定時到着という品質
お客さまが飛行機をご利用いただく目的は、ビジネス、観光、帰省などさまざまです。
その中で、すべてのお客さまに共通するのは、スケジュール通りに、
目的地まで行くための、移動手段として飛行機をご利用されているということです。
私たちが航空会社として果たすべき使命は、お客さまを安全に目的地までお届けすることはもちろん、お客さまのご予定に影響が出ないよう、定刻どおりに運航することも重要な使命だと考えています。これは同時にあらゆるサービスの土台となる基本品質の一つであると考えています。言い換えれば定時運航を追及することは、私たちが目指す最高のサービスの土台となるのです。
また、四季のある日本では、雪や台風などの影響によって大きく運航環境が変化します。定時運航を維持するためには、例え地味な取り組みであっても、決して軽んじることなく確実に積み重ねていき、日々刻々と変化する運航環境に対応していくことが求められます。
今後も定時運航を通じて、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めてまいります。
SCENE01
予約・出発前日まで
SCENE02
出発当日・搭乗前まで
SCENE03
出発後・乗り継ぎ
予約・出発前日まで
お客さまに寄り添う、
最高のサービスを
販売・予約
コールセンター
季節や時期によって変わる空港の状況を把握した上でのご案内を心がけています。例えば空港のチェックインカウンターや手荷物検査場そして駐車場なども、混み合うと思われる時期にご利用になるお客さまへは想定される状況をお知らせし、お早めにお越しいただくことをお勧めするなど、お客さまがご利用される状況に寄り添った応対を行うことで、定時運航に向け取り組んでいます。
出発当日・搭乗前まで
お客さまの大切なお時間のため、
想いを一つに
発券カウンター
お客さまのお時間を無駄にしないよう、発券カウンター入り口に係員を配置し、カウンターに立ち寄っていただく必要があるお客さまか、タッチ&ゴーを利用できるお客さまかを判断して誘導を行います。また、遅延や欠航が発生した際は、発券カウンターが大変混雑するため、JALホームページから払い戻しや予約変更ができる手順を掲載した「リーフレット」をお配りするなど、お客さまのご負担を少しでも軽減できるように工夫をしています。
チェックイン
カウンター
自動チェックイン機を初めてご利用いただくお客さま、機械操作が不慣れなお客さまがスムーズにお手続きが出来るよう、一人一人のお客さまに合わせて、ご案内します。また、行先や搭乗口、搭乗開始時刻をお客さまと一緒に確認することで、スムーズにご搭乗いただけるようご案内を心がけています。
荷物預けカウンター
お手荷物をお預かりした際には、搭乗口に近い保安検査場をお知らせし、搭乗口に早めにお越しいただけるようわかりやすくご案内しています。また、便が定刻に出発できるよう、お手荷物のお預けの待ち時間が短い「JALエクスプレス・タグサービス」を積極的にご案内したり、出発時刻が迫っているお客さまのお手荷物の受託を優先してご案内します。
デスク業務
数ある運航便の中でも、遅れが発生しやすい便や、最終便で空港の運用時間制限が厳しい便へ繋がる便は、特に意識して定時出発のための管理を行っています。到着便が遅れた場合には、折り返し出発便の準備作業が安全かつ確実に実施できる時間を確保しつつ、作業者を増やすなどして遅延を回復するための努力を行っています。また、ペットや大きなお手荷物、出発間際に空港にいらっしゃったお客さまのお手荷物は、搭載にお時間がかかる可能性があるため、事前に搭載部門へ情報を共有しています。
ディスパッチ
ブリーフィング
飛行計画には、基準となる滑走路での飛行時間が示されています。実際の使用滑走路を確認することで、地上走行にかかる時間を考え、何時までに離陸、着陸すれば定時性を確保出来るかをパイロット間で共有します。また時間帯における空港ごとの混雑状況を考え、飛行時間が延びる可能性がある場合には、安全に飛行出来ることが大前提の上で、地上走行時間短縮のために滑走路を短く使用する離陸や、飛行時間短縮のために巡航時の速度、高度の変更を検討します。
航務
インテグレーテッドオペレーションコントロールではフライトが遅れた場合、後続便の遅れを最小化するため、その後のスケジュールに余裕がある他の航空機との入れ替えを行なうなど、遅延幅を抑える取り組みを行っています。また、飛行計画作成時には安全性を最優先にした上で、飛行時間が短くなる飛行高度を選定し、定時運航向上に貢献しています。
ロードコントロール
