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非常用装備 emergency equipment
(1) 緊急脱出装置 emergency evacuation system
緊急脱出スライド emergency escape slide, evacuation chute
脱出用ロープ evacuation assist rope
(2) 救命装備品 life saving equipment
●救命チョッキ life vest
●救命いかだ life raft
(3) 緊急信号装置 emergency signal equipment
緊急無線標識 emergency locator transmitter
(4) 救命キット first aid kit
(5) 非常灯 emergency light
(6) 非常脱出通路標識 emergency escape path marking

 万一事故が発生した場合,乗客が無事脱出し,救出されるのを助けるための装備品。不時着時の脱出を助けるスライド,ロープ,斧,携帯用拡声器,不時着時のための救命ボート,救命チョッキ,遭難位置を知らせる電波発信装置,発火信号装置,乗客の負傷を手当てする救急看護薬品セットなどが機内に搭載されている。
図1-4-41 747型機の救命装備品配置図

(1)緊急脱出装置(emergency evacuation system)
 緊急不時着陸した際,乗客乗員を安全に機外へ脱出させるための装置。現在の大型旅客機では搭乗口がそのまま非常口となり,ここに緊急脱出スライド(emergency escape slide, evacuation chute)脱出用ロープ(evacuation assist rope)が装備されている。これらスライドは,法規で定められた90秒以内の全員脱出を可能にするため,非常口(通常は搭乗口)扉を開くと同時に,高圧ガス,窒素ガスまたは炭酸ガスによって約10秒で自動的に膨張・展開し,滑り台の形となるよう設計されている。
図1-4-40 747型機の非常用脱出スライド
747のエスケープスライド(訓練中のもの)
(2)救命装備品(life saving equipment)
救命チョッキ(life vest)
 航空機が不時着水した場合,一人一人が身に付ける救命具で,機外に出てから紐を引くと小型の炭酸ガス・ボトルのガスによって(これが不作動の場合は口で吹く)膨らむようになっている。また夜間着水の場合に備えて,肩の部分に海水電池で点灯する標識灯が付いている。
救命いかだ(life raft)
 緊急不時着水した場合,水面に投下して圧縮ガスで膨張させ,搭乗者を収容して漂流するためのもの。この救命いかだには非常用食糧,真水製造器,薬品,通信装置などが内蔵されており,降雨や直射日光を避けるため天蓋も取り付けられている。救命いかだには,42人乗り,25人乗り,10人乗り等がある。また,747,DC-10,767以降最近の機種では脱出用のスライドが救命いかだになる形式(slide/raft)のものが使われ,機体重量の軽量化が図られている。
救命いかだ
(3)緊急信号装置(emergency signal equipment)
 漂流中に所在を知らせるものとして,白色吊光弾,赤色の煙弾,パワー・メガホン,緊急無線標識(emergency locator transmitter)が装備されている。緊急無線標識は,通常,ビニールカバーで包まれているが,これを取り除き,水に漬けると,自動的にアンテナが伸び,電波法に定められた2種類の遭難周波数(121.5MHzと243MHz)の電波を発信する。
(4)救命キット(first aid kit)
 緊急不時着時に使用する薬品や応急手当て用器具を小型の金属製トランクに収納したもの。内容物については法規で細かく規定されており,搭載個数についても乗客数に応じて定められている。
(5)非常灯(emergency light)
 夜間に不時着した際,機内外を照らす非常用照明。通常の電源とは別に独立した非常用電源(emergency battery)によって作動するようになっている。明るさは本が読める程度で,少なくとも10分以上点灯するようになっている。
(6)非常脱出通路標識(emergency escape path marking)
 煙で機内が覆われた場合に乗客が通路を確認しやすくするために,通路の床面や座席側面(777),機内階段(747)の側面に20インチまたは40インチ間隔で非常用照明が装備されている。

 
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