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プレスリリース


 2000年11月17日
 第00065 号

JAL、2004年度までにMD11から高性能双発機への早期機材更新を決定!


〜 MD11からB777/B767への機材転換により、年間100億円のキャッシュフローを改善! 〜

JALはこの度、2002年度から2004年度までの間にMD11型機10機全てを一括売却し、その後継機としてB767-300ER×2機、B777-200ER×8機を導入することを決定し、ボーイング社との間で契約を締結することになりました。今回の機材更新により、JALグループは収支両面における効果で年間100億円規模のキャッシュフローを改善することが可能となります。

今般導入を決定したB777-200ERは、MD11と比較して座席数と航続距離は上回りながらも、便当たりの運航コストはほぼ同等であり、またB767-300ERは中短距離国際線であればMD11とほぼ同じ座席数でより低い運航コストの双発機です。また両機は、ともにJALグループが運航する機種の派生型国際線仕様でもあります。JALは現在7機種(B747-400、B747、B777、B767、B737、DC10、MD11)の機材を運航していますが、今回の機材更新によって機種数が削減出来る一方で、提供座席数の幅が広がり、需要規模に応じた柔軟な機材・路線計画が容易になります。また予備機・予備部品・施設・設備等の支援資産の有効活用が可能となり、機種別に必要となる資格取得訓練等も低減できます。

さらに、2000年4月にB777-200シリーズが米国において太平洋域を安定的にカバーし得るETOPS(*)型式承認を得たことから、現在MD11が就航している米大陸線や欧州線などの長距離路線を、B777-200シリーズに置き換える事が可能となる見込みになりました。

これらの要因に加えて、MD11に関する中古機市場の現況が、JALにとって有利な条件での機材更新を可能とすることから、今回の決定に至りました。なお、本件を含めた具体的な機材計画につきましては、現在策定中の新中期計画にて発表させていただく予定です。

JALグループは、新機材の活用により、今後とも利便性の高い路線ネットワークの構築を目指してまいります。どうぞご期待下さい。

以上

(*)ETOPS(イートップス):extended range operation with two-engine airplanesの略で、「双発機が、緊急着陸可能な空港からエンジン1基の巡航速度で60分以内のエリアを超えて運航する」場合の方式を意味する。現在日本では、“180分までのETOPS”(緊急着陸可能な空港から、エンジン1基の巡航速度で180分のエリアまで離れた所を運航する)が認められているが、米国では2000年4月に、B777-200シリーズが“180分+15%(=207分)までのETOPS運航”の型式承認を受けている。“180分を超えるETOPS運航”が認可されれば、日本〜北米間でも安定的な運航が可能となるため、日本でも社団法人 航空輸送技術センター(通称:ATEC)において実施に向けての調査・検討が進められている。

添付資料:機材諸元、および2000年以降のJAL機材構成の推移(イメージ)

JAL NEWS添付資料

1. 各機材の主要諸元

諸元

MD11

B777-200ER

B767-300ER

全長(メートル)

61.2

63.7

54.9

全幅(メートル)

51.8

60.9

47.6

全高(メートル)

17.7

18.5

15.8

最大離陸重量(トン)

280

297

187

最大着陸重量(トン)

195

213

145

エンジン推力(ポンド/1基)

60,000

94,000

62,000

巡航速度(マッハ)

0.82

0.84

0.80

 

 

 

2. 2000年以降のJAL機材構成の推移(イメージ

大型機(B747/B747-400):B747が徐々に退役予定。後継機は別途検討。

小型機(B737):2000年度末までにJEXへ全機移管。

中型機(B767/B777/DC10/MD11):下記グラフを参照。

          

 

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