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フライ・バイ・ワイヤ fly-by-wire
1. フライ・バイ・ワイヤ FBW:fly-by-wire
2. フライ・バイ・ライト FBL:fly-by-light
1.フライ・バイ・ワイヤ(FBW:fly-by-wire)
 従来,航空機の操縦系統は,パイロットが操作する操縦桿やペダルの動きをケーブルやロッドなどの機構を介して油圧作動機構(制御弁とアクチュエーターなどが一体となったもの)に伝え,各操縦翼面を動かす方式であった。
 この機械的リンケージを取り除き,代わりにパイロットの操作を電気的な信号に変え,ワイヤ(電線)で結んだ電気−油圧サーボ・アクチュエーターに入力して電気的に操舵する方式に変わってきた。この技術がフライ・バイ・ワイヤ(FBW)である。
 FBWの開発そのものは,当初軍用機の致命傷となる主操縦系統の被弾面積を小さくするという目的から研究が開始されたものであるが,軍用機における実績および最近のコンピューター技術をはじめとするデジタル電子装置の発達により,操縦の入力に対して正確なレスポンスが得られ,かつ高度な飛行制御の自動化に極めて有効であること,また複雑なケーブルやロッドの機構をなくすことによる構造の簡素化,重量の軽減が実現できることから民間輸送機にも導入され,767,A310,A320などの最近の民間輸送機にも採用されるようになった。
 767,A310においては,スポイラー・コントロールやトリム系統のような2次操縦翼面の操舵に対してFBWが採用されているが,A320や777では昇降舵や補助翼のような主操縦翼面の操舵にもFBWが採用されている。A320では従来の操縦桿は,左右のサイドパネルに取り付けられたサイドスティック(side stick)という小さな把手型の制御装置に代わられている。
 このサイドスティックは,あらゆる運動の指令を正確かつ適切にエレベーター/エルロン・コンピューターやスポイラー/エレベーターコンピューターに伝達して,航空機を希望どおりに運動させ,サイドスティックから手を放すと航空機は直前の姿勢を保持する。また,パイロットが危険な操作をしても,コンピューターが航空機の運用限界の範囲内で自動的に回避するようにプログラムされている。
 一方,最近日本にも導入された777でも同様のFBWが採用されているが,操縦桿は従来の形のものが使用されている。
 FBWの基本構成要素である電気系統は,雷や電磁波の影響から安全に保護されている。
図1-5-25 サイドスティックと従来の操縦桿の対比
2.フライ・バイ・ライト(FBL:fly-by-light)
 フライ・バイ・ライトとは,パイロットの操縦を光学的なセンサーで検知し,この検知された信号と航空機の運動をモニターしている別の光学的センサーとの信号をコンピューターで処理し,光信号により航空機の操縦翼面を制御する技術である。FBLに用いられる光ファイバー・ケーブルは光信号によって情報を伝達することができるため,(1)電磁干渉に強い,(2)高速大容量の伝送が可能,(3)小型/軽量,(4)防火性に優れる,などの特徴があり,将来の航空機に新しく採用すべく現在研究中の新技術である。
図1-5-26 フライ・バイ・ライト=光ファイバーによるData伝送

 
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