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2000年04月28日 第00033 号 ![]() 日航月報(2000年4月)![]() |
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1.JALトピックス 2.3月輸送概況 (付表:国際線、国内線輸送実績) 3.3月運航概況 4.旅客・貨物輸送実績推移 5.1999年度輸送概況 6.1999年度運航概況 7.月次日誌(3月31日〜4月27日)
1.JALトピックス 1. JMB(JALマイレージバンク)にレストランマイル導入を発表 【3月31日】2000 年4月1日よりJALマイレージバンク(以下 JMB)に「JMBレストランマイル」を導入しました。「JMBレストランマイル」はレストランでのご飲食でJMBのマイルがたまるシステムで、首都圏(東京都・神奈川県)および近畿圏(大阪府)の約600店のレストランが対象になります。通常のマイル提携では、100円につき1マイルがたまるのが一般的ですが、「JMBレストランマイル」では、100円のご飲食につき2マイルがたまります。JMB では、すでに全国の「JALカードショッピングマイル」参加レストラン約700店において、JALカードをご利用いただくことによりマイルがたまるシステムを導入しております。今回の「JMBレストランマイル」の導入により、JALのマイルをためることのできるレストランは合計約1300店に拡大します。また、「JMBレストランマイル」では、お支払いをJALカードに限定せず、現金、JALカード以外のクレジットカード、さらにデビットカードでもご利用いただけるようになりました。【レストランマイルの概要】 開始日 : 2000年4月1日(土)対象者 : JMB日本地区会員対象店舗 :首都圏(東京・神奈川)および近畿圏(大阪)のレストラン約 600店*加盟レストランのご確認につきましては、下記をご利用ください。 @ JMBメールアドレス :http://www.jal.co.jpA FAXサービス :03-3851-2512(4月1日スタート)B JMB会員事務局 :03-5460-3939支払手段 :現金、デビットカード、 JALカードをはじめとするクレジットカードマイル換算率 : 100円のご飲食につき2マイル
2.ボーイング 777-300長距離型機の発注を発表 【3月31日】ボーイング 777-300長距離型機(以下 B777-300長距離型)の発注を決定し、ボーイング社と契約たしました。JAL はB777-300長距離型のローンチカストマーとして、2004年6月に1号機を受領した後、2008年度までに計8機の導入を確定しており、それ以降のオプション2機を含む合計10機の導入契約をボーイング社と結びました。JALではこの機材を在来ボーイング747型機の後継主力機材として位置付けており、国際幹線に順次投入する予定です。B777-300 長距離型は、最先端技術にて設計・製造されたB777シリーズの派生型であり、ゼネラル・エレクトリック社製の新型エンジン:GE90-115Bを装着した、高い安全性と経済性とをあわせ持った最新鋭機です。また騒音や排出物に関しても、ICAOの現行基準はもちろん、より厳しい新基準案まで達成予定であり、燃料効率の高さとともに環境にも優しい機材となっています。そして特筆すべきはその長大な航続性能で、長距離国際線仕様ではB747-400にも匹敵し、成田=ニューヨーク間や成田=ローマ間等の運航も可能です。(参考) B777-300長距離型諸元(JAL B747-400型機との対比)
3.「 JAL ACTIVE 北海道 2000」キャンペーンを発表 【4月17日】2000 年6月〜9月の期間、「JAL ACTIVE 北海道 2000」キャンペーンを展開いたします。当キャンペーンは、北海道を@函館・大沼 Aニセコ・キロロ・ルスツ B日高 C富良野Dトマム・サホロ・然別 E川湯・知床・屈斜路の6つのリゾートエリア(*)に分けて、それぞれの雄大な自然の中、ラフティング、カヌー等でアクティブに過ごし、今まで味わったことのない感動や体験をしていただくためのお手伝いをいたします。また、イメージ・キャラクターとして、夏の北海道のアクティブなイメージを象徴する俳優『竹野内 豊さん』(29歳)を起用いたしました。キャンペーンソングに the brilliant green(ザ・ブリリアントグリーン)の新曲「Hello Another Way−それぞれの場所−」を採用し、当キャンペーンを一層盛り上げてまいります。