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コックピット・ディスプレイ cockpit display
1.電子飛行計器システム EFIS:electronic flight instrument system
 (1)EADI:electronic attitude director indicator
 (2)EHSI:electronic horizontal situation indicator
2.PFD:primary flight display
3.ND:navigation display
4.EICAS:engine indication and crew alerting system
5.ECAM:electronic centralized aircraft monitor
 ●ヘッド・アップ・ディスプレイ
  HUD:head-up display

 航空機が発達するにつれて各システムは複雑となり,操縦席の計器類は次第に数を増し,表示方法も複雑化してきた。そこで多数の計器に分散して表示されている情報を,より少ない計器にまとめて表示する工夫がなされ,ADI,HSIなどの集合計器がDC-8,747,DC-10などで使われてきた。
 しかしながら,これらの計器はすべて機械式計器であり,そのままでは集約度に限界がある。このため767やA310以降の機材では最新のコンピューター技術やディスプレイ技術を利用し,マルチ・カラーCRT(cathoderay tube),すなわちブラウン管表示の電子計器が使用されている。さらに,最新の777ではカラーLCDが使用されている。

1.電子飛行計器システム(EFIS:electronic flight instrument system)
 EFISは,おもに航空機の姿勢をカラー表示するEADI(electronic attitude director indicator)と位置情報をカラー表示するEHSI(electronic horizontal situation indicator)の総称である。
(1)EADI(electronic attitude director indicator)
 EADIは従来のADIに置き換わるマルチカラーCRTの横6in×縦5.5inの計器で,従来のADIに表示されていた機体のピッチ角やロール角,フライトディレクター指示に加え,電波高度,対地速度,自動操縦装置や自動推力調整装置の作動モードなどを表示する電子式の集合計器である。
(2)EHSI(electronic horizontal situation indicator)
 EHSIはこれまでのHSIに置き換わるマルチカラーCRTの計器で,これまでのHSIに表示された情報に加え,空港,滑走路,VOR/DMEなどの航行援助施設,航空路,飛行ルートなど,FMSが記憶している航法データがシンボル発生器(symbol generator)で映像により表示されるとともに,風向/風速,次の地点(waypoint)までの距離,到達時刻などが表示される。さらに気象レーダーの映像も重ねて表示可能となっている。
2.PFD(primary flight display)
 747-400,MD-11,A320などの機材では,767,A310のものよりも大きなサイズ(747-400では8in)のCRTを使用し,さらに進んだ集合計器が採用されている。PFDはEADIに置き換わるマルチカラーCRTの計器で,EADIの情報に加えて,速度計,気圧高度計,上昇・降下速度計などが組み込まれている。さらにFMSのコンピュータで計算されたV1,VR,VMO/MMOなどの速度に関する情報も自動的に表示される。
進歩した計器の集合化-PFD
3.ND(navigation display)
 NDはEHSIに置き換わるマルチカラーCRTの計器で,基本的にはEHSIとほとんど同じ情報であるが,EHSIより大きなサイズのCRT(PFDとは同じサイズ)で640nmレンジまで表示可能である。
ND(マップ・モード)
4.EICAS(engine indication and crew alerting system)
 EICASはエンジンおよび一部のシステムの作動状態を表示するとともに,各種システムの状態をコンピューターが自動的にモニターし,異常状態の発生を視覚的かつ聴覚的にパイロットに知らせる機能を統合したシステムであり,indicationおよびメッセージは,中央パネルの上下2個のマルチカラーCRTに集中的に表示される。エンジンのパラメーター表示は従来の機械式計器の情報に加え,制限値を超えた場合は,ポインターやデジタル表示の色を赤色に変えて異常を視覚的に警告すると同時に,そのときの最大値や制限値を超えた時間などを自動的に記録する機能を有している。
 各システムのモニターについては,発生した異常状態をコンピューターで緊急度に応じて,warning,caution,advisoryの3段階に区別し,パイロットに対し,視覚的,聴覚的にその緊急度を認識させるように工夫されている。たとえば,warningの状態が発生した場合,赤色のメッセージが表示され,同時に警報音が鳴るというわけである。EICASは,767,747-400,777に装備されている。
EICAS
5.ECAM(electronic centralized aircraft monitor)
 EICASに対応して,A310,A320に装備されているものであり,エンジン/警告表示装置とシステム表示装置から構成され,中央にある2個のCRTに表示される。エンジン/警告表示装置(engine/warning display)は連続的にエンジン・パラメータ,運航状況,システム故障警報,対応処置を表示し,システム表示装置(system display)は連続的に運航データを表示し,自動またはパイロットが選定したデータおよびシステムの故障を表示する。
ヘッド・アップ・ディスプレイ:(HUD:head-up display)
パイロットが頭を上げたまま(ヘッド・アップの状態で)計器情報が得られるような表示装置。軍用機の射撃照準装置から発達したもので,これを用いることにより,単にパイロットの負担を軽減するだけでなく,計器監視のために外界から視線をそらすことが少なくなるので,安全性の面からも優れている。すでに軍用機では広く実用化されている。わが国の航空宇宙技術研究所が開発したものは,姿勢,高度,速度,および計器着陸のための情報をブラウン管上に集め,それをパイロットの正面に置いた半透明鏡に反射させて,外界視野とともに見えるようにしてある。

ヘッド・アップ・ディスプレイと仕組み

 
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