比101.1%、座席利用率70.8%となりました。 円安や日本経済に対する先行き不安感から依然として抜け出せず、日本発需要が伸び悩み、アジア経済不振によりアジア発需要も低迷したものの、欧米発のアジアへの通過需要が好調に推移した結果、需要は全体としてほぼ前年同期並となりました。路線については、広島=ホノルル線のほか、名古屋からロサンゼルス線とロンドン線、中国関連で大阪=天津線、名古屋=天津線、東京=大連線、東京=青島線を開設するほか、需要の好調な東京=ニューヨーク線などを増便しました。また、アメリカ、メキシコの7都市向けに、従来からの<悟空>、<前売り悟空28>に加え、ご出発の42日前までにご予約をお済ませの上航空券をご購入されればさらに割安となる<前売り悟空42>を販売開始したほか、ご好評のリゾッチャキャンペーン、 JALディズニーキャンペーン等を継続して実施し、需要喚起に努めました。そして、JALマイレージバンクについては、ホテル、レンタカーのほか、クレジットカード会社、引越しサービス会社等の日常生活関連企業との提携も拡大して、プログラムの魅力を増すことにより、一層の会員獲得と当社便ご利用に努めました。
《国内線》 98年度上期の国内線輸送旅客数は1,027万0,577人、前年比99.3%、座席利用率63.7%となりました。 路線別では、供給増となった羽田=伊丹線、伊丹=福岡線が堅調に推移し、競合する新幹線からの需要転移があったものと思われます。また、羽田 =沖縄線、名古屋=沖縄線等の沖縄路線が全般的に好調で、各種キャンペーン等による総需要喚起策が奏効したものと思われます。しかしながら、その他の路線では概ね需給バランスが悪化傾向にあり、羽田=札幌線、羽田=福岡線の2大路線においては、旅客数が前年を下回り、利用率も大幅に悪化しました。
貨 物 《国際線》 98年度上期の国際貨物輸送実績は総計27万5,368トンで、前年比97.4%と前年実績を下回る結果となりました。 日本発需要は、米州線が半導体、自動車関連需要の低迷、東南アジア線も総需要低迷に加え、クアラルンプール、香港新空港開港時の混乱によって前年割れとなりましたが、欧州線についてはコンピューター関連需要が好調に推移し、前年を上回りました。日本着需要につきましては、米州線が昨年来の総需要低迷によって前年割れ、また欧州線もポンド高の英国発、日本の景気低迷により高級衣料が減少したイタリア発貨物の需要低迷によって同じく前年割れとなりましたが、東南アジア線は旺盛な米国宛需要によって前年実績を上回りました。 郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。
《国内線》 98年度上期の国内貨物輸送実績は総計13万8,894トンで、前年比96.0%と前年実績を下回る結果となりました。 長引く国内景気低迷の影響に加え、トラックとの競合もあり、輸送量は前年を下回りました。特に、天候不良による農作物不作の影響が深刻な沖縄発輸送量は、前年を大きく下回りました。札幌発は6月のメロンの豊作等があり、前年を上回る輸送量を確保しました。 郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。
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