更に、(株)ジャルストーリーではキャンペーン対象コースを多数揃えた「夏の北海道スペシャル」をご用意しており、特に「レンタカープラン」では、先着でダイムラー・クライスラー日本(株)(社長:ライナー・ヤーン、本社:東京都港区)のジープ・グランドチェロキー(*)を追加料金なしでご利用いただけます。【主なキャンペーン内容】 @「 JAL ACTIVEクーポン&ガイドブック」プレゼント A「JAL ACTIVE双眼鏡」プレゼントB「 JALで行く北海道ツアー」プレゼント4.国際線にeチケット導入を発表 【4月 17日】2000 年5月より国際線において「eチケットサービス」を導入いたします。eチケットサービスは、航空券に記載されている出発日や便名、運賃などの情報を JALのコンピューターが電子的に保管することで、紙の航空券を不要とする、簡単、便利で安心なチケットレスサービスです。国際線におけるeチケットは、すでに米国などで広く利用されていますが、日本の航空会社では、今回、JALが初めて導入いたします。このサービスをご利用いただくことにより、お客様は事前に航空券を受領したり、空港のチェックインカウンターで航空券を提示する必要がなくなります。また、航空券を紛失したり、忘れたりする心配もなくなる上、旅程の変更も、航空券の再発行や航空券へのステッカー貼付が不要となることから、電話一本で可能(*)となります。なお、このサービスは、5月よりJALマイレージバンク特典航空券を対象に導入させていただき、9月より普通運賃および正規割引運賃に対象を拡大いたします。また、ご予約は当初、当社窓口にて承りますが、将来的には旅行会社での取扱いも可能とする予定です。( *)予約変更が可能な運賃種別でeチケット利用可能路線をご利用の場合に限ります。【導入時期・対象路線】
* eチケットサービスは上記のJAL区間のみをご利用の場合に限らせていただきます。他社運航のJALコードシェア便、他社便(含む他社運航の JALコードシェア便)への乗り継ぎがある場合にはご利用いただけません。5.アメリカン航空とのコードシェア拡大を発表 【4月 18日】日本航空とアメリカン航空は、 1999年5月10日より28路線週間406片道を対象にコードシェアを開始し、99年中に米国国内線を中心に対象路線を拡大して参りました。結果、現時点におきまして、コードシェア対象は78路線で約1,150片道に達しており、コードシェア便をご利用いただいたお客様の数も着実に増加しつつあります。このたび、両社は 2000年4月19日より、米国内路線および日本国内路線をコードシェア対象に追加することと致しました。これにより、両社のコードシェア対象路線は106路線(*)、週間便数は約1,500片道(*)へと拡大します。また、弊社のアメリカネットワークは合計50都市へと拡大し、ダラスからの接続都市がさらに11都市増え、米国内29都市へ接続可能となるなど、米国における利便性がより一層向上いたします。(*)00年4月19日時点での就航路線・便数。 6. 2000年度ゴールデンウィーク期間(4/29〜5/7)予約状況を発表 【4月19日】国内線(上下線) 528,002人 前年比 96.0%国際線(日本発着) 374,279人 前年比 112.8%
7.平成 12年3月期の業績予想修正を発表 【4月21日】平成 12年3月期(平成11年4月1日〜平成12年3月31日)の業績について、その見通しの修正を行ないました。T.平成 12年 3月期連結業績予想数値の修正(平成11年4月1日〜平成12年3月31日)( 単位:百万円、%)
U.平成 12年 3月期通期業績予想数値の修正(平成11年4月1日〜平成12年3月31日)( 単位:百万円、%)
8. 2000年度7〜9月の国内線運賃を発表 【4月26日】7 月から9月までの国内線運賃を以下の通り決定し、届出を行いました。普通運賃につきましては、「ピ−ク期」を昨年よりも短縮して、 8月10日〜20日(一部路線は8月11日〜14日)といたします。割引運賃では、夏休み期間の 7月14日〜8月31日(8月10日〜8月20日を除く)の間に、家族やご友人とのご旅行などに便利な「ミニグループ前売り」を新たに全路線・全便で設定する他、「e割(インターネット割引運賃)」によるインターネット利用促進キャンペーンを7月1日〜7月23日まで設定するなど、高需要期にもユニークな割引運賃をご用意しているのが特徴です。T .「普通運賃」・「往復割引」「ピ−ク期」対象期間を、昨年度の 47日間から今年度は8月10日〜8月20日の11日間(*1)に短縮いたしました。また、この期間の大人普通運賃は、現行「通常期」普通運賃より2000円高く設定いたします。*1 :東京=大阪線、東京=広島線、東京=秋田線、東京=小松線、名古屋=福岡線、大阪=福岡線の「ピ-ク期」は8月11日〜8月14日の4日間に短縮いたします。