BATON PASS バトンタッチ

BATON PASSEPISODE 02

貨物輸送にかける想い

 

航空機には、お客さまが搭乗されるフロアの下に貨物室があり、空港でお預かりする手荷物以外にも、貨物や郵便が積まれています。
電子部品、自動車部品、衣類、生鮮食品、農産物、生花、医薬品など、航空輸送のスピードを活かし、いろいろな品物をお運びしています。

託していただいた貨物には、お客さまの”想い”がこめられています。
地元で栽培された美味しい食材を世界の食卓に届けたい、新製品を少しでも早く届けたい、新薬で医学の進歩に貢献したい…。
その”想い”をお運びするのが私たちの存在意義です。
そのため私たちは、お預かりした貨物の品質を維持したままタイムリーにお届けするため、日本各地と海外を結ぶネットワークの中で、各部門が定時運航を意識しながら確実にバトンをつないでいきます。

また、安全運航には搭載する貨物の情報を正確に把握し、管理することがとても重要であり、日々安全に対する知識と意識の両面を磨き、運航に携わる全ての社員と密なコミュニケーションを図っています。

私たちはこれからも貨物輸送を通じて日本各地と海外の皆さまの橋渡しに貢献してまいります。

 

SCENE 01

営業・予約

お客さまのご要望の半歩先を形に

  • 営業
  • 予約
FROM SALES TO RESERVATION
営業から予約まで

 営業

貨物の特性やご希望の輸送方法などの情報をお客さまよりいただき、最適な輸送サービスや搭載便を、わかりやすくご提案しています。例えば夏場の暑い時期での医薬品や食品の輸送には細心の注意を払うなど、お預かりした際の品質のまま到着地のお客さまへお届けできるよう、国内外の空港スタッフや予約担当者、その他社内関連部とも確認しながら、輸送提案を行います。

 予約

限られた航空機の貨物室スペースに、いかに効率良く搭載できるかを考えながら、お客さまからの貨物予約をお受けしています。営業部門からの輸送提案をもとに、また必要に応じて全国の予約部門と連携・調整し、ご希望納期内に貨物をお届けできるよう、搭載便をご案内しています。医薬品や精密機械、美術品など品目によっては取り扱いが異なる場合もあり、事前に各空港へ漏れなく伝えることも予約担当の仕事です。

SCENE 02

国内線での貨物輸送 〜伊丹から羽田へ〜

スピードを活かした正確な航空輸送

航空貨物はスピードが命です。伊丹空港で朝お受けして翌朝には海外の空港に到着する生鮮品を例に、
JALグループ社員が各現場でどのようにバトンをつないでいるかを見てみましょう。

  • 市場
  • 受け付け
  • 積み付け
  • 貨物登録
  • ロード
    コントロール
  • 搬送
  • 搭載
FROM ITAMI TO HANEDA
伊丹から羽田へ

早朝市場

各地で収穫された新鮮な食材が市場で取引されます。
航空輸送に適した梱包をしていただき、空港の貨物地区にお持ち込みいただきます。

09:30受け付け

空港の貨物地区でお客さまより貨物をお受けします。個数や品目に関してお客さまの申告と相違がないか、航空輸送に適した梱包がなされているかなどを確認します。お客さまとの確認会話を徹底することで信頼感と安心感を持っていただけるよう心がけています。

09:40積み付け

受け付けを終えた貨物を航空機搭載用コンテナに積み込みます。お客さまからお預かりしたままの状態で到着地へ送り届けられるよう丁寧な取り扱いを心がけています。生鮮品などを積む際には水漏れを防ぐシートを敷いたり、重い貨物はロープで固定するなど、安全に輸送するため貨物の特性によって必要な処置を行います。

10:00貨物システム登録

貨物を積んだコンテナの重量を計り、システムに登録を行います。コンテナの番号、重量、品目などは、登録を誤ると安全運航に影響を与える場合があります。また、これらの登録内容は搭載指示書の作成にも必要な情報のため、正確であることはもちろん、迅速であることも求められます。

10:30搭載指示書作成/
ロードコントロール

航空機に関する重量や重心が規定値内に収まるように、貨物室に搭載する貨物などの搭載量と搭載位置を決め、搭載指示書を作成します。各空港からの情報をもとに全世界のJALグループ便を東京本社内で集中管理しています。
お客さま、貨物、燃料などを含めた航空機の最大重量は機種によって決まっています。搭乗人数が事前の予想を下回るなど、貨物がより多く搭載できる見込みとなった場合には、早めに空港に伝えるなど工夫し、可能な限り貨物を搭載できるよう、きめ細かく重量管理をしています。

