新エコ・デザイン塗装機JALエコジェット・ネイチャー就航!

JALエコジェット・ネイチャーについて お披露目イベントのご報告

2011年9月30日(金)JALエコジェット・ネイチャー(ボーイング777−200型機)就航

2011年9月30日(金)、日暮れの秋空に、JALグループの新しいエコ・デザイン塗装機「JALエコジェット・ネイチャー」が飛び立ちました。

JALエコジェット・ネイチャーは、現在JALグループが参画・協力させていただいている、「自然」をキーワードとしたさまざまなプロジェクトのロゴマークを機体に描いた特別塗装機。緑の尾翼のJALエコジェットが鶴丸塗装される機会に、JALグループの「地球環境や自然との調和」への想いを形にしたものです。

胴体には、5つのロゴマークが描かれています。

空のエコ〜地球とともに〜
これまでの「紙飛行機」をモチーフとした「空のエコ」マークをアレンジし、地球とそこに暮らす生き物たちとの調和をイメージしたもの
国連生物多様性の10年(UN Decade on Biodiversity)
生物多様性保全の2020年目標を達成するため、国際社会が協力して取り組んでいくことを目指して国連総会で宣言された、2011年〜2020年の10年間の取り組み
環境省三陸復興国立公園構想
震災により破壊された自然の再生と雇用の維持、漁業など自然と調和した生活の再生を目指す、環境省による国立公園構想
東北コットンプロジェクトブランドロゴ
津波の被害から農業を再生させるプロジェクト「東北コットンプロジェクト」のロゴマーク
東北コットンプロジェクトJAL参画ロゴ
JALグループとして、東北を応援するとともに、東北コットンプロジェクトへの参画を表すロゴマーク

JALエコジェット・ネイチャーは、羽田発着の札幌、伊丹、福岡間の各路線を中心に就航いたします。グリーンのデザインが施されたJALエコジェット・ネイチャーを見つけたら、ぜひ「Life in Harmony with Nature(自然と調和した暮らし)」という言葉を思い出してください。たくさんの皆さまと、この想いを共有したい。それが私たちの願いです。

JALエコジェット・ネイチャーに込められたストーリー

Story1 「エコ・ファースト企業」としての活動

「エコ・ファースト企業」の活動の一つとして、そしてCOP10議長国のエアラインとして、2010年、JALグループは、COP10エコジェットの就航やお客さまに「うれしい」「楽しい」を体感していただける啓発活動などを通じ、愛知県名古屋市で開催されたCOP10を広く社会にアピールし、生物多様性や自然との調和の大切さをお伝えしてきました。こうした活動を通じて、私たちは、エアラインと生物多様性の深いつながりを理解するようになりました。

Story2 国連生物多様性の10年(2011年〜2020年)

COP10の成功を受けて宣言された「国連生物多様性の10年(2011年〜2020年)」の初年度である今年、JALグループは、生物多様性保全についても息の長い取り組みが必要と考え、引き続き、この取り組みに協力していくこととしました。
また、鶴丸をロゴマークとして改めて採用することを契機として、日本の美しい自然を守り、大切さをお伝えしていく活動にも取り組んでいくことも約束しました。

Story3 東北復興支援−三陸復興国立公園構想/東北コットンプロジェクト

そんな矢先に発生した東日本大震災。多くの方が犠牲になり、そして東北の豊かな自然は傷つきました。また同時に世界有数の水産業や農業など、自然と調和した人々の営みも奪われました。しかし、厳しい仕打ちを受けたにも関わらず、多くの被災された方々はその地で自然と共に再び生きようと歩みはじめています。

環境省の「三陸復興国立公園構想」や、津波の被害を受けた農地で綿を育てる「東北コットンプロジェクト」など、東北の地に自然を再生し、自然と調和した生活を取り戻すためのこれらの挑戦を、これまで生物多様性の啓発活動を通じて「自然との調和」を呼びかけてきたJALグループも、一緒に歩みながら、応援していきたいと考えています。

東北コットンプロジェクトにおけるJALの取り組みはこちら

JALエコジェット・ネイチャーは、地球環境や自然との調和に対するJALグループのこうした思いとともに、それぞれのプロジェクトに関わる多くの方々の思いを形にした特別塗装機なのです。

次世代にこの豊かな地球を伝えるため、そして空から見る地球がいつまでも美しくあるように。


JALグループは、「JALエコジェット・ネイチャー」をシンボルとして、地球規模で環境や自然に配慮すると同時に、日本の自然を大切にし、自然と調和した東北復興を応援してまいります。

お披露目イベントのご報告 JALエコジェット・ネイチャーについて

10月12日(水)羽田整備場にて、お披露目!