また、往復割引については、 7月1日〜7月13日および9月1日〜9月30日の期間は現行と同じ運賃額、7月14日〜8月31日(除く8月10日〜8月20日)は、昨年度のピ-ク期普通運賃対比約▲2%のレベルで設定いたします。U.「前売り」 期間限定「ミニグループ前売り」登場! =楽しい夏休みの「ファミリ−旅行」に最適!小児運賃は「半額のさらに半額」!= 7 月14日から8月31日(除く8月10日〜8月20日)までの間、「ミニグループ前売り35」を新たに設定し、「前売り」をさらに多様化いたします。これは2名以上の小グループで、ご出発の35日前までにご予約される場合は、大人で最大39%割引、平均15%〜20%割引になり、お子様は小児運賃のさらに半額(大人普通運賃の約78%割引)という大変お得な割引運賃が適用になるというものです。尚、「前売り 21」は、7月1日〜13日、9月1日〜14日,18日〜30日の間設定いたします。ご注意:@「ミニグループ前売り」は、小児のみでのご利用は出来ません。 A座席数には制限がございます。
V.「 e割」(インターネット割引運賃)によるインターネット利用促進キャンペーン国内初のインターネット割引運賃「 e割」は、現在、5月15日から6月14日までの1ヶ月間の期間(*3)を定めて、インターネット利用促進キャンペーン運賃として導入しておりますが、今回はこの「e割」を、同様の位置づけで7月1日〜7月23日まで改めて設定いたします。全路線・全便を対象に、インターネットを使っていつでもどこからでも、ご出発当日まで割引運賃がご利用いただける「e割」は、高い利便性が最大の特徴です。*3:6月15日から6月30日の期間は、同キャンペーンを実施いたしません。
W.「特売り」「往復特売り」 「特売り」に関しましては、他社動向などを勘案し、東京=札幌線、東京=福岡線を中心に大幅に拡充する予定です。また、新幹線との競合路線については、従来通りピ−ク期( 8月10日〜8月20日)を含めて設定する予定です。詳細につきましては、ダイヤ確定後に別途発表いたします。9. JALご予約案内状FAXサービスの開始を発表 【4月27日】「チケットレスサービス」および「 JALフライトプラス(ホテル・レンタカー)」予約をご利用いただいたお客様に対して、FAXにて「ご予約案内状」を自動的に送信する「JALご予約案内状FAXサービス」を5月10日(水)より開始いたします。このサービスは、お客様から「チケットレスサービス」または「 JALフライトプラス」のご予約を承った際に、お客様が「JALご予約案内状」サービスをご希望される場合には、後ほどご予約の内容を記載した「JALご予約案内状」を、予約システム「AXESS」からファクシミリで自動的に発信するというものです。「 JALご予約案内状」サービスをご利用することで、お客様がご予約内容を書面にて確認できるため、スケジュールや予約内容を忘れてしまうのではないかと、チケットレスのご利用に不安をお持ちだったお客様にも安心してご利用いただけます。[JAL ご予約案内状FAXサービスについて]T .ご予約案内状の種類(a)チケットレスサービスご予約案内状(*1)=ご予約内容、クレジットカードご利用内容を記載 (b)JALフライトプラス ご予約案内状(ホテル)=ホテルのご予約内容を記載 (c)JALフライトプラス ご予約案内状(レンタカー)=レンタカーのご予約内容を記載 (*1)チケットレスサービスご予約案内状は、航空券に替わるものではありません。 U .お申し込み方法(*2)「 JALご予約案内FAXサービス」のお申し込み・お問い合わせ、またご予約内容の変更・取消しにつきましては、JAL国内線フリーダイヤル(0120−25−5971)ならびにチケットレス専用電話(0120−747−000)にて承ります。
(*2) インターネット予約、JAL iモード予約サービス、JALモバイルメール予約サービスにてチケットレスサービスをご利用の場合には、別途お電話にてFAXサービスのお申し込みが必要です。なお、JMB国内線特典航空券のご予約、JAL ONLINEでのご予約、指定旅行会社にて清算されたチケットレス予約は、システム上ご予約案内状の送付ができませんのであらかじめご了承下さい。V.サービスご利用時間 365 日毎日、午前5時30分から午後10時00分まで承っております。10 .音声認識による国内線空席・発着案内のサービス開始を発表 【4月27日】日本電気 (株)と共同で、「音声認識による空席状況と発着状況の案内システム」を開発し、2000年5月15日からサービスを開始することに決定いたしました。