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翼構造 wing structure
●桁,スパー spar
●小骨,リブ rib

 ジェット輸送機では,飛行中に揚力を発生する主翼および安定を得るための尾翼は,いずれもボックス・ビーム構造(box beam structure)により作られている。すなわち翼構造に加わる曲げと捩れを,前後の桁とその間をつなぐ上下の翼外板および縦通材によって分担する構造で,その断面が箱形となっているためこのように呼ばれる。
 翼構造を構成する部材として桁(spar),小骨(rib),外板(skin)および縦通材(stringer)があり,大型機の主翼構造は3本桁のボックス・ビームで作られ,構造上の不連続を少なくするため長大な外板が用いられる。前桁の前方に前縁や前縁フラップが,後桁の後方にフラップ,補助翼およびスポイラーなどの操縦翼面がそれぞれ取り付けられる。ボックス・ビームの箱形内部は接手部分にシールを施して,インテグラル形式の燃料タンクとする。なお,翼付け根付近の後桁と胴体フレームの間を補助桁でつなぎ,主脚を取り付ける方式が多い。
 垂直尾翼と水平尾翼は2本桁のボックス・ビーム構造で,前桁の前方に前縁が,後桁の後方に方向舵や昇降舵がそれぞれ取り付けられる。最近の機体では水平尾翼の箱形内部を主翼と同様に燃料タンクとする例もある。

●桁,スパー(spar):
 翼構造として翼幅方向に組み込まれた主要部材。これらの桁は翼に作用する前後,上下方向への曲げや捩れなどの空気力,慣性力,重力などの力を胴体に伝える役割をする。これには1本桁のものから2本桁,3本桁とあるが,2本桁の場合,前側にある桁を前桁(front spar),後側を後桁(rear spar)といい,3本になるとこの間に中央桁(center spar)が入る。747の主翼は3本の桁が入っている多桁構造(multispar structure)となっている。
●小骨,リブ(rib):
 主翼や尾翼の中に桁とほぼ直角に取り付けられている。翼の断面形をして,特に翼の特性を整えているが,リブはスティフナーで補強されたウェブでできている。
図1-3-7 翼構造の断面
図1-3-8 主翼構造の平面(777)
図1-3-9 主翼構造の断面および材質(777)

 
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