貨物やお客さまのお手荷物の搭載位置を決める際には、航空機の重心位置を考慮するだけでなく、飛行機に搬送された順番に搭載できるようにして、搭載作業に時間がかからないようにしています。また、関連情報の収集を早めに行い、最終的な重心位置、重量データを可能な限り早く機長に通知することで、パイロットの出発前準備の早期化に繋がるようにしています。
手荷物・貨物搭載
ロードマスター(搭載監督者)が、刻々と変わる状況を判断し、現場の作業を指揮します。イレギュラーが発生したときにも即座に対応し、安全に、定時に飛行機を出発させるために関係部門・チーム全員で連携を取りながら作業を行っています。乗り継ぎを予定されているお客さまの手荷物の個数や、どこのコンテナに乗り継ぎお手荷物が積載されているかを事前に調べて情報を整理することで、乗り継ぎ時間の短い便にも迅速に対応します。
マーシャラー
確実に停止線に停止させることで、次工程である搭乗橋のスムーズな装着へ連携します。
給電
駐機場に飛行機が入ってきたらスムーズに作業を行えるよう、事前にケーブルの準備をしておきます。
プッシュバック
プッシュバックは、天候にも左右されやすいため、難易度の高い作業です。整備士や同じグランドハンドリングの仲間と連携して、 細心の注意を払いながら安全に押し出します。
ケータリング
機内食の搭載作業は、飛行機のタイプに合わせて、フードトラックへの積み込み方法を工夫しており、機内作業が安全かつ効率的に出来るよう最大限の配慮をしています。どのような状況下においても安全と正確性を最優先して、作業をすることが定時運航に繋がります。
運航整備
運航整備士は『定時性』を守るため、航空機が到着する前から整備のポイントをイメージし、次の出発を意識した点検を実施します。
ブリーフィング
客室乗務員・パイロット
定時性確保には、パイロットと客室乗務員の連携は欠かせません。出発前のブリーフィングでは、主に飛行時間、使用滑走路、揺れの状況などを共有しますが、地上走行にかかる時間や、空港の混雑状況による飛行時間の増減についても共有し、早発に向け搭乗開始時刻を早める必要性、速やかな離陸準備完了の必要性を話し合います。管制塔より離陸時刻が指定されている場合でも、速やかな離陸準備完了により、離陸順位の繰り上げや指定時刻の解除がされることがあり、定時性に繋がります。
機内清掃
限られた時間内で作業を完了させるため、チーム内で役割分担し、無駄なく効率よく作業を行います。次のお客さまにも快適にご利用いただけるよう、座席前のポケットに入れてある機内誌などの状態確認や交換作業を行います。
機用品搭載
機用品の飛行機搭載が完了したあとは、飲み物や機内食、サービスに必要な物品の数を確認します。お客さま一人一人に最高のサービスをご提供するために念入りに準備します。
荷物収納
客室乗務員は、お客さまのお手荷物が座席上の荷物棚や前の座席の下などへ安全に収納されているか確認を行います。また、後からご搭乗のお客さまのお手荷物もスムーズに収納できるよう荷物棚の状況確認や、お手荷物が滑り落ちないようになっているかなど、安全への配慮も欠かせません。
ブリーフィング
整備士・パイロット
給油や点検といった整備作業の終了見込みを確認することが、搭乗開始時刻の決定に繋がります。またお客さまの人数を共有することで、地上での出発、到着準備を進める上での目安にし、定時性確保に向けた体制を整えます。
搭乗ゲート
隣接する搭乗口と出発時間が重ならない調整や、大型の飛行機であれば保安検査場の近くの搭乗口を設定するなどの工夫をしています。また、機内での混雑を避けるため、搭乗順を設けてご案内しており、アナウンスに加えて、搭乗口の前で係員が搭乗案内パネルを持ち、直接お客さまへお声掛けして誘導しています。
最終ご搭乗のお客さまをご案内
まだご搭乗されていないお客さまの年齢、性別などの情報をもとに動線をたどり、お声掛けしながらお捜しします。お客さまが誤った搭乗口に行かれていないか、他の搭乗口などでもスタッフ間で連携をとります。
出発後・乗り継ぎ
お客さまに寄り添った
最高のサービスを
空港旅客サービス
乗り継ぎ案内
乗り継ぎのあるお客さまへは、空と地上が一体となってご案内します。機内で乗り継ぎ便に関するアナウンスを行ったり、乗り継ぎ時間が短いお客さまがいらっしゃる場合には、お客さまがすぐ降機できるよう、客室乗務員へ依頼しています。到着後は、地上係員が到着口でお客さまのお呼び出しを行い、乗り継ぎ便搭乗口への行き方をご案内したり、次の飛行機まで直接移動できる車やバスをご用意して、一緒に搭乗口までご案内します。
その想いを、
バトンをつなぐ新たな力に
JALグループ社員たちによるバトンタッチ。
それは一人一人のお客さまにご搭乗いただくまで、営業・予約・整備・空港・客室・運航といった多くの仲間の力によって成り立っています。あなたもその仲間へ。