CSR 駐機中の取り組み

補助動力装置(APU)の利用削減

補助動力装置(APU)は機体の尾部にあります

補助動力装置(APU)は機体の尾部にあります

飛行機は地上に駐機中も機内の照明などのために電源と機内の空調を必要とします。
これらを担うために、多くの大型旅客機の尾部には補助動力装置(APU:Auxiliary Power Unit)が備えられています。これは構造的には小型のジェットエンジンで、飛行に使うものと同じ燃料を利用しています(APUの稼働中は、空港などで駐機中の飛行機尾部に陽炎のように排気がご覧いただけると思います)。よって、このAPUはその稼動によりCO2を排出します。また、APUはプッシュバック(飛行機は自力で後退が出来ません。
そこで、出発時は駐機場から滑走路へ続く誘導路へ向かって、後ろ向きに専用の車・トーイングカーによって押し出されます。これをプッシュバックと言います)中のエンジンスタートには必要不可欠です(飛行機のエンジンスタートには電力のほか、エンジンの初期回転に必要な圧縮空気を必要とし、APUはこれらを飛行機に供給します)。

そこで、飛行機の出発時は、このAPUの稼動開始を可能な限り遅らせることが、利用時間を短くすることになり、それがCO2排出量の削減につながります。APUを利用しないときの電力や空調機能(予め空調により冷暖房した空気を機内に送る)は地上設備がその役割を果たしますが、この地上設備は飛行機への搭載を前提として設計されたAPUと比較して、効率が良く、また排出される物質、騒音の面でも環境に対し有利です。
JALではパイロットと出発作業を担当する整備士、旅客スタッフが連携をとって、お客様の快適性を損なうことなくAPU利用時間を可能なかぎり削減し、出発作業に起因するCO2排出量の削減に努めています。その効果は、例えば羽田空港で、ボーイング777型機のAPUによる電力と空調の供給を、地上施設による電源と空調に10分間切り替えると、CO2排出量100kg以上の削減となります。

地上施設からの電源供給

地上施設からの電力供給
(黄色いコードが電力を供給します)

地上施設からの空調供給

地上施設からの空調供給
(グレーのチューブが空調された空気を供給します)

客室シェード施策

JALグループでは、お客様のご協力を得ながら、気象条件や時間帯により駐機中の機内において、窓のシェード(日よけ)をおろす取り組みを進めています。
駐機中の飛行機は機体最後部に装備された補助動力装置(APU:Auxiliary Power Unit)、もしくは地上設備のエアコンにより適切な空調を行なうことにより、機内を快適な温度に保っています。しかしながら、APUでは航空燃料を利用していることから、その稼動はCO2排出につながります。 そこで、窓のシェードをおろし、機内をより長く適切な温度に保つことで、ご家庭での利用と同様にエアコンの利用時間を短くすることが可能となり、これにより余分なCO2排出を抑制することが出来ます。 
このような取組みにより、地上において駐機中は【補助動力装置(APU)の利用削減】に述べたようなエネルギー削減が余分なCO2排出削減につながります。(地上では、APU以外に、地上施設による電力・空調を利用している場合もあります )

客室シェード施策については、こちらもご覧ください。

機内窓の日よけを下す環境取組みについて
天候などを考慮しながら取り組んでいます

天候などを考慮しながら取り組んでいます

機内アナウンスでお客様にもご協力をお願いしています

機内アナウンスでお客様にもご協力をお願いしています