エヌ・エッチ・エフ(NHF:normally hidden function):
日常の運航では使用されないか,また使用されていても不良であることが,発見されにくい機能で,以下のようなもの。非常機能,保護機能,代替機能,警報機能など,システムとして持つ場合とユニットが持つ場合がある。 |
オーバーホール時間間隔(TBO:time between overhauls):
オーバーホールの間で許される最大使用時間。前回のオーバーホールからの使用時間の累計をTSO(time since overhaul)という。 |
改造(alteration):
航空機や部品についてその形式の基となる原設計を変更すること。この改造と同じ意味で改修(modification)という言葉が使われるが,不良箇所を元の状態に戻す修理(repair)とは区別されている。 |
格納庫(hangar):
航空機を整備するため収容する建物。日本航空が成田新国際空港に建設した整備用ハンガーは,間口が190m,奥行き90m,高さ45mで,付属棟を合わせると40,000m2を超す。747機が2機,DC-8機が1機の計3機を収容できる。 |
規格(specification):
航空機および部品,材料などの品質を保持するために設けられた規格としては,日本の場合JIS-W-0000(4実数字)で定められているが,航空機以外のものと共通のものもあり,JIS-W以外の規定によるものも多い。アメリカでは,MIL
spec(米陸軍規格),AN standard(米空海軍標準),NAS standard,SAE(society of automotive
engineers)aeronautical standardがある。 |
機能不全(malfunction):
システム・コンポーネントまたは部品が規定の機能を失うこと。航空機では,故障が起こってもそれが直ちに飛行の安全性に影響を与えることのないよう,エンジン,油圧系統,航法装置の多重装備,電源((1)エンジン駆動発電機,(2)ラム・エアータービン,(3)バッテリー)などの代替機能,計器において故障となったことを自動的に検出し,そのシステムを使用しないよう警告するセルフ・チェック機能などを持たせている |
キャリー・オーバー,修理持ち越し(carry-over):
不具合状態の修理を,やむを得ず他の整備基地や以後の整備の段階に持ち越すこと。この場合は,所定の検査従事者が耐空性に著しい影響をおよぼさないことを確認して,処理区分,方法,時期,および必要な暫定処置を,所定の用紙に記載しておかなければならない。 |
故障通報システム(MRS:malfunction reporting system,SMI:specific
maintenance instructions):
地上滞留時間を縮め,定時運航を守るために,故障をできるだけ早く知り,航空機が到着する以前に修理の準備手配をしておくことが望ましい。747ではこの目的で,機上と地上に,トラブルごとに集録したコード・ブック(MRSマニュアル)を置き,飛行中の機上の不具合をコード化し,VHFまたはHFを使用して地上に通報する。地上では,通報を受けたコードをMRSマニュアルと対照し,故障状況の把握,必要部品の手配,修理準備を行う。DC-10でもこのMRSと同様のフェッフィー(FEFI:flight
environment fault indication)/タフィ(TAFI:turn-around fault isolation)と呼ばれるシステムが用いられている。 |
試運転(run-up):
エンジンを運転して,エンジンの性能またはエンジンに関連する系統の機能や状態を点検すること。
新東京国際空港のランナップ用ノイズ・サプレッサー
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スクォーク(squawk):
航空機またはその部品になんらかの不具合や故障が生じた場合,なんらかの処置を要求するために,所定の様式に記載された不良状態をいう。運航中に発生した異常をflight
squawk,地上で発生した異常をground squawkという。 |
早期取り卸し率(URR:unscheduled removal rate):
スケジュール(定期点検,オーバーホール)以外の理由,つまり故障で取り卸された件数の発生率。作動時間(1,000飛行時間)当たりの故障取り卸し件数で示す。これはMTBF(平均故障時間間隔)の逆数である。たとえば,あるエンジンの早期取り卸し率をいま0.33とすると,MTBF=1000/0.33≒3000時間ということになる。早期取り卸し率の低いほど,信頼性の高い装置であるといえる。PRR:premature
removal rateともいう。 |
地上電源車(GPU:ground power unit):
地上にある航空機に,外部から電力を供給するための交流発電機を積んだ車。外部電力(external power)とも呼ばれている。電源車1台の容量は,大型機用としては60〜90kVA程度,超大型機では電源車2台を同時に接続することもできる。 |
超音波洗浄(ultrasonic cleaning process):
音波を液体中に発生させると,圧力の波(疎密波)として液体中を伝わる。超音波洗浄はこの音波の正負の圧力を利用して,洗浄物に付着している油やヨゴレを除去する方法である。使用される周波数は約20〜50kHzまで,人間の聴覚に感じない高い超音波帯域である。内部洗浄や,ミニチュア・ベアリングのような極微小部品で,直接ブラシがかけられないものの洗浄に適している。 |
チョーク(chock):
木製または金属製のブロックやトラス構造でできた車輪止め。 |
トーイング,牽引(towing):
牽引車(towing car)で飛行機を他の場所へ移動させること。飛行機の前輪にtowing barを付けて牽引する。 |
飛行中エンジン停止率(IFSDR:in-flight engine shutdown
rate):
飛行中エンジンが不具合のため停止したり,もしくはエンジンを停止せざるを得なかった不具合が発生した場合の,総エンジン使用時間に対する発生率。ふつう,1,000エンジン使用時間当たりの発生回数で表される。このIFSDRは,エンジンの信頼性を示す重要な指標の一つとして利用されている。 |
ビルド・アップ,艤装(build-up):
本体に付属品を装着すること。エンジン関係では,本体に配管・配線と補機類を装着し,機体に取り付ける直前の姿まで仕上げること。機体関係では,胴体骨格に配管・配線・壁材・窓取り付けから内部仕上げまでを含む。 |
平均故障時間間隔(MTBF:mean time between failures):
故障と故障の間の平均作動時間で,通常MTBF2,000時間というように表す。MTBFの逆数(1/MTBF)を故障率といい,単位時間当たりの故障件数を示す。MTBFが長ければ長いほど,その機器は信頼性が高いといえる。また長期的に見て,MTBFが長くなっていく(故障率が小さくなる)場合は,そのオーバーホール,定期点検時間はもっと延長できる。
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