BATON PASS バトンタッチ

BATON 01

整備士

安全、品質を守る
頼れるドクター

ABOUT 整備士とは

数百万もの部品から構成される航空機。整備士とは、日々進化する航空機の知識や技術を学び、安全運航を最前線で支える責任ある仕事です。確かな知識と培われた技術で空の安全を守る。整備士には、高い意識を持ち、自分自身を成長させていくプロ意識が欠かせません。
整備は航空機全体に対し実施される機体整備(運航整備、機体点検整備、塗装)、航空機から取り外した部品に対して行う工場整備(エンジン整備、装備品整備)に分類されます。

INTERVIEW インタビュー

整備には、「運航整備」と「点検・重整備」の2つがあります。私が担当している運航整備は、空港に到着した飛行機を次のフライトまでの短い時間で整備する仕事です。まさに時間との戦いです。
到着した飛行機に対して、法的に定められている安全性確認、客室の快適性、品質向上に向けた美化作業を限られた時間の中で行います。もちろん、雷などの突発的要因による修復作業にも対応しなければなりません。
正確さとともにスピードも問われる責任のある仕事です。

飛行機が到着してから修理する部分を確認していては、作業が遅くなり、定時出発に影響が出てしまいます。そこで、飛行中の運航乗務員や客室乗務員と連携し、『落雷を受けた箇所はどこなのか?』『どの座席の調子が悪いのか?』などの情報を到着前に受け取ることのできる連絡体制をとっています。そうすることで、必要な修理器材や、適切な整備方法の確認を事前に行うことができ、迅速かつ適切な整備処置を施すことができます。安全な航空機の提供は、空と陸の連携の賜物なのです。

安全な航空機の提供、定時性そして客室の快適性。それらを可能にするために、一つ一つの整備作業にこだわりを持っています。最高のプロセスの積み重ねによって、最高の結果を生み出す。お客さまに最高の満足をお届けするための合言葉です。

整備に関わるスタッフ全員が、JALの安全を担っているという強い責任感を共有しています。その想いを整備以外のスタッフにもバトンタッチすることで、お客さまに快適な空の旅を提供できると信じています。
限界を決めず、いつもベストを尽くす。さらなる高みを目指し、これからも地道に取り組んでいきます。

PASS THE BATON バトンをつなぐ場所

整備場 HANGAR
機体点検整備

機体のまわりに足場を組み付け、さまざまな角度から機体を隅々まで点検・整備し、どんな小さな不具合も見逃さない機体点検整備は人間でいうところの人間ドックです。整備士は様々な専門スキルを持ち、機体の専門医ともいえます。私たちは、日々技術を磨き、知識を深め、完璧なコンディションの航空機を送り出しています。

エンジン整備

マイナス50℃の大気と燃料から1000℃以上の高熱ガスを生成し、推力だけでなく航空機の各種システムを駆動する油圧・気圧そして電力を作り出すエンジンはまさに航空機の心臓部であり最先端技術の塊です。そのエンジンを分解して部品一つひとつを検査し、修理や交換を行い、再び元の性能を発揮するエンジンを組み上げています。

装備品整備

私たちは、部品整備のプロフェッショナルとして、航空機に取り付けられるすべての部品の品質に責任をもって整備作業をしています。故障が発生した部品を修理するだけでなく航空機に取り付けられた部品の品質状況をモニターし、故障に至る前に取卸したり機上で修理したりすることで高品質な部品を提供し、一便一便の運航を支えています。

塗装

塗装整備の主な目的は機体表面の『保護』と『美観確保』です。塗装塗膜により厳しい環境下(高低温・紫外線等)で運航する機体を保護します。また美観という観点からは、機体に様々なデザインを施すことでJALブランドを提供しています。日々技量向上に努め塗装品質を維持し、JALブランド向上に貢献しています。

駐機場 SPOT
運航整備

到着した航空機を迎え、次のフライトに必要な点検・整備を実施します。運航乗務員・客室乗務員から飛行中の状態について報告を受け、さらには整備士自らの目で機体の状態を点検・確認し、必要があれば修理して定刻に送り出します。幅広い航空機の知識と確かな技術、そして積み重ねた経験により、安全性と定時性を守っています。