BATON PASS バトンタッチ

BATON 06

パイロット

信頼のバトンを
繋ぐアンカー

ABOUT パイロットとは

パイロットの仕事は、飛行機を操縦し、お客さまを安全に目的地までお連れすること。一見華やかな世界に思われがちですが、その裏には心身を健やかに保ち、日々知識と技術を磨き続ける努力が不可欠です。その便の最終責任者である機長を中心に、一緒に働く仲間とのコミュニケーションを大事にしながら、常に冷静に判断をすることで安全で快適な運航を担います。

INTERVIEW インタビュー

お客さまを乗せて安全に飛び立てるのは、それまでの工程に関わるスタッフの努力があるからです。飛行機を実際に操縦するパイロットは、繋がれてきたバトンをゴール地点まで届けていくアンカー。お客さまはもちろん、仲間の想いを乗せた飛行機を動かすリーダーとして、常に「先頭にたっている」という意識をもって業務にあたっています。

その意識は、直接やりとりをする客室乗務員や整備の方々とのコミュニケーションの中でも大切にしていることです。特にリーダーである機長という立場は、どうしても気を遣われがちになることが多いのですが、仲間が萎縮してしまってはいい仕事はできません。こちらから積極的にコミュニケーションを図り、気軽に交流・情報共有できる体制を整えるようにしています。ただ、機長は重要な局面で運航の可否など最終判断をしなければならない立場でもあります。その際には、しっかりと線を引き、安全を第一に判断をします。どういう局面でも”見られている意識”は常に持っています。もし、自分に動揺があれば、仲間にもお客さまにも伝わってしまう。なので、素早い状況判断と平常心は、全体のいい効果を生み出すためにパイロットが心得るべきだと思っています。

また、JALの中で培われてきた高品質で快適なフライトをするための技術や知識を後輩たちに受け継いでいくことも、大事なバトンです。その日一緒に乗務する副操縦士が初対面でも、私が持っているノウハウをしっかり伝えていけるよう指導にも力を入れています。叱咤激励をするなかで、プレッシャーをかけ過ぎず、コミュニケーションもしっかり図るよう気を付けています。パイロットは、健康な身体・精神を維持しつつ、常に知識と技術を磨く必要があり、定期的な審査にも合格し続ける必要があります。私はプライベートでも日々鍛錬をするようにしていますが、そういった自己管理の姿勢も後輩たちに受け継いでいければと思います。

PASS THE BATON バトンをつなぐ場所

機内 FLIGHT

統合報告書より

航空機操縦

離陸・着陸は最も神経を使うフェーズです。どんなことが起こっても対処出来るような心構えを持ち、機長・副操縦士で、互いの能力を活かしながら冷静に操縦します。巡航中も、計器や気象状況に目を光らせつつ、コックピットの向こう側にいらっしゃるお客さまの顔を思い浮かべて、常に最適な経路や高度を選定して飛行します。

駐機場 SPOT
飛行前点検

機長は、整備士が入念にチェックしてくれた機体を、自分自身の目でも確認します。少しでも違和感を覚えたときは、必ず整備士に伝え、万全な状態で出発出来るようにします。

羽田
オペレーションセンター
AIRPORT
ブリーフィング

出発前には、天気、機体の整備状況、飛行場や空域などの航空情報、お客さまの情報など運航に必要な情報を確認し、その日の飛行計画の検討を行います。なるべく揺れの少ない経路や高度を選ぶことはもちろん、定時性や燃料効率も考えながら、その便のイメージを創っていきます。