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燃料系統 fuel system
(1) 燃料タンク fuel tank
(2) 燃料補給装置 fuel fill system
(3) 燃料供給装置 fuel supply system
(4) 燃料放出装置 fuel dump (jettison) system
●燃料計測棒 dripstick

 燃料系統は,航空機に燃料を貯蔵する燃料タンク(fuel tank),外部からタンクへ燃料を補給する燃料補給装置(fuel fill systemまたはfueling system),タンクからエンジンへ燃料を送る燃料供給装置(fuel supply systemまたはfuel feed system),非常の場合にタンクの燃料を機外に放出する燃料放出装置(fuel dump system),燃料タンク内の液面圧力と外気圧とを等しくするために設けられた燃料ベント装置(fuel vent system)などの各種系統および指示計器装置から成っている。操縦室にある指示計器装置には,各タンク内の燃料残量を重量(lbまたはkg)で示す燃料油量計(fuel quantity gauge)をはじめ,各エンジンごとに,供給圧(psi)を示す燃料圧力計(fuel pressure gauge)および供給圧の低下を示す警告灯(warning light),供給燃料の単位時間当たりの流量(pph)を示す燃料流量計(fuel flow meter),さらに燃料の積算消費量(lbまたはkg)を示す積算燃料流量計(consumed fuel flow meter)などのほか,燃料供給装置に含まれるバルブを操作するスイッチ類がある。なお,多発機の場合,上記の燃料供給装置と指示計器装置は,各エンジンに対しそれぞれ独立しているのが原則である。
747の燃料補給

(1)燃料タンク(fuel tank)
 燃料タンクは,大部分が主翼内にあり,その構造から,インテグラル・タンク(integral tank),セル・タンク(cell tank)に分類される。インテグラル・タンクは機体構造物自体が容器となったもので,主翼の部分では前桁,後桁,翼上下板で囲まれた,いわゆるボックスビームの内側に漏れ止めのシールを施してタンクとしており,大型機はほとんどこのタイプである。セル・タンクは主翼や胴体内に合成ゴム製の容器(ブラダー,bladder)を収納しタンクとしている。このタイプは小型機に多く使用されているが,DC-10やMD-11の胴体下部に設けられた中央燃料タンクにも採用されている。また,使用目的から各エンジンごとに主タンク(main tank)および副タンク(alternate tank),あるいは補助タンク(auxiliary tank)に分けられる。
 最近ではMD-11のように水平安定板の一部にインテグラル・タンクを設けて尾翼タンク(tail tank)とし,航続距離をのばすようにした機種もあり,この場合は尾翼タンクの燃料消費に伴う重心移動量が大きくならないよう,自動的に尾翼タンクからの燃料移送(cross-feed)を制御する装置が付加される。なお尾翼タンクは標準装備となる動向にあり,747-400やMD-11に採用されている。
図1-4-30 DC-10の燃料タンク
(2)燃料補給装置(fuel fill system)
 燃料の補給方法としては,重力補給式(gravity refueling),圧力式補給(pressure refueling)の2種類がある。圧力式は,短時間に燃料をタンクに供給する方法で,燃料補給口(fueling adapter)に外部の給油装置を接続して,ここから燃料に圧力をかけて,マニホルド,補給弁を通して各タンクに分配する。747では左右の主翼前縁下面に各1カ所ずつ補給口(それぞれ二つの接続口がある)があり,ここから約50psiの圧力をかけて給油するが,四つの接続口を合わせると毎分2,000ガロンの能力があり,満タンにするのに約40分かかる。
(3)燃料供給装置(fuel supply system)
 タンクからエンジンやAPUまでの配管系統。タンク内の昇圧ポンプ(booster pump)によって燃料が圧送されるが,エンジン・クロス・フィード・バルブを通ってどのタンクからでも,どのエンジンへも供給することができる。
(4)燃料放出装置(fuel dump system)
 離陸した航空機が何らかの理由で再び飛行場に引き返す必要性が生じたとき,航空機が安全に着陸できる着陸重量になるまで燃料を放出する。この放出能力は大型ジェット機で15分以内とされており,747や727は両翼端に各1本ずつ,DC-10やMD-11は外側エルロンの内方に左右1本ずつ放出管を備え,平均毎分5,000lb〜5,500lbの放出能力がある。
燃料計測棒(dripstick)
 タンク内の燃料の量をコクピットの燃料計以外に直接知ることができる計測棒。計測棒には棒の外周に目盛りが切ってあり燃料タンクに垂直に取りついていて,工具を用いて引き下げられる。また,マグネットにより計測棒が燃料の水位でストップするタイプのものもあり,(dripless measuring stick)と呼んでいる。新しい航空機はほとんどこれを使用している。

 
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