JALグループは、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会が2013年3月から7月に実施した「アマミノクロウサギ・トラスト・キャンペーン」に協力し、さまざまな活動を実施しましたので、ご報告します。 JMB会員の皆さまほか、お客さまにも多くのご支援を頂きました。ありがとうございました。
日本ナショナル・トラスト協会より、感謝状を頂きました。
(上:日本航空宛 下:JMB会員358名様宛)
機内誌をご覧になったお客さまや機内でリーフレットを受け取ったお客さまより、日本ナショナル・トラスト協会に直接ご連絡頂き、ご支援に繋がったケースもあったそうです。
アマミノクロウサギ・トラスト・キャンペーンは、2013年7月末までに目標額を集めることができ、無事終了しました。
そして12月には、トラスト地に看板が設置されました。
この場所は、トラスト地として、自然のまま将来世代に引き継がれていきます。今後、トラスト地でのエコツアーの実施など、自然環境に負荷を与えない範囲で豊かな自然を地元振興に繋げる方法が検討されていきます。
アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島の原生林に生息し、ウサギの中でも原始的なムカシウサギの仲間とされます。
<身体的特徴>
大きさ:40〜50cm
眼と耳が小さく、とても短いしっぽと足を持ち、厚い体毛に覆われています。
背中は暗褐色、お腹は赤みがあります。
1.5cmもある爪は強く、穴を掘るのに適しています。
<生態>
夜行性で、岩穴や木のうろの巣穴からでて行動を開始します。
シイの実、ワラビの若芽や草などが主食です。
育児は成獣の巣穴とは別に土穴が掘られ、この中でかなり長い間、育てられます。
母親は毎晩、授乳に穴に通うようですが、詳しい生態はまだわかっていません。
写真:常田守氏
公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会では、アマミノクロウサギのすむ豊かな森を、国民の財産として将来世代に引き継ぐため、奄美大島瀬戸内町内に100ha(ヘクタール)におよぶトラスト地を取得し、アマミノクロウサギを生息域ごと保護していくことにしました。
それが、アマミノクロウサギ・トラストです。
JALグループは、「エコ・ファースト企業」として、「タンチョウなど日本の美しい自然を守り、その大切さをお伝えする活動を推進」することをお約束し、これまで生物多様性啓発活動に取り組んできました。
そこで、日本の美しい自然を守る具体的な活動のひとつとして、また、奄美大島に就航する唯一のエアライン・グループとしての地域貢献の観点から、アマミノクロウサギ・トラストに協力することにしました。貴重な自然を守ることは、「奄美・琉球」として世界自然遺産の登録候補地として暫定リストにも掲載される奄美の観光振興にもつながり、地域のお役にも立てるのではないかと考えています。
JALグループは、アマミノクロウサギ・トラストで取得される28区画のうち、「JALアマミノクロウサギの森」 と名付けて3〜4区画の取得に協力します。
将来的には、自然ガイド等とも連携して、自然観察会やアマミノクロウサギ・ナイトツアーなども実施し、観光振興にも役立てていく予定です。
また、奄美大島路線を担当する日本エアコミューター(JAC)社員を中心に、4月〜6月の3か月間、奄美大島着便機内、奄美大島空港内等で活動告知に協力します。
JALマイレージバンク会員の皆さまに、4月16日〜5月31日の間、「JALチャリティ・マイル」としてマイル寄付のご協力を募ります。一緒に「JMBみんなのアマクロの森」の取得に協力してみませんか。
公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会では、6月30日まで、「アマミノクロウサギ・トラスト・キャンペーン」を行い、広く国民の皆さまのご協力をお願いしています。
公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会