10:45搬送
貨物地区⇒駐機場

貨物地区から駐機場まで搬送用の牽引車で貨物を運びます。出発時刻を意識しつつも、搬送時のアクセルやブレーキ操作にも細心の注意を払い、段差などでの衝撃を極力与えないように心掛けています。

11:00搭載

ロードコントロール部門が作成した搭載指示書をもとに、貨物室内の決められた位置にコンテナを搭載します。また、航空機の離発着時や飛行中にコンテナが動かないように貨物室床面にあるロックで固定します。飛行機の出発を遅らせないように迅速に行うと同時に、一つ一つ指差呼称で確認を行い、安全運航の実践に取り組んでいます。

SCENE 03

国際線での貨物輸送 〜羽田から世界へ〜

世界と日本各地をシームレスに結ぶ輸送品質

  • 取り卸し
  • 積み付け
  • 搬送
  • 到着チェック
  • ロード
    コントロール
FROM HANEDA TO ABROAD
羽田から世界へ

12:30取り卸し

伊丹空港を出発した航空機が羽田空港の駐機場に到着後、航空機からコンテナを取り卸すと同時に、牽引車に載せかえます。
貨物室には旅客手荷物を積んだコンテナも搭載されていますが、貨物とは搬送先が異なるので、事前に搭載情報を確認しチームワークを大切に作業を行っています。

13:00搬送
駐機場⇒国内貨物地区

航空機から取り卸されたコンテナを貨物地区まで搬送します。
搬送中は衝撃を最小限に抑えるため細心の注意を払います。

13:30貨物到着チェック

搬送されてきたコンテナを、お客さまにお渡しするものと国際線へ乗り継ぐものとに仕分けします。全国の空港から多くの貨物が到着するため、スムーズに仕分けられるように事前に情報を確認します。国際線へ乗り継ぐ貨物は、コンテナ内の状態を確認した上で、国際貨物地区へ搬送するための指示を出しています。搬送者が間違えることのないように、搬送先をわかりやすくコンテナに表示します。

14:00搬送
国内貨物地区⇒国際貨物地区

国際貨物地区への貨物の搬送を行います。国際貨物地区は距離が離れていることもあり、迅速な搬送が求められますが、搬送中にコンテナ内で貨物が荷崩れして損傷することがないよう、安全面を最優先に作業にあたっています。また、国際貨物地区担当者への引き継ぎは、単に貨物を引き渡すだけではなく、貨物の状態についても伝えます。

18:00積み付け

羽田空港の国際貨物地区には全国から集荷される貨物はもちろんのこと、国内空港や海外空港から乗り継ぐ貨物も数多くあります。品目も生鮮品、精密機械、医薬品など多岐にわたり、貨物の大きさも大小さまざまで、貨物の特性に合わせて、箱型のコンテナだけでなく、パレット呼ばれる板状の搭載用器材も多く使われます。

23:00搭載指示書作成/
ロードコントロール

東京本社で一括して全世界のJALグループ便を管理しているので、24時間体制で搭載指示書を作成しています。深夜は欧米発を中心に複数の便を同時にハンドリングしていますが、到着後迅速にお届けする必要がある貨物や郵便は取り卸しやすい位置に搭載を指示するなど、丁寧に業務を行っています。
離陸時の航空機の重量が重いほど消費燃料は大きくなります。出発直前に貨物の搭載量が増えた場合、燃料の追加搭載が必要になり、定時運航に影響を与えてしまいます。国際線は飛行時間が長い分、重量が変わると必要な燃料もより大きく変わってきますので、事前に各空港と密に連携して正確に重量を予測するよう心がけています。

23:00搬送
国際貨物地区⇒駐機場

23:30搭載

深夜帯の搭降載作業は、視界が悪いため、より注意深く確認行為を実施しています。
牽引車や専用の車両器材が動いているので、スタッフ同士の安全を確保するためにも、日中以上に大きな声や身振りで合図を送るよう心掛けています。

00:05出発

搭載作業完了後、航空機がいざ出発。
「ご利用いただきありがとうございます。安全に目的地まで。」という気持ちを込めてお見送りを行っています。
遠く離れていく航空機の窓からお客さまの笑顔や手を振る姿を見ると、達成感と安堵感に包まれます。

 離陸

翌日お客さまのもとへ

航空輸送によって迅速にお届けすることで、鮮度を保ったまま海外の食卓で提供されます。

Next Baton

その想いを、
バトンをつなぐ新たな力に

採用情報

JALグループ社員たちによるバトンタッチ。
それは一人一人のお客さまにご搭乗いただくまで、営業・予約・整備・空港・客室・運航といった多くの仲間の力によって成り立っています。あなたもその仲間へ。

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