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防除氷雨装置 ice and rain protection system
(1) 防氷装置 anti-icing system
(2) 除氷装置 de-icing system
(3) 除雨装置 rain protection system

 飛行中,機体各部に氷が付着しないようにするための防氷装置(anti-icing system),および付着した氷を取り除くための除氷装置(de-icing system),風防に付いた雨滴を取り除く除雨装置(rain protection system)の総称。

(1)防氷装置(anti-icing system)
 飛行中,翼の前縁,エンジンの空気取り入れ口,プロペラの前縁,アンテナ,ピトー系統,操縦席風防などへの氷の付着を防止し,それらの機能を保つための装置。ジェット機の主翼前縁部やエンジンの空気取り入れ口等は,エンジンから抜き出したホットエアを流して着氷を防いでいる。特に747-400,777では,初期の着氷状態を検知するための氷検知器が胴体前方部に取り付けられており,着氷が検知された時は自動的に防氷が行われる。またピトー管や操縦席風防等は電気的にヒーターを加熱させて着氷を防いでいる。
 冬季運航の降雪中や厳寒時においては,離陸前に地上で防氷液を機体表面(特に翼)に散布することもある。ちなみに翼に着氷を生じた場合の揚力係数の低下と抗力係数の増大(=揚抗比の低下)の代表例を図1-4-18に示す。
図1-4-18 翼に着氷した場合の揚力係数の低下と抗力係数の増大=揚抗比の低下
図1-4-19 747主翼前縁の防氷装置
(2)除氷装置(de-icing system)
 プロペラ機(例:YS-11)の翼前縁に取り付けたゴムのブーツ式が代表例。ゴムのブーツに圧縮空気を送ってふくらまし,表面に付着した氷を機械的に除去するもの。
図1-4-21 デアイサーブーツ
(3)除雨装置(rain protection system)
 操縦室前面風防ガラスにあたる雨または降雪を除いて視界を良好に維持するための装置。747のワイパーは,機長,副操縦士側の前面風防に各1個ずつ装備され,2種のスピードを選択できるようになっている。MD-11,777では間隔をおいて動く間欠ワイパーも採用されている。777ではワイパーの付いた中央部2枚の風防ガラスには水をはじくコーティングが施されている。DC-8のように,エンジンから抜き出した圧縮空気(pneumatic air)を風防の前方に吹き出し,エアカーテンにより水滴を除去する例もある。
図1-4-20 747のワイパー
747のワイパー

 
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