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静安定緩和(RSS:relaxed static stability)
航空機の固有安定性を緩めて,尾翼面積を機体の姿勢保持に最小限度必要な大きさにまで縮小する。
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運動荷重軽減/突風荷重軽減(MLC:maneuver load control/GLA:gust load alleviation)
飛行中の旋回または突風によって,主翼付け根にかかる曲げモーメントを減少させるために,自動的に外翼部の補助翼を同時に上げて主翼に働く揚力分布を内翼側に移行させる。 |
| (3) |
フラッター抑制(FS:flutter suppression/AFC:active flutter control)
フラッターが発生したとき,補助翼やフラップを作動させて,積極的にフラッターを抑える。
GLAとAFCによる荷重制御技術が進むと,翼構造の軽量化と縦横比の増大がやりやすくなる。 |
| (4) |
直接揚力・横力制御(DLC:direct lift control, DSC:direct side force control)(両者を合わせて直接操縦翼面制御DFC:direct
force controlともいう)
従来の航空機の主操縦翼面(補助翼・方向舵・昇降舵)は,本質的には姿勢制御の機能を持つにすぎない。したがって飛行経路角を制御する場合は遅れを伴う。そこで三舵とは別の新しい操縦翼面を設け,機体の経路角と姿勢角を独立に制御しようとする操縦機構が考えられる。この機構と従来の三舵を併用することにより,遅れを減らし,経路角の応答特性を向上させ,運動性と離着陸時の安全性を高めることができる。DLCはすでに一部の大型旅客機で実用化されている。 |
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構造的モード抑制(SMS:structural mode suppression)
航空機が大型化するにつれ機体構造の剛性は低下する。そして減衰率の悪い振動が機体各部に起こり,疲労寿命に影響をおよぼす。これを防止するため機体各部にセンサーを取り付けて振動を検出する。それに対応する操縦翼を働かせて,構造的な振動を減衰させ,疲労寿命を延長させる。
ここに挙げた5種の能動制御方法は,軍用機では戦闘能力の向上,民間機では経済性,安全性の向上に寄与するもので,今後の開発機種に欠かせないものとなるだろう。しかし,航空機の空力的な安全性,構造上の強度を自動システムで肩代わりさせようとするものだけに,完全に実用にするには充分な信頼性が要求される。したがって民間機への適用は,安全性の立証されたシステムから徐々に行われるだろう。
上記の能動制御が全部実施されれば,総重量の15%程度の重量軽減ができるといわれている。 |
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CCV(control configured vehicle)
直訳すれば,制御本位の航空機。従来の航空機は,空力的見地・機体構造・推進の3方面から検討し,予備実験の結果に基づいて設計されており,安定操縦性に対する制御は,設計企画当初の必要条件とはなっていなかった。しかし近年になってエレクトロニクス技術の進歩とフライバイワイヤ操縦システムの発達により,航空機設計の第一条件として制御という見地を加え,トータルシステムとして企画することが可能となった。上記5種の能動制御を主体に設計される機体をCCVという。
CCVと能動制御とは表裏一体のものであり,この成果としては,機体の空気抵抗の軽減,機体構造の余分な強度と重量の軽減,空力荷重のかかり方の適正化,乗り心地の改善,運動性や飛行性能の改善などが実現されるだろう。
これにより燃料費の節約,機体の疲労寿命の延長,離着陸時の安全性向上につながるものと期待されている。
三菱T-2CCV運動能力向上実験機 |