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プレスリリース


 2001年09月28日
 第01051 JGAN号

JALグループ、10月より国際線に自動体外式除細動器(AED)の搭載を開始!


〜 機内での救急救命体制を強化いたします 〜

JALグループはこの10月1日より、国際線用の航空機に自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:以下 AED)の搭載を開始致します。

人間の心臓が正常のリズムを失い、心室細動と呼ばれる痙攣のような震えを起こすと、数分以内に完全に心臓が停止してしまいます。ただし、この状態に陥った心臓に瞬間的な電気ショックを与えると正常な調律に戻る可能性が高く、この処置を除細動と呼んでいます。航空機の中で発病して3日以内に亡くなられた方の中で、突然の心停止が推定死因とされるケースは7割に達するとも言われており、これらの方々に機内で除細動を施せば救命出来る可能性が想定されます。

JALグループで導入するAEDは米国製で、持ち運びが容易なハンディータイプ(重量3.4キログラム)になっており、バッテリーで作動します。音声と文字による日本語および英語の指示に従って、患者の胸部へ電極パッドを貼付ければ、AEDに内臓されたコンピューターが自動的に心臓の動きをモニターし、細動を感知すると除細動(電流を流すボタンを押す)の指示を出します。除細動処置後も、コンピューターは引き続き心臓の動きをモニターしながら必要に応じて指示を出しますが、仮に細動が起きていない場合は、たとえ誤ってボタンを押しても電流は流れません。さらにこの機器は航空機に電波障害等の悪影響を与えないことも確認されており、高い信頼性と安全性を併せ持ったものです。

JALグループでは、このAEDを以下の計画で順次国際線機材に搭載する予定です。

  第1段階:2001年10月1日よりB747-400国際線機材(全34機)に搭載。

  第2段階:2001年度末までに在来型B747およびB767国際線機材(計39機)に搭載予定。

  第3段階:2002年秋までに残りの国際線機材(計21機)に搭載予定。

なお、国内線機材については国際線での運用状況等を確認しながら検討してまいります。

JALグループは、今回のAED搭載開始が、万が一の際のお客様の救命率向上につながるものと考えております。皆様のご理解とご協力をお願い致します。

 

以上

 

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