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プレスリリース


 2001年02月15日
 第010007 号

JAL、ボーイング社と航空機整備用部品に関するSCM契約を締結!


〜 メーカーによる一環した部品在庫管理により、80億円相当の部品在庫を削減 〜

JALはこの度、世界最大の航空機メーカーであるボーイング社(本社:米国ワシントン州シアトル、フィリップ・M・コンディット会長兼最高経営責任者)と、航空機整備の交換用部品に関するSCM(サプライ・チェーン・マネージメント)である「Global Airline Inventory Network(通称:GAIN)」プログラムの導入契約を世界で初めて締結いたしました。契約期間は5年間で、JALはこの契約により保有する部品数の削減と、それに伴うキャッシュフローの増加、管理費用削減等の効果を見込んでいます。

この「GAIN」プログラムは、ボーイング社が各航空会社毎に算出した需要予測に基づいて、ボーイング社製部品やボルト・ナット類の消耗部品を中心とした一定の部品をその航空会社専用に配備して在庫の管理を行ない、各航空会社はそこから必要な部品だけを使用して部品代と経費を支払うというシステムです。従来の航空会社による需要予測と在庫管理に代わって、航空機メーカーがITを使って航空会社のために生産から配備までの一貫した在庫管理を実施するもので、航空会社はプログラム対象部品の在庫を削減でき、ボーイング社も世界的な需要予測を早く正確に把握出来るため、全体在庫の適正化や生産スケジュール管理が容易になります。

今回の契約では、まずボーイング社が将来の需要予測に基づいて、現在JALが保有している部品から一定量を買い取ってスタートします。それ以降は消費に応じてJALの在庫からボーイング社への部品売却を繰り返して、最終的には約7万品目:約80億円相当の在庫削減を目標としています。特徴的なのは、ボーイング社が買い取った部品はJALが保管して、これまでと同様、必要な時に必要な量だけそれらの部品を使用出来ることです。また、「GAIN」プログラム用のネットワークシステムは新規に開発され、ボーイング社とJALの社員がチームを組み、専任として当プログラムの実施に当ります。

今回の「GAIN」プログラムの導入により、JALではキャッシュフローの増加や部品管理費等の削減の他に、SCMによる部品購入価格の削減や部品入手までの納期の削減、今後の新型機導入に際して準備する部品の適正化など、種々のメリットが期待出来ます。また今後、「GAIN」プログラムを導入する航空会社が増えてゆけば、お互いが保有する部品を有効に活用でき、余剰部品や不要部品を削減することも可能となります。

JALは今後もITの活用による業務改革を積極的に推進してまいります。どうぞご期待ください。

以上

 

 

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