このサービスは、フリーダイヤル:0120−747−123に電話をかけていただき、案内に従ってご希望の月日、出発空港と到着空港、または便名などをお答えいただくだけで、 JALグループ航空会社国内線の「空席案内」あるいは「発着案内」サービスが受けられるというものです。現行のプッシュホンでのご案内のように、路線コードや空港コードのボタン操作も不要であるため、どなたでも簡単に短時間で空席・発着状況を調べることが出来ます。リアルタイムでの空席・発着状況を、音声認識システムによって全国規模で展開するサービスは日本でも初めてのものです。 JALは「2000-2002年度中期計画」に則り、今後ともeビジネス戦略・IT戦略を積極的に推進し、最先端のサービスでお客様の利便性向上に努めてまいります。2.3月輸送概況
旅 客 《国際線》 3月の国際線輸送旅客数は1,126,872人、前年比110.5%、座席利用率75.1%となりました。 全路線とも前年を上回り好調でしたが、特に東南アジア線(118.8%)、韓国線(112.3%)、グアム・サイパン線(110.9%)等の短距離路線が好調で二桁の伸びを示しました。
《国内線》 3月の国内線輸送旅客数は1,816,443人、前年比95.9%、座席利用率72.5%となりました。 幹線・地方路線とも引き続き堅調に推移し、特に団体需要が旺盛でした。但し、昨年3月が非常に好調であったこと、今年度はジャルエクスプレスへの路線移管、機材小型化等により供給席数が減少していることから昨年実績値には及びませんでしたが、座席利用率は向上しました。
貨 物 《国際線》 3月の国際貨物輸送実績は総計56,309トンで、前年比112.4%と前年実績を上回る結果となりました。 日本発需要は、太平洋線が西海岸向け半導体関連の荷動きが鈍化したものの、前年実績を上回る結果となりました。欧州線はドイツ・フランス向けの需要は低迷しましたが、イギリス向けの自動車関連・電子部品が好調で、前年を上回る実績となりました。東南アジア線は、韓国向け半導体関連、香港向け電子部品を中心に荷動きが好調でした。 一方日本着需要は、太平洋線は西海岸発の野菜、中西部発の自動車・電子部品の出荷が好調で前年を上回る搭載実績となりました 。欧州線はオランダ発生鮮需要を中心に好調で、前年搭載実績を上回りました。東南アジア線は、アセアン発パソコン関連、中国発電子部品が好調で、前年を上回る搭載実績となりました。その結果、全体では前年を上回る搭載実績となりました。 郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。
《国内線》 3月の国内貨物輸送実績は総計26,622トンで、前年比100.2%と前年実績を上回る結果となりました。 札幌発は旺盛な年度末需要により前年搭載実績を大きく上回りました。東京発は宅配貨物、一般貨物共に堅調で前年並みの搭載実績となりました。また、大阪発、福岡発はトラックとの競合も影響し、一般貨物を中心に低迷し、前年を下回る搭載実績でした。沖縄発も切り花は堅調でしたが、その他の生鮮貨物の荷動きが鈍化し、前年を下回る搭載実績となりました。全体ではほぼ前年並みの搭載実績となりました。 郵便については、昨年の実績を下回る結果となりました。
月次決算レート 2000年 1月 103円 2月 105円 3月 111円
5.1999年度輸送概況
旅 客 《国際線》 99年度の国際線輸送旅客数は12,575,844人、前年比110.6%、座席利用率71.5%となりました。 需要については、「コンピューター西暦 2000年問題」の影響で、年末年始に一時的に旅客数が減少しましたが、それを除くと、日本発韓国線、グアム・サイパン線、中国線等の近距離路線が好調で、米国発アジア行を中心とした日本通過需要と合わせ、全体としては前年を上回りました。クラス別では、ファーストクラス、エグゼクティブクラスの需要は依然低迷しておりましたが、エコノミークラスの需要は好調に推移しました。路線運営面では、4月に名古屋−グアム線、5月に大阪−シカゴ線を開設するとともに、東京−ダラス線、東京−ラスベガス線を増便、11月には東京−サンパウロ線にニューヨーク経由便を加え、東京−マニラ線、東京−バンコク線、大阪−ソウル線を増便しました。また、他社とのコードシェア便による路線網拡充を図り、5月から運航を開始したアメリカン航空とのコードシェア便は、その後も段階的に路線数・便数を拡大して、今期末にはアメリカ国内線47路線を含む78路線、週間1,137便を運航しております。そのほかにも、キャセイパシフィック航空と大阪−香港線、名古屋−香港線を、カナディアン航空と東京−バンクーバー線、スイス航空とチューリヒ−ジュネーブ線、イベリア航空とアムステルダム−マドリード線、アムステルダム−バルセロナ線を運航開始し、ネットワーク拡大によるお客様の利便性向上を図り、増収に努めました。 