「航空機による大気観測プロジェクト CONTRAIL」特別塗装機就航!

2012年7月24日、羽田空港 新整備場地区 M2ハンガーにて「航空機による大気観測プロジェクト CONTRAIL」特別塗装機がマスコミ関係者に公開されました。

機体外観 「CONTRAIL」ロゴ:塗装により表現されています。

航空機による大気観測は93年より開始され、05年より747-400型機を利用した「CONTRAIL(*)」プロジェクトとして、独立行政法人国立環境研究所、気象庁気象研究所、株式会社ジャムコ、財団法人JAL財団、日本航空がメンバーとして活動し、現在ではボーイング777-200ER型機6機による観測体制となっています。

活動を開始した当初は正確な観測手法の確立や着実な観測実施に力を注いできましたが、現在はそれらの観測体制がある程度整えられたことから、取得したデータのさらなる活用を目指すとともに、環境問題への社会の関 心の高まりを背景に、プロジェクトの活動を広く世間一般の皆さまに積極的にお伝えすべく、このプロジェクトは新たなフェーズを迎えています。

その答えのひとつが特別塗装機であり、本プロジェクトの象徴として観測を行ないつつ、プロジェクトの周知・意義への皆さまのご理解を押し広める役割を担って、フライトを開始することになりました。

当日は、プロジェクトのロゴを塗装した特別塗装機の貨物室に搭載された観測機器の公開、機体の外観撮影に加え、プロジェクトメンバーである株式会社ジャムコの協力による観測機器の展示が行なわれました。また、本プロジェクトのリーダーである、独立行政法人 国立環境研究所 地球環境研究センター 大気・海洋モニタリング推進室 町田敏暢 室長により、プロジェクトの概要、これまでに得られている研究成果等についての説明が行なわれ、集まったマスコミ関係者の高い関心を集めました。

独立行政法人 国立環境研究所地球環境研究センター 大気・海洋モニタリング推進室 町田敏暢 室長によりマスコミ関係者への説明が行なわれました。

(*) CONTRAILComprehensive Observation Network for Trace gases by Airliner

CONTRAILについては以下のサイトを参照ください。

■ 共同リリース
(独立行政法人国立環境研究所、気象庁気象研究所、株式会社ジャムコ、公益財団法人JAL財団、日本航空)

■ CONTRAILホームページ(研究者向け)