JAL Happy Eco Project 特別企画 MISIA Special Interview JAL × MISIA 豊かに広がる森のように、すべての命は支えあっている。その尊さを伝えたい。

日本を代表するアーティストの一人、MISIAさん。
近年は音楽活動に加え、アフリカを支援するプロジェクトChild Africa、COP10(国連生物多様性条約第10回締約国会議)名誉大使、持続可能な地球規模の活動をめざす一般財団法人mudefなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。 そのエネルギーの源や思いはどのようなところにあるのか、最新アルバム「MISIAの森 -Forest Covers-」のリリースを前にMISIAさんにお尋ねしました(聞き手は、日本航空 総務部CSR環境担当の大高由恵)。

1.アフリカ支援活動が認められ、COP10名誉大使に

2.現地に行き、見て、感じた「リアル」を伝える

3.まだ遅くない!本格的な取り組みはこれから

4.自然との絆を意識しながら、被災地を励ます

4.自然との絆を意識しながら、被災地を励ます


JAL
少し話が変わりますが、今年日本では東日本大震災という、非常に大きい、悲しい出来事がありました。MISIAさんのアルバム 「SOUL QUEST」 の中でも、明日に向かおうというメッセージとともに、東日本大震災で被害に遭われた方々への思いが込められていると伺いました。震災を、生物多様性の観点も含めて、どのように受け止めていますか。
MISIA
そうですね…やはり、まず自然の脅威というものを感じましたね。まずは被害に遭われた方と、今も大変なご苦労なさっている方々も沢山いらっしゃいますから、その方たちにお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い復興を願っています。大震災によって、やはり私たち自身自然の中に生きているというか、自然の一部というか、…ということを実感させられた震災でもありましたね。

JAL
そうですね。

MISIA
これから復興に向けて国、地域、街づくりというものが進んでいくと思いますが、復興へのプロセスの中で私たちがもう一度どんな国になって欲しいか、どんな地域を作っていきたいのか、どんな環境を整えていきたいのかということころを問われるプロセスでもあると思いますし、もっと今まで以上に人と環境と命というものに優しい環境が整うといいなと思いますね。
それから、復興していく中で生物多様性の復活、損失されたものをもう一度取り戻すこと、そして生物多様性の保全も同時に進めていくことの重要性が訴えられていますので、生物多様性というものにより関心を持って、復興のプロセスを進めて欲しいと願っています。

JAL
この12月14日にリリースされる最新アルバム「MISIAの森-Forest Covers-」では、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーなどの楽曲をカバーされたり、宮城県の子どもたちがコーラスに加わった曲「Smile」も入っていると伺いましたが、このアルバムで伝えたいのはどういった思いでしょうか。



MISIA
そうですね、一言ではなかなかうまく言えないんですが、震災の前も音楽で力を貰うこともとても多かったのですが、震災後ラジオやTVなどから、流れてくる音楽や、日々耳にする音楽に力を貰うことがとても多かったんですね。
カバーアルバムを出したいと思ったのは、そうした世界中の温かい、そして力強いメッセージが込められた歌を、私も歌い継ぎたい、伝えたいと強く思いました。そしてこれからの復興へのプロセスの中で、生物多様性、自然との結びつきもとても大切になってくると思いましたので、そのメッセージも込めたアルバムを届けたいと思いました。その中で「Smile」という曲では、東北の子どもたちに一緒に歌を歌って貰ったんですが、歌によって元気になって欲しいという気持ちもありましたし、彼らの歌声を聴いて、私たち自身が力を貰えるのではないかと。実際、私も彼らの歌声を聴いて、すごく力を、勇気をもらいましたので。本当に素敵な曲に仕上がったと思っています。
色んな悲しみがありますが、それでも立ち上がって生きていくっていうのが命なんだなって。自然を見ていても、今回の人々の力を見ていても実感させられていますので、私自身も負けないように、明日へ向かって、今回のアルバムもそうですし、夏に作ったアルバムもそうですし、色々な楽曲を力強く歌っていきたいなって思いました。

JAL
きっとその想いが被災地の皆さんにも届くと思います。新しいアルバムを聴かせていただくのを楽しみにしています。

MISIA
ありがとうございます。

JAL
最後に、この後色々活動をされていかれると思いますが、来年に向けてどういった活動をされていこうとか、どういった思いで歌を作っていこうとか、何かありましたら教えてください。

MISIA
そうですね、本当に今年から生物多様性の10年が始まりました。生物多様性の重要性を伝えるということもまた新たにスタートしましたし、5月には石川県で、MISIAの森もスタートしましたので、この森を通じて生物多様性の重要性を伝えたり、生き物調査を子供たちにやってもらったり、アートなども通じてそのようなメッセージを発信させていただいて。これから始まる、と思って、生物多様性の重要性を伝えていきたいと思っています。

JAL
お話を伺う中で、MISIAさんの活動の中にはJALとしても共感するところが沢山あって、今後ともさまざまな活動でご一緒させて頂ければ嬉しいと思っています。

MISIA
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

JAL
どうもありがとうございました。

MISIA
どうもありがとうございました。

3.まだ遅くない!本格的な取り組みはこれから

MISIA PROFILE

1998年「つつみ込むように…」でデビュー以来、「Everything」「逢いたくていま」など数々の名曲を発表し、活躍するアーティスト。
2005年よりG-CAP (Global Call to Action Against Poverty: 貧困をなくすためのグローバル・コール)の日本版キャンペーンに参加。
2008年のTICAD W(第4回アフリカ開発会議)の際にはU2のボノ、ユッスー・ンドゥールらとともに貧困撲滅を訴えるイベントに参加。
2008年には「Child AFRICA(チャイルド・アフリカ)」設立。
国際機関と協力をして、途上国の子どもたちを取り巻く教育の問題を中心に支援活動を行うなど、世界的視野のもとでの社会貢献活動にも注力している。
2010年3月 これまでの功績を認められ、国連本部より生物多様性条約の会議(COP10)の名誉大使に任命された。

MISIAさんのニューアルバム
「MISIAの森 -Forest Covers-」から「Smile」が機内オーディオ番組「Jポップトゥデイ」にてお聴き頂けます。

12月14日リリースの「MISIAの森 -Forest Covers-」は、MISIAにとって初のカバーアルバム。 海外ヒットチューンからスタンダード、クリスマスソングまで、親しまれた名曲をカバー、新しい魅力を生み出しています。 収録曲の「Smile」は、12月17日公開の3DCGアニメ映画「friends もののけ島のナキ」主題歌に決定!そして2012年のアリーナツアーは1月、 大阪からのスタートです。
詳しくはホームページをご覧ください。

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  • 国連生物多様性の10年 × MISIAプロジェクト