運賃面では、正規割引運賃の一層の充実を図り、従来の JAL悟空シリーズに加え販売開始5周年を記念した<スペシャル悟空>として「母の日悟空」、「父の日悟空」等に加え、「レディース悟空28」、「ファミリー悟空28」を発売しました。また、既存の事前購入型割引運賃の発券期限を1週間短縮し、昨今の市場を反映させた「前売り悟空35」、「前売り悟空21」を発売するなど、お客様の個人旅行化志向をふまえ、JAL悟空シリーズをますます充実させて、需要喚起、獲得に努めてまいりました。販売面では、「JALラスベガスキャンペーン」、「JAL欧国‘99」、「太平洋楽園計画リゾッチャキャンペーン」等、各種キャンペーンを実施し、観光需要の喚起を図りました。 また、5月には当社グループ会社により会員制総合旅行ウェブサイト「eトラベル(イートラベル)」のサービスを開始し、インターネット上でのオンライン予約とクレジットカード決済による航空券等の購入を可能としました。価値観の多様化やインフォメーションテクノロジーの進展に伴ない、お客様の選択肢は急速に広がっており、当社はそのニーズを確実に捉えるために、eビジネスの推進に努めて参りました。
《国内線》 99年度の国内線輸送旅客数は20,420,930人、前年比101.0%、座席利用率65.7%となりました。 需要は、新規航空会社を含む他社および他輸送機関との競争に価格面・販売面で積極的に取り組んだ結果、景気底打ち感の後押しもあり、幹線を中心に航空需要が喚起され、全般的に好調に推移しました。 99年度は、4月の関西空港の発着枠の拡大に呼応した関西−羽田、沖縄、札幌線の増便、更にはビジネス需要の獲得を主眼に名古屋−福岡線を段階的に増便し、また、お客様の利便向上のため名古屋−鹿児島線の1から2便化、昨年開設の福島−札幌線の通年運航化等、路線増強策を実施しました。一方、路線運営の一層の効率化のため、11月以降は関西−松山線および福岡−函館線の運休を始めとし、主に地方都市を結ぶ路線で投入機材の適正化(小型化)を実施しました。 更に、 JALグループ内の機材・乗務員等の生産資源をより効率的に活用すべく、夏以降段階的に5路線についてJALエクスプレスへの路線移管を行いました。この結果、供給座席数は前年比97.0%となったにも係わらず、旅客数は増加し座席利用率は2.3ポイント向上しました。
貨 物 《国際線》 99年度の国際貨物輸送実績は総計631,681トンで、前年比114.3%と前年実績を上回る結果となりました。 日本発需要は、太平洋線は米国の好景気を牽引しているパソコン・半導体関連需要が好調に推移し、年間で前年を上回る搭載実績となりました。欧州線は、 1998年度に比べ総需要の伸びが鈍化したものの、半導体・ゲーム機等の荷動きが好調で、前年を上回る搭載実績となりました。東南アジア線は、通貨危機から回復した韓国、アセアン向けを中心とした半導体需要により、おしなべて好調に推移し、搭載実績は前年を大きく上回る結果となりました。一方日本着需要は、太平洋線は西海岸発の生鮮、中西部発の自動車関連需要等を中心に年間を通じて前年を上回る搭載実績となりました。欧州線は、日本の景気低迷を受け、上期は低調に推移しましたが、夏場以降、フランス・イタリア発の食品関連、イギリス発のパソコン、オランダ発の生鮮を中心に需要が回復し、年間の搭載実績は前年を上回る結果となりました。また、東南アジア線はアセアン発のパソコン、中国・香港発の繊維・雑貨関連を中心に好調に推移し、前年を大きく上回る搭載実績となりました。 全体として、アジア経済の急速な回復・米国景気の好調持続、及びパソコン・半導体関連の出荷急増を背景に、国際貨物は堅調に推移した一年でした。 郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。 《国内線》 99年度の国内貨物輸送実績は総計294,541トンで、前年比102.6%と前年実績を上回る結果となりました。 国内の明確な回復はみられなかったものの、年度全体では前年を上回る搭載実績となりました。理由としては、一般貨物需要には依然増加傾向はみられなかったものの、宅配貨物需要が堅調であったこと、また、生鮮貨物は札幌発が落ち込んだものの前年に天候不良により低迷した沖縄発が回復し生鮮貨物全体で前年を若干上回る水準であったことがあげられます。その結果、大阪発搭載実績は前年を下回ったものの、札幌発、東京発、福岡発、沖縄発は前年を上回り、全体でも前年を上回りました。 郵便については、昨年の実績を上回る結果となりました。
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