CSR バイオジェット燃料の活用に関するこれまでの施策

JALグループは、2009年に世界で初めてとなる、カメリナという植物を原料にしたバイオジェット燃料を用いた試験飛行、「JALバイオ・フライト」を実施して以降、バイオジェット燃料の普及に向け、継続的に取り組んできました。
今後も先頭に立って、バイオジェット燃料の利用促進に向け、果敢に挑み続けます。

これまでの施策

2019年1月 サンフランシスコ-東京(羽田)線にバイオジェット燃料を搭載

2019年1月、サンフランシスコ国際空港において、昭和シェル石油株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:亀岡 剛)よりバイオジェット燃料の供給を受け、当社便の運航を開始いたしました。

概要

◆搭載期間: 2019年1月末〜
◆搭載路線: サンフランシスコ-東京国際空港(羽田)
◆供給会社: 昭和シェル石油株式会社

2018年10月 10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料のプロジェクト

衣料品の綿を原料とした国産バイオジェット燃料の製造に挑戦するプロジェクト「10万着で飛ばそう!JALバイオジェット燃料フライト」を実施しています。

このプロジェクトは日本環境設計株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙尾正樹氏)(*1)の協力と、全国の皆さまから回収した衣料品(綿)を原料にGreen Earth Institute株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:伊原智人氏)(*2)の技術的サポートのもと、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(本部:京都府木津川市、理事長:茅陽一氏)が開発したバイオプロセスを使用し、国産バイオジェット燃料の製造に挑戦するものです。衣料品の回収は2018年10月15日~12月20日に実施し、10万着を大幅に超える25万着を回収することができました。
2020年中にこのバイオジェット燃料を使用した日本初のチャーターフライトの運航を目指します。

(※1)「経済的に自立する循環型社会(Circular Economy)の形成」を経営理念に、衣類やプラスチック製品などをリサイクルする仕組みを作る企業。
(※2) バイオマス由来の化学品の事業化を進めているモノづくりベンチャー企業



2018年7月  米国のバイオジェット燃料製造会社 Fulcrumへの出資

2018年、バイオジェット燃料の製造会社であるフルクラム社への出資を行ないました。フルクラム社は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州に本社を置き、一般廃棄物(都市ごみ)を原料としてバイオジェット燃料の開発に取り組んでいます。現在ネバダ州に最初の製造施設を建設中です。
今後も、複数の製造施設の展開を予定しており、バイオジェット燃料の大量生産について、実現性が最も高い企業の一つです。近い将来、北米発便を中心に、フルクラム社から供給されるバイオジェット燃料の搭載を進めていきたいと考えています。





2017年11月 シカゴー東京(成田)でのバイオジェット燃料を搭載した運航

2017年11月にシカゴ・オヘア国際空港で実施されたイベント「Fly Green Day 2017」に参画し、シカゴー東京(成田)で使用する燃料のうち5%にバイオジェット燃料を搭載して運航しました。

2009年1月 世界初!「カメリナ」主原料のジェット燃料で「JALバイオ・フライト」成功!

2009年1月30日、JAL、ボーイング社、プラット・アンド・ホイットニー社、UOP社、Sustainable Oils社、日揮ユニバーサル株式会社は、環境に配慮した代替燃料の開発促進を目的に、バイオジェット燃料を用いたデモンストレーションフライト(「JALバイオ・フライト」)を実施いたしました。
バイオジェット燃料を用いたデモンストレーションフライトは世界で4例目であるとともに、「カメリナ」を主原料としたデモンストレーションフライトとしては、「JALバイオ・フライト」が世界で初めてとなりました。