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2001年12月19日 第01068 JGAN号 ![]() 航空機内における、客室乗務員による除細動器(AED)の使用が可能に!〜 JALグループ機内での救急救命体制が更に強化されます 〜![]() |
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JALグループは、2001年10月1日より、万が一の際のお客様の救命率向上を目的に、国際線用の航空機に自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:以下 AED)の搭載を開始し、既にB747-400国際線機材(全34機)に搭載が完了しています。 しかしながら日本においては、AEDは医師本人か、あるいは救急救命士が医師の指示を受けて使用することしか認められておらず、航空機内で医師等の援助が得られない状況下で急病人が発生した場合には、AEDを搭載していても除細動措置ができないことから、定期航空協会(会長 兼子勲:東京都港区芝)等を通じて、緊急やむを得ない場合の客室乗務員の使用について要請を行って参りました。 この度、定期航空協会より厚生労働省医政局に提出した質問書に対し、ドクターコールを実施しても医師等による速やかな対応を得ることが困難な場合等においては、客室乗務員が緊急やむを得ない措置として当該行為を行っても、医師法等に抵触しない旨の回答を頂きました。欧米と同様に日本においても、緊急やむを得ない場合については、訓練を受けた客室乗務員によるAEDの使用が確認されたことは、航空機内における人命救助の観点から大きな意味のあることであると考えています。 この回答を受け、JALグループではお客様により安心して航空機でのご旅行をして頂けるよう、充分な準備を行った上で客室乗務員に対するAED使用のための訓練を開始致します。 JALグループで導入しているAEDは、音声と文字による日本語および英語の指示に従って、患者の胸部へ電極パッドを貼付ければ、AEDに内蔵されたコンピューターが自動的に心臓の動きをモニターし、細動を感知すると除細動(電流を流すボタンを押す)の指示を出します。仮に細動が起きていない場合は、たとえ誤ってボタンを押しても電流は流れません。したがって、欧米での実績に見られる通り、訓練を受けた客室乗務員により、高い信頼性と安全性の下に除細動措置が可能です。JALグループでは今後更に搭載機材を拡充し、2001年度末までに在来型B747およびB767国際線機材(計39機)に、2002年秋までに残りの国際線機材(計21機)にAEDの搭載を予定しています。また、国内線機材については国際線での運用状況等を確認しながら検討してまいります。 JALグループの翼は、お客様に空の旅の安心をお届け致します。ご理解とご協力をお願い致します。 以上.
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