10月12日(水)、羽田空港格納庫にて、JALエコジェット・ネイチャーを報道陣にお披露目しました。
式典には、胴体に描いた5つのロゴマークに関係する、熱い思いをお持ちの皆さまにご列席いただきました。

司会より「JALエコジェット・ネイチャー」の紹介と、描かれたロゴマークの説明を行った後、JAL社長の大西より、ご挨拶をさせていただきました。
そのなかで、大西は、これまでの生物多様性の取り組み、「国連生物多様性の10年」や「東北コットンプロジェクト」など、現在参画させていただいているプロジェクトへの思い、仙台で開催する「マルコアート展」や、びゅうトラベルサービスさまとJALPAKとの共同企画などを通じた東北地方の早期復興への願い、などを語りました。

続いて、このお披露目のために来日くださった、国連生物多様性条約事務局長アフメッド・ジョグラフさまより、お言葉をいただきました。 事務局長は、COP10成功に向けた日本のリーダーシップ、2011年からの10年間が生物多様性保全にいかに重要か、そして、JALがCOP10に引き続き、この国連生物多様性の10年のロゴマークを航空機に塗装する世界で最初のエアラインとして、生物多様性認知度向上に大きな役割を果たしていることなどをお話になり、感謝の意を伝えられました。 またこれに加えて、小林一茶の句「花の陰あかの他人はなかりけり」を引いて、条約事務局として、持続可能なアプローチでの東北地方の復興のサポートもお約束されました。

次に、COP10名誉大使である、アーティストのMISIAさまにご登壇いただきました。
MISIAさまとJALは、Child AFRICA(アフリカの子どもの教育をサポートするプログラム)、そして生物多様性啓発事業「SATOYAMA BASKET」を通じて、長い間協力関係にあります。
COP10名誉大使として、JALエコジェット・ネイチャーが生物多様性について多くの方に考えてもらえるきっかけになればとお話になりました。
また、ご自身の取り組みとして、ライヴ会場や特設サイトで実施している生物多様性検定や、国連生物多様性の10年を記念して造られたポスターを紹介しながら、環境保全の大切さを訴えられました。(これらは、今後、機内や空港でお目見えする予定です。)

○〔近日公開〕BIODIVERSITY JAL×MISIAページ
○〔予告〕機内誌Skyward12月号にMISIAさんインタビュー掲載

続いて、東北コットンプロジェクトの関係者の皆さまより、ご挨拶いただきました。
プロジェクトの発起人のお一人である、大正紡績株式会社取締役営業部長の近藤健一さまは、綿花栽培による世界各地での被災地復興の実績や、JALが参画することの意義、そしてこのプロジェクトのサステナブルな支援体制についてお話しになりました。
次に、生産者を代表して、仙台東部地域綿の花生産組合長赤坂芳則さまは、綿花栽培を通じて地域の復興に取り組む思いを語られました。
そして、最後に、このプロジェクトとJALを結び付けて下さったファッションデザイナー小篠ゆまさまがご登壇になり、オーガニックコットンを通じた近藤さまとの交流や、このプロジェクトへの思いをお話しになりました。

さまざまな立場でこのプロジェクトに関わる皆さまが、それぞれに等しく口にされたのは、息長くこのプロジェクトを応援し、被災地の復興に力になりたいという言葉でした。

なお、ご来賓として、プロジェクト発起人のお一人、リー・ジャパン取締役細川秀和さま、プロジェクト事務局、株式会社クルック江良慶介さまに、ご列席いただきました。

環境省自然環境局長渡邉さまは、COP10から継続して、JALが生物多様性に関する普及啓発の取り組みを行っていることに対して、謝意を表されました。
また震災復興に際し、人と自然との関係を再考し、国土管理と生物多様性保全をどう両立していくべきかを環境省として検討していきたいとし、具体的な取り組みとして三陸復興国立公園構想をご紹介されました。

JAL社員を代表して、震災発生以降、仙台空港周辺でのボランティア活動に携わってきたマーケティング本部亀山より、震災以降の活動や、東北コットンプロジェクトをはじめ、復興支援に向けたJAL社員の思いをお話しました。

この日、JALグループのJALPAKとJRグループの株式会社びゅうトラベルサービスの、東北支援に向けた業界を超えたコラボレーションについて同時に発表し、JALPAK社長大西誠、びゅうトラベルサービス代表取締役社長高橋 敦司さまよりご挨拶いただきました。
こうして、それぞれの関係者の熱い思いが詰まった式典は、無事終了しました。

「JALエコジェット・ネイチャー」を見かけたら、生物多様性のこと、東北のこと、ぜひ考えてみてください。



国連生物多様性条約事務局より、6カ国語でコミュニケ発出される!

JALエコジェット・ネイチャーの公式発表を受け、モントリオール現地時間の10月12日朝、国連生物多様性条約事務局より、昨年のCOP10エコジェットに引き続き、締約国や関係機関に向けて、コミュニケ(英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、アラビア語、日本語)が発出されました。

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