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アルミニウム合金(aluminum alloy)
アルミニウム合金は,比重が軟鋼の1/3と軽く,比強度が高いため,航空機の外板や構造部などに広く用いられている。1910年代以来,展伸用と鋳造用など各種の合金が開発され,最近の代表的なものとしては2024アルミ合金(アルミ以外の主な成分はCu4.5%,Mn0.6%,Mg1.5%),7075アルミ合金(Zn5.6%,Cu1.6%,Mg2.5%,Cr0.3%)があり,いずれも引っ張り強さに優れた高力アルミ合金である。前者を別名超ジュラルミン(super
duralumin),後者を超々ジュラルミン(extra super duralumin)と呼ぶ。これらを外板として用いるときは,板材の両面に純アルミニウムの薄い層を熱間圧着して被覆し,耐食性を増している。これをアルクラッド材(alclad)という。さらに777では,7055,7150,C188など種々の新しいアルミ合金が,胴体外板,客室床,胴体キールビーム,胴体縦通材,主翼上面,主翼上面外面,主翼桁に採用されている。(図1-3-26参照)
図1-3-26 航空機用金属材料の比重,引っ張り強さ,比強度
図1-3-27 比強度と温度の関係
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マグネシウム合金(magnesium alloy)
比重が1.8と,アルミ合金の2/3しかなく実用合金中もっとも軽いため,あまり荷重がかからないで適度の板厚を要するような舵面に使われる。しかし耐食性に乏しいため,長期間使用することを前提としている民間輸送機では,わずかに鋳物として,クルーガー・フラップやギアボックスなどに使われているのみである。 |
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チタニウム合金(titanium alloy)
アルミニウム合金に比べて重さは1.6倍であるが,引っ張り強さは2倍も強く特殊鋼並みで,かつ耐食,耐熱性が優れている。原料が高く,加工もむずかしいため当初は耐熱材料として少量が使われていた。最近では加工法も進歩したため,構造部材やボルト,さらには客室の床板にまで多用されており,747では設計中に増大した重量を削減するため,従来は鋼で製作していた部分をこのチタニウム合金に代えて,成功を収めている。 |
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低合金鋼(low alloy steel)
炭素鋼(carbon steel)に炭素以外の金属元素を少量(8%以下)添加して強靭性を向上させた鋼。強靭鋼また高張力鋼とも呼ばれ,その主なものは次の2種である。
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クロムモリブデン鋼(chromium-molybdenum steel):
代表的なものにAISI4130(米国鉄鋼規格)があり,ボルト,継手,脚部品,エンジン部品などに用いられている。 |
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ニッケル・クロムモリブデン鋼(nickel chromium-molybdenum steel):
クロムモリブデン鋼とともに,航空機に多用されている。AISI4340が代表的で靭性に富み高強度に調整可能で,現在使用されている航空機材料のうちでは比強度最大の部類に属する。そのため,きわめて高強度を要する脚,大型部品,エンジン部品などに使用されている。 |
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ステンレス鋼(stainless steel)
クロムを多量(11%以上)に含有した鋼の総称。耐食性のみならず,強度も高く,かつ高温低温特性に優れているため重要な構造材。最近,ステンレス鋼の中で多く航空機材料として用いられているのは,15-5PHである。これは耐腐食性や疲労特性に優れ,従来の17-7PHなどに代わって使用されるばかりでなく,低合金鋼の代替としても広く用いられている。 |
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耐熱合金(heat resisting alloy)
650℃以上の高温度で耐食性および高温強度の優れた合金の総称,超合金(super alloy)とも呼ばれる。ジェット・エンジンはタービン入り口ガス温度が高いほど効率や比推力がよくなるため,燃焼室やタービン,排気系統には主として耐熱合金が使われており,ジェット・エンジンの進歩は,これら耐熱合金の開発にかかっているといえる。現在,主として使われているのはニッケル基とコバルト基の耐熱合金であり,1,200℃程度まで耐えることができる。747のJT-9Dエンジンでは,燃焼室関係にニッケル基(ハステロイ系),タービン関係にニッケル基(インコネル系),コバルト基(ステライト系)などの耐熱合金が使用されている。 |