BATON PASS バトンタッチ

BATON 03

オペレーションコントロール
ロードコントロール

安全運航の砦
飛行機のバランスを
コントロールする要

ABOUT オペレーションコントロール
ロードコントロールとは

世界中を飛行する航空機の運航を集中管理しているのがインテグレーテッドオペレーションコントロール(IOC)です。IOCは安全で高品質な運航を提供できるよう、運航に携わる各部門をサポートするとともに、お客さまと社内関係者へのイレギュラーへの迅速な対応、お客さまと社内関係者への正確な運航情報の発信に取り組んでいます。
航空機が安全、円滑に運航されるよう24時間体制で見守り、支援しております。
ロードコントロールとは航空機に関する重量・重心管理を担当しています。お客さまの人数・着席位置、預けられた手荷物・貨物等の重量を基に、予め定められた制限重量・重心に収まるよう貨物室内の搭載場所を決定し、指示しています。

INTERVIEW インタビュー

飛行機の確かな安全を守るIOC(インテグレーテッドオペレーションコントロール)は24時間体制で、運航状況を見守り、機上の乗務員や空港のスタッフをサポートしています。ミッションディレクター(MD)は日常運航の責任者として、IOC全体の動きを指揮し、社長に代わって最終判断をする役割を担っています。会社の危機管理にも関わる責任のある仕事です。

JAL便の運航は、台風など天候をはじめ自然災害や各地でのテロ等の事件などにより影響を受けることがあります。その中で安全に運航するためには正確な状況把握に基づいた判断が要求されます。私たちは都度、飛行機のスケジュールを管理する統制者、運航管理者(ディスパッチャー)、整備、乗員のスケジュール管理スタッフ、空港・予約サポートスタッフなどIOCで働く高い専門知識とプロ意識をもったスタッフらとともに、事象の便運航への影響はどのくらいなのか、対応策はどのようなものがあるかなど、それぞれの立場から意見をだし、真剣な議論を重ねています。MDは最終決定をするにあたって、自分ひとりの考えではなく、各分野のプロの意見を傾聴した上で、安全を阻害する要因はないのか、お客さまにとって何が最善なのか、各空港でお客さまと接している働く仲間がどうしてほしいと思っているのかに思いをはせ、できるかぎり迅速に判断することを意識しています。

IOCは日常の安全運航の砦。さまざまな経験をもとに我々の判断の質を上げていくことは、JALの運航の品質を上げ、ひいてはお客さまのご満足につながると信じています。我々は直接お客さまと接しているわけではありませんが、お客さまと接するJALスタッフのサポートを通じて、お客さまのみならず社員にも「この会社は変わった」と感じていただき、たくさんの方にJALを愛していただけるよう、日々努力していきたいと思っています。

PASS THE BATON バトンをつなぐ場所

インテグレーテッド
オペレーションコントロール
IOC
飛行計画・飛行監視

当日の空港・航路の天気等の情報を基に飛行計画を作成し、飛行コース、飛行高度、搭載燃料等を機長とともに決定しております。出発後は、飛行中の便を常時監視し、必要に応じて地上から機上へ情報を発信し、安全運航をサポートしています。

スケジュール統制

イレギュラー発生時(機材故障・悪天候・滑走路閉鎖等)において、お客さまへの影響を最小限にとどめるべく、全体最適の観点から機材変更や遅延、場合によっては欠航措置を決定しております。統制措置の実施にあたっては空港や整備、乗務員のスケジュール担当等、密に連携・情報交換し、意思決定しております。

ロードコントロール

航空機は重心位置・重量が規程値以内でなければ安全に飛ばすことができません。例えば重心位置が後ろすぎると尻もちをついたり、前すぎると操縦桿で機首の引き起こしができなくなったりします。滑走路の長さに合わせた重量に収めなければ、離着陸することができません。その重要性ゆえ、機長は重量や重心位置を出発前に確認しなければ、航空機を出発させてはならないと航空法で定められています。
ロードコントロール業務では、重心位置や重量が規定値内に収まるように、航空機の客室床下にある貨物室に搭載する、貨物やお客さまの手荷物の搭載位置・搭載量を決め、最終的な重心位置、重量を機長に通知する業